福士蒼汰、念願の海外作品で芽生えた思いとは?「日本と海外の架け橋 」 - girlswalker
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福士蒼汰、念願の海外作品で芽生えた思いとは?「日本と海外の架け橋 」

全世界90カ国以上で放送・配信され、大ヒットドラマとなった『THE HEAD』。2020年6月から世界公開され、日本ではHuluにて独占配信中のSeason1では、南極の科学研究基地で研究任務についていた「越冬隊」10名のメンバーのうち、7名が死体で発見されるという凄惨な事件の真相に迫った。

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6月17日から配信されるSeason2の舞台は、陸から約2700km離れた太平洋のど真ん中に浮かぶ全長150mの巨大貨物船を装った秘密研究基地・アレクサンドリア号。気候変動から人類を救う研究のため集まった科学チームの一人が首のない死体が発見されたことをきっかけに、極限状態に追い詰められていく研究員や乗組員たちの心理サバイバルが描かれる。

そんな本作で優秀なエンジニアのユウト・ナカムラを演じ、海外への扉を開いた福士蒼汰さんにインタビュー。オファーを受けたときの気持ちや、海外挑戦への思い、撮影が行われたスペインでのエピソードなど、たっぷりと話をお聞きしました。

SPECIAL INTERVIEW

念願の海外作品

——念願の海外作品への出演となりましたが、まずはオファーを受けたときの気持ちを教えてください。

福士蒼汰(以下、福士)「ずっと20代で海外に挑戦したいという夢があったので、念願が達成されてすごくうれしかったです。でも、出演が決まったのが舞台期間中で。舞台の稽古をしながら海外に向けて準備をしなければいけなかったので、これまで以上に気合を入れて臨みたいと思いました」

——福士さんは前作を配信当日に見られていたようですね。

福士「前回は山下(智久)さんが出られていて、すごいなという気持ちで拝見していました。まさか2年後に自分が出るとは全く思っていなかったです。最初は一視聴者として楽しく見ていたのですが、だんだんとそこに日本人がいることへの実感が湧いてきて。物語を楽しむというよりは、客観的な視線になっていきました」

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——当時からするとまさか自分がという気持ち?

福士「そうですね。ずっと海外作品に挑戦したいと思っていたので、英語の勉強も続けてきましたし、いろいろな作品のオーディションを受けたりもしてきました。ここまで決して簡単な道ではなかったですが、20代最後に夢を叶えることができて嬉しい気持ちでいっぱいです」

——いつから海外作品にチャレンジしたいと思いを抱くようになったのでしょうか?

福士「小学生の頃に地球儀を見ていて、僕たちが住んでいる日本はこんなにも小さいんだと感じて。そこからいつか世界のどこか行きたいと漠然と思い始めた気がします。そこから中学校に入学すると英語の授業が始まって、この言語が話せれば世界中の人と話せることを知って。高校生で役者を始めて、この仕事を通して海外に行ってみたいと思うようになりました」

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——海外作品に出演されるにあたってどのような準備をしたのでしょうか?

福士「具体的なことで言うと、アクティングコーチをつけて練習をしました。英語だとどういうニュアンスで伝えればいいのかが難しいんです。例えば、“I don’t know”だけでもニュアンスによって伝え方が全然違いますし。ネイティブの方も交えてレッスンをしていただき、日常会話として違和感がなくなるように準備しました」

——アクティングコーチからは具体的にどんなことを教わったのでしょうか?

福士「お芝居のアプローチの方法を色々教えてもらいました。例えば、暗い部屋の中である物を探すというレッスンがありました。これは実際にそういう状況になったとき、自分は恐怖や孤独感の中でどうミッションを達成するのか体感するためのもので。日本では経験したことがないアプローチの仕方だったので、新鮮に感じました」

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——ユウト・ナカムラを演じる際に意識したことはありますか?

福士「ユウトはゲームやアニメが好きなキャラクターです。海外から見た日本人のイメージではありますが、それをうまく活用しながら日本人らしく演じるように意識しました。ユウトのような冷静で楽観的な人物でも、ゲームの中での出来事がリアルに起きたら恐怖を感じるのか、それともやはり楽しんでしまうのか。お芝居しながら人物像を深掘りすることができたと思います。」

——ユウトとの共通点でいうとどんなところがありますか?

福士「僕もユウトと同じようにどんな状況でも冷静でいられると思います。僕は周りのみんながパニックになればなるほど、冷静になる性格で。事件や事故、災害があったときはより冷静にならなければと思ってしまうんです。なので、そういう部分は似ているなと思いながら演じていました」

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オフの時間「誘われたら行くようにしていました(笑)」

——スペインでは撮影だけではなくて、オフもたくさんあったと思うのですが、どんなことをして過ごされたのでしょうか?

福士「ホテルにあるプールとジムによく通っていました。プールに行くと、キャストの誰かしらがいるので、一緒にプール入ろうと誘われることも多くて。最初の頃は少し戸惑いもありましたが、撮影以外の時間も充実させたかったので参加しました」

——オフの時間はいいリフレッシュになったのではないでしょうか?

