阿部サダヲ、勢いで飛び込んだ役者の道“思い立ったら即行動論”！

劇中に出てくる「つつしみの掟」。“この計画”について口外することをつつしむ。道を歩く時につつしむ。などの掟が実際本当にありみんな守っていたとのこと。なんて謙虚な人々、現代だからこそ改めて学びたい日本の心がたくさん！

■ご自身で掲げている“掟”はありますか？

A：“自分を自分で分析しない”という掟が僕にはあるかもしれないです。分析をして自分のイメージをつけるとそこで止まっちゃうような気がします。自分以外の人に対してもそうですね。ただそうなると、発している内容が毎回どんどん変わってしまうので気をつけなきゃな…。

記者：そこが阿部さんの良さでもありますね！

A：どんどん新しくなって進化していきたいという気持ちがあるんだと思います。出演させていただく映画から学ぶ事もたくさんありますし、その度に違う自分も出していきたいです。なので今回も“つつしみの掟”を知って、道の端っこを歩いたり、道を譲ったりとちょっと考えるようになりました。迷っていそうな人がいたら「大丈夫ですか？」と言いそうになります。

記者：言いそうに！（笑）

A：言いそうに（笑）。

■殿様から利息をもらおうなんてとても身の程知らず！阿部さんの身の程知らずなエピソードはありますか？

A：いきなり経験無く、芝居を始めたことですね。全く何にも知らなかったのですが、知っている様なフリをしていました！今考えるとよくあんなことできたなって思います。（笑）先輩にも普通の態度で話しかけていたりしていました。

記者：芝居経験がないことはバレませんでしたか？

A：演じる際に専門用語がたくさんあるじゃないですか、当時全部わからなかったので“バミリ（立ち位置）”に立てって言われても通じていませんでした。何回言われても僕はバミリに立たなかったそうです。（笑）

一同：笑！

A：それで芝居を知らないと気づかれました。最初はみんな僕が芝居したことあると思ってたみたいです。

そうと決めたら突っ走り小銭集めに奮闘する村人たち。役者の世界に飛び込んで突っ走ってきた阿部さん。今の若者が夢を追いかける為に大切なことを教えてもらいました！

■やりたいことの実現に向けて、大事だと思うことを教えて下さい！

A：目標に向かって行く過程ってすごく面白いですよね。もしかしたら失敗するかもしれないけど、最初に思いついた時のいける！と感じる熱さは大事だと思います。僕もその熱で急に役者になったので。1日たつと気持ちが冷めちゃう時もあるじゃないですか、昨日の夜中はあんなにやってやろうと燃えていたのになと感じてしまったり、そうなる前にその熱さだけで突っ走る勢いと“行っちゃえ！”という気持ちを大事にしたらいいのかなと思います。

記者：なるほど。勢いですね！

A：自分の気持ちを信じた方がいいと思います。それに、今の10代や20代の子たちって伝える事は得意じゃないですか！映画の試写会とかでも、ボードに書いてますよね。「手をふって！」とか。

一同：笑！

A：「千葉くんウィンク！」とか見かけますもん！伝え方がすごいなって思いました。

記者：阿部さんのボードはありましたか？

A：僕のは無かったのですが…（笑）。

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時代劇は女子には選択しにくいジャンルというイメージもありますが「時代劇だとちょっと引いちゃう人もいますよね。でも『信長協奏曲』とか観に行くでしょ？みんな。この作品もそれです！」と阿部さん。「大丈夫です！歴史に詳しくなくても楽しめます！戦わないし、優しい人しか出ないから！とりあえず『信長協奏曲』を観に行った人はぜひ『殿、利息でござる！』も観るべきです。（笑）」と勢いのメッセージを頂きました！

実際にあった“庶民vsお上”の銭バトル！なんだか笑えて、なんだか泣ける。劇場を出る頃には、心温かく優しさと勇気を覚えること間違えなし♪

Information

『殿、利息でござる！』

2016年5月14日（土）全国ロードショー

今から250年前の江戸時代。金欠の仙台藩は百姓や町人への容赦なく重税を課し、破産と夜逃げが相次いでいた。さびれ果てた小さな宿場町・吉岡宿で、町の将来を心配する十三郎（阿部サダヲ）は、知恵者の篤平治（瑛太）から宿場復興の秘策を打ち明けられる。それは藩に大金を貸し付け利息を巻き上げるという、百姓が搾取される側から搾取する側に回る逆転の発想であった。計画が明るみに出れば打ち首確実。千両＝3億円の大金を水面下で集める前代未聞の頭脳戦が始まった。「この行いを決して末代まで決して人様に自慢してはならない」という“つつしみの掟”を自らに課しながら、十三郎とその弟の甚内（妻夫木聡）、そして宿場町の仲間たちは、己を捨てて、ただ町のため、人のため、私財を投げ打ち悲願に挑む！

http://tono-gozaru.jp/

出演：阿部サダヲ　瑛太　妻夫木聡　竹内結子　寺脇康文　きたろう　千葉雄大　橋本一郎　中本賢　西村雅彦　山本舞香　岩田華怜　重岡大毅(ジャニーズWEST)　羽生結弦(友情出演) 　松田龍平　草笛光子　山崎努
原作：磯田道史『無私の日本人』所収「穀田屋十三郎」（文春文庫刊）
監督：中村義洋
脚本：中村義洋　鈴木謙一

（Ｃ）2016「殿、利息でござる！」製作委員会