内田理央が主演を務めるドラマParavi『来世ではちゃんとし...
内田理央、来世ちゃん2は“私にとっての代表作”「“ほっこりエロラブコメディ”と言いますか…」
girlswalker編集部
いつまちゃんによる人気コミックを実写ドラマ化したドラマParavi『来世ではちゃんとします2』で、5人のセフレがいる性依存系女子の桃ちゃんを演じている内田理央さん。前作『来世ではちゃんとします』が大好評を受けて続編が叶い、内田さんも「本当にうれしいです!」と大感激。最終回に向けてますます目が離せない本作の見どころはもちろん、内田さんにとって人生のバイブルとなっている漫画までたっぷりと語ってもらった。
本作は、CG制作会社「スタジオデルタ」を舞台とした赤裸々ラブエロコメディ。「スタジオデルタ」で働く社員たちは、性依存系女子、BLオタク、魔性のタラシ、処女厨、風俗ガチ恋など、全員が恋愛と性をこじらせている男女ばかり。個性豊かな彼らが性をこじらせ、生き方をこじらせ、それでも毎日をしぶとく生きていく姿をコミカルかつほっこりとした温かなテイストで描く。
目次
SPECIAL INTERVIEW
女性の共感を集めた『来世ちゃん』。反響に大喜び!
——前作の反響も含め、続編の制作が決定したときのお気持ちを教えてください。
前作を作っているころからずっと、みんなで『続編、待望!』と言っていたので、本当にそれが叶ってものすごくうれしかったです。前作では、チーム一丸となって『女性が共感してくれるようなドラマになればいいな』と思って制作していました。
『ちゃんと伝わるかな、どうやって伝わるかな』とドキドキしていましたが、Paraviの配信で『来世ちゃん』の視聴者さんの年齢層がほぼ20代、30代の女性だと聞いて、『伝わったんだ!』とうれしい気持ちになりました。Netflixで配信が始まったときには、『来世ちゃん』が国内ランキングの4位まで上がって、私の大好きな『呪術廻戦』と『進撃の巨人』に挟まれて表示されている時期もありました(笑)。そのように、感激することがたくさんありました。
——女性の共感を得られた理由について、内田さんはどのように感じていますか?
私自身、原作の漫画を読んだときにものすごく面白いなと思いました。“痒いところに手が届く”といった感じで、普段なんとなく感じていることを面白く、わかりやすく表現してくれていて、すごいなと思っていたんです。
“セフレが5人いる主人公”というのは、一見過激に思われるかもしれませんが、そういった状況ではない方だとしても、切なさやさみしさ、心の痛みなど、キャラクターの内面の部分に共感していただけたのかなと感じています。
——内田さんご自身は、桃ちゃんの心の動きに共感できるところはありますか。
今回の桃ちゃんは、セフレのEくんと付き合ってうまくいかず、松田くんとどうなるのか……という展開もあります。桃ちゃんは幸せになりたいと思っているのに、いつも相手の欲しいものばかりを与えて、相手のことばかりを考えてしまうんです。その結果、自分が幸せになれないという、もどかしさや切なさは、共感できるポイントも多いなと思いました。
——内田さんも、自分よりも相手のことを優先してしまうタイプなのでしょうか。
あはは!そういうわけではないのですが、相手に気を使いすぎて、自分を大事にできていないなと感じる時もあるので、『こういう気持ちもわかる』という点は結構多かったと思います。
現場でも話題のDくん
——登場する男性キャラクターで、内田さんご自身が、いいなと思う人がいたら教えてください。
一番付き合いたいなと思うのは、セフレのDくんです。現場でも『誰がいいと思う?』という話をよくするんですが、そんなときにもDくんが一番人気なんです!
お金もないし、やんちゃなところもあるけれど、底抜けに明るいのがDくんのいいところ。自分が落ち込んでいたり大変なときに、こんなに明るい人がそばいてくれたらすごくいいなと思います。
——前作と比べて、桃ちゃんが成長しているなと感じることはありますか?
成長している……と言いたいところなんですが、桃ちゃんは『来世ではちゃんとしよう』と思っている女の子なので、現世ではあまり成長していないかもしれません(笑)。『来世ちゃん2』の桃ちゃんは、前作よりも深い恋愛をしているなと感じています。
Eくんと付き合うことになったり、Aくん、松田くんとの三角関係があったりと、ドキドキ、キュンキュンするシーンも増えたので、演じる上でも、切なさや恋心に真剣に向き合うようにしていました。
際どいシチュエーションとセリフにもトライ「代表作と言えるものになった」
——そういった際どいシチュエーションやセリフにもトライした作品になりましたが、内田さんにとって本シリーズはどのような新たな挑戦ができた作品になりましたか?
