江戸川区には下町ならではのうなぎ屋や、グローバルな街らしいイ...
隈研吾設計、「魔女の宅急便」作者・角野栄子の世界観が広がる「魔法の文学館」が江戸川区にOPEN!
girlswalker編集部
東京・江戸川区のなぎさ公園内にオープンした『魔法の文学館』は、「魔女の宅急便」の作者であり、江戸川区ゆかりの児童文学作家・角野栄子さんの世界観を表現した、児童書や絵本と楽しく触れ合える児童文学館。角野さんのイメージカラーだという“いちご色”に彩られた館内は、子どもだけじゃなく大人も楽しめる仕掛けが満載!今回は、角野さんや設計を担当した隈研吾さんについて、そして、チケット情報などをご紹介!
目次
『魔法の文学館』とは?
旧江戸川のほとりにある、なぎさ公園はスポーツ広場のほか、ポニーランドやものがたりの丘と呼ばれる遊具広場など、自然のなかでのんびりと遊べる公園として人気のスポット。魔法の文学館は、そんななぎさ公園の展望の丘に、2023年11月3日にオープン!
「魔女の宅急便」の作者である角野栄子さんの作品と功績を広めるとともに、児童文学に親しむことで子どもたちに豊かな想像力を育んでほしい、という想いで作られたそう。
隈研吾さんの設計による白色の建物のなかに入ると、「魔女の宅急便」の舞台となった「コリコの町」がいちご色に彩られて目の前に。壁一面に広がるプロジェクションマッピングや4面映像の「黒猫シアター」。そして、何より圧巻なのが“おうち型”の本棚に囲まれた「ライブラリー」。そこでは館内で自由に読めるという児童書や絵本がずらり!
また、角野さんが実際に執筆活動を行っているアトリエを再現したスペースや旧江戸川を見ながらゆったりとくつろげるカフェもあり、子どもだけじゃなく大人も時間を忘れて楽しめるのが何よりのポイント。
江戸川区にゆかりのある児童文学作家・角野栄子さん
児童文学作家として名高い角野さん。1989年にスタジオジブリ作品としてアニメーション映画化された「魔女の宅急便」をはじめ、「アッチ・コッチ・ソッチの小さなおばけ」シリーズや「リンゴちゃん」など、「小さいころ、よく読んでいた絵本!」と思い出す人も多いのでは?
2018年には、児童文学の小さなノーベル賞「国際アンデルセン賞 作家賞」を受賞。世界的な作家である角野さんですが、3歳から23歳までを江戸川区北小岩で過ごしていたそう。四季折々、自然豊かな江戸川区での思い出は児童文学作家としての原点でもあるという角野さん。
旧江戸川のほとりにオープンした「魔法の文学館」には、当時の自分のように子どもたちにワクワクドキドキしながら、いろいろな発見をしてほしい。そして、物語世界が持つ大きな力を信じてほしい、という想いが込められているとあって、館内には角野さんの世界観のなかで繰り広げられる面白い仕掛けがたっぷり!
ちなみに、館内を彩る“いちご色”は、角野さんのテーマカラーとのこと。角野さんのInstagramにも、いちご色が満載!80代とは思えない角野さんのパワフルさに元気をもらえそう。
世界的に有名な建築家・隈研吾さんが設計を担当
「魔法の文学館」の設計を担当した隈研吾さんは、高輪ゲートウェイ駅や角川武蔵野ミュージアムなど、特徴的なデザインなものを多く手掛けている世界的に有名な建築家。
今回の「魔法の文学館」の建築コンセプトは、丘の一部として建築から展示まで、すべてがつながる「ものがたりの世界」。室内だけで完結する閉じた箱ではなく、子どもたちが自らの意思で角野さんの世界に触れてみたくなる環境にこだわったんだとか。
外装は、周りの自然とも馴染むニュートラルホワイト。また、独特な屋根は上から見ると花びらが広がったような形・フラワールーフになっているそう。館内マップなど、全体図を見ると確かに花びら形。ほうきに乗った「魔女の宅急便」のキキが上空から見たら……と、想像するのも楽しいかも。
いちご色の館内にはこだわりが満載!
2019年からプロジェクトが動いていたという「魔法の文学館」。内装のデザインを担当したのは、角野さんの娘さんでもあるアートディレクターのくぼしまりおさん。
おふたりのこだわりが詰まった館内のなかでも、一番のポイントは入口から広がる「コリコの町」。思わず「かわいい!」と言ってしまうほど、テンションが上がるいちご色で統一された内装は、SNS映えもばっちり。実は彩度違いで5つのトーンのいちご色が使われているんだとか。色の違いを探してみるのも面白いかも。
そして、壁一面に映し出されるプロジェクションマッピングには、角野さんの作品に登場するキャラクターたちが次々と。どこになんのキャラクターが現れるのかな?というのも、ワクワクポイントの一つ。
館内のライブラリーに並んだ児童書や絵本が、その場で読めるような内装になっているのも魅力。自由にくつろぎながらお気に入りの本を読んでほしいという想いがあるそうで、本棚の間や『魔法の文学館』オリジナルのラビットチェアなど、どこで読もうか悩んでしまいそう。
そのなかには、小さなお子さんに読み聞かせできるスペースも!また、本のなかにはファンタジー系の小説など大人が楽しめる作品もあり、家族で本の世界に触れることができるのもうれしい。
施設概要や入館方法をチェック!
「魔法の文学館」の入館は、基本的に日時指定の事前予約制。予約状況に余裕がある場合は、文学館の窓口にて当日券も販売。販売状況は公式サイトでチェックが可能ですが、確実に入館できる日時指定予約がおすすめ!
【入館方法】
「魔法の文学館」公式サイトより、インターネットで入館日時を予約。予約には、抽選式と先着順があり、抽選式は2週間後から2カ月先まで申し込みが可能。抽選結果は、入館希望日の2週間前の16時にメールにてお知らせされるそう。また、直近の2週間は受け入れ人数に余裕があれば、先着順にて予約を受付。詳細は公式サイト(https://kikismuseum.jp/)で確認を。
【施設概要】
■アクセス:東京都江戸川区南葛西7-3-1 なぎさ公園内
東京メトロ東西線「葛西駅」から
都営バス「葛西21」にて約10分「魔法の文学館入口」下車、徒歩5分
都営バス「葛西24」にて約10分「なぎさニュータウン」下車、徒歩5分
JR京葉線「葛西臨海公園駅」から
都営バス「葛西21」にて約10分「魔法の文学館入口」下車、徒歩5分
■開館時間:9時30分~17時30分(最終入館16時30分)
■休館日:火曜日、年末年始
■入館料:一般(15歳以上)700円〈500円〉
こども(4歳〜中学生)300円〈200円〉
※料金はすべて税込み。
※〈〉内は江戸川区在住者、在勤者、在学者の割引料金。
※3歳以下は無料です。高齢者割引はありません。
※障害者は半額、介助者は1人まで無料となります。入館の際に障害者手帳等をご提示ください。
※20名以上の団体は2割引となります。来館希望日の3カ月前までに公式サイトよりお申し込みください。
“本の遊園地”へ足を運んでみて
角野さんいわく“本の遊園地”だという『魔法の文学館』。いちご色に彩られた館内は、子どもも大人も時間を忘れて物語の世界にどっぷりとハマってしまうはず。また、『魔法の文学館』のオープンにあわせて、遊具広場もリニューアル。オリジナルデザインの遊具など、文学館とあわせてチェックしてみて。
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