福士「そう思います!仕事だけでは日常的な英語も上達しなかったと思うし、キャストの方と仲良くなるということもなかったかもしれないので、いい経験になりました」

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——福士さんは語学も堪能だと思うのですが、海外の方とのコミュニケーションは大変だったのではないでしょうか?

福士「大変でした。英語の能力以前に、日本人ではない人とのコミュニケーションというところで、知らずのうちに肩に力が入っていたり、緊張感があったりして、自分の英語力を100%発揮できないことが多くて。1番大変だったのが、大人数での会話。仕事現場では目的もはっきりしている分、何を話しているのかある程度推測できる部分も多いのですが、プライベートとなると本当に何気ない会話が行き交って。そういった日常会話のほうが難しく感じました」

——どのくらいから慣れていきました?

福士「撮影2ヶ月目に入ったあたりから慣れてきました。というのも、徐々に出演シーンが増えてきて、キャストの方とも一緒にいる時間が長くなって。そうなると必然的に会話をすることが多くなるので、気兼ねなくコミュニケーションを取れるようになりました」

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国内海外どちらもチャレンジしていきたい

——今回の撮影を通して俳優として触発されたことや新たに吸収したことはありますか?

福士「やはり日本語でのお芝居と英語でのお芝居には違いがあったので、勉強になりました。例えば、日本では大きなボディーランゲージはあまり一般的ではないですが、海外ではなじむんです。僕は普段から自然とボディーランゲージをしてしまうタイプなので、自分に合っているかもしれないなと思いました。あと、海外では演技によりリアリティが求められるんです。日本では少し誇張されたお芝居を要求されることもありますが、海外ではナチュラルなお芝居が求められることが多いので、そこは難しかったです。でも、慣れるとすごい心地いいというか、役にも入り込むことができました」

——福士さんにとって、海外ドラマに出演することはどういう意味がありますか?

福士「日本と海外の架け橋のひとりになりたいという思いがあります。今の若い俳優さんたちが、日本生まれ日本育ちで全然海外に行ったことがない人でも、努力を惜しまなければ挑戦できるんだと思える環境づくりができたら、これほどうれしいことはないです。もっと日本の俳優さんたちが海外で活躍していくことで、日本のエンタメ業界もより豊かになっていくと僕は思っています」

——これからも海外で活躍していきたいという思いはあるんですか?

福士「もちろんあります。今回、ありがたいことに念願の第一歩を踏み出すことができたので、第二歩、第三歩と繋げていけたらと思っています。そのためには、日本の作品にもより精進していきたいです」

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——初の海外挑戦で大変だったことはありますか?

福士「プレスカンファレンス(国際取材会)が一番苦労しました。スペインの記者さんやテレビ局などのメディアが多数来て、取材を受けるんです。登壇して英語でスピーチをする場面もあったので、僕にとってチャレンジだったと思います。このプレスカンファレンスが行われることを知ったのが数日前だったこともあり、寝る間も惜しんで準備しました!」

——なんとか乗り切られたんですね。

福士「今振り返ると、もっとこう返したらよかったな、こういう言い回しもあったなと反省する点もあたくさんありますが、自分なりに頑張れたと思います。少しでも自分にできることを入れたいという気持ちで披露したギャグも、笑ってもらえてよかったです(笑)」

——ではこれから作品を視聴するファンの方に向けてメッセージをお願いできますか?

福士「Seson2では陸地から遠く隔絶された船の上が舞台となっています。逃げ場のない空間に殺人鬼がいるというスリリングな状況の中で描かれる人間模様を味わっていただきたいと思います。また、マギーとアーサーの過去や現在がSeason1より濃く描かれていると思うので、みなさんは犯人が誰なのかを探りながら見てもらえたらうれしいです!」

INFORMATION

Huluオリジナル『THE HEAD』Season2
2023年6⽉17⽇(⼟)Huluで独占配信スタート

《出演》ジョン・リンチ、キャサリン・オドネリー、ホヴィク・ケウチケリアン、モー・ダンフォード、ジョゼフィン・ネルデン、オリヴィア・モリス、 ショナ・マクヒュー、ノラ・リオス、福士蒼汰ほか
《製作総指揮》ラン・テレム
《監督》ホルヘ・ドラド
《脚本》マリアーノ・バセルガ、ホルディ・ガルセラン、アイザック・サストレ
《エグゼクティブ・プロデューサー》ベルナ・エリアス、ラン・テレム、マリアーノ・バセルガ、ホルヘ・ドラド、ラウラ・フェルナンデス・エスペソ、ハビエル・メンデス、⻑澤一史

《制作》THE MEDIAPRO STUDIO / Hulu Japan
《公式サイト》https://www.hulu.jp/static/thehead/
(C)Hulu Japan

文:川崎龍也
写真:MISUMI

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