桃ちゃんを演じる際には男性だけに向けたものにならないよう、女性が見ても嫌悪感を抱かないものにしたいと強く思っていました。そういった意味でも、本シリーズはエロいシチュエーションやエロいセリフも、“いかにポップに演じられるか”ということが、私にとって大きな課題になっていて。実際、前作の撮影に入るまでは不安も大きかったです。
——支えになったのは、どのようなものでしょうか。
監督やプロデューサーさんもたくさん相談に乗ってくださって、みなさんと一緒に楽しく作り上げていくことができました。
例えば『あぁ〜ん』というセリフがあったとすると、原作の4コマ漫画ならば楽しく見られたものが、実写で本気でやるとちょっと生々しくなってしまうので、『あ〜れ〜』というセリフに変えてみたらどうだろうか……などポップに楽しめるものにするためのはどうしたらいいか、悩んだり、相談したりしながら、取り組んでいました。
——コミカルな演技の中でも、新しい取り組みにチャレンジできたシリーズとなったようですね。
そう思います!“ほっこりエロラブコメディ”と言いますか(笑)ほっこりとした日常をお届けできればと思っていました(笑)。
撮影が始まった当初は難しくもありましたが、だんだんみんなが『これが「来世ちゃん」の雰囲気だよね』と目指すものがわかってきて、楽しく撮影することができました。今では、私にとっての“代表作”と言えるものになったのではないかと思っています。
オタク活動が人生を豊かに!
——様々な趣味嗜好を持った個性豊かな面々が登場しますが、内田さんご自身「これは変わっている趣味、癖だな」と思うものはありますか?
私、自分の苦手なものや、得意ではないものについて、熱心に調べてしまうというクセがあって。
ちょっと閉所恐怖症ぎみで、水に潜ることも苦手なんですが、その一方では潜水艦について調べまくっていたり(笑)。熊が怖くて、動物園で熊を見るのも苦手なのに、熊についてめちゃくちゃ詳しかったり……。そんなおかしなところがあります(笑)
——とても興味深いお話です(笑)。研究熱心なところがあり、オタクであることも公言されている内田さん。『来世ちゃん』は観る人に元気を与えるドラマですが、内田さんにとってアニメや漫画を楽しむ時間は、元気をもらったり、人生を豊かにする上で欠かせないものでしょうか。
それはひしひしと実感しています!私は新しいことにチャレンジするときに、すぐに弱音を吐いてしまうし『できない、どうしよう』と思ってしまうタイプなんです。そんなときには、いつもアニメや漫画で、主人公が自分の力で立ち上がっていく姿を見て元気をもらって、『私も頑張ろう!』と自分を奮い立たせています。
現実逃避をしながら観ていますが、いつも確実に勇気や元気をもらっています。
——そうやって今度は、女優さんとしてたくさんの人に元気を与える側になっていると思うと、すごいですね!好きなアニメや漫画において、特に人生観や生き方に影響を与えたようなキャラクターがいたら教えてください。
安野モヨコさんの漫画が大好きで、ずっと読んでいます。私は小さな頃から、人に物事をはっきりと言えないタイプで、集団の女の子の中に入ることに恐怖心を抱いているところがあって。なにか言われたときに『ごめんね』とすぐに謝ってしまったり、どちらかというといじめられっ子だったと思います。
女の子って怖いな……とトラウマに感じるところもありました。でも高校生のときに安野モヨコさんの『さくらん』を読んで、花魁という女性の世界で力強く生きていく主人公の姿を見て、強い女性像に憧れるようになりました。またグラビアに挑むときにも、ポーズや衣装を決める際に『こうしたら、ちょっと安野モヨコさんの世界みたいになる!』と考えてみることもあります。
安野モヨコさんの作品は、いろいろな意味で影響をくれた、私にとってのバイブルです。
——いよいよ、『来世ちゃん2』の最終回も近づいてきました。注目してほしいポイントはありますか?
『スタジオデルタ』のみんなでロケに行って、インスタ映えするキャンプ場のようなところで撮影をしたシーンがあります。みんなでスイカ割りをしたり、水鉄砲や水風船で遊んだり、花火をしたり…。そこは『自由に遊んでください』という感じで撮影をしたので、私自身の本当の夏の思い出になったくらい楽しいシーンになりました(笑)。そんな表情にも注目していただけたたらうれしいです!
INFORMATION
ドラマParavi『来世ではちゃんとします2』
《配信》動画配信サービス「Paravi」にて毎週水曜夜9時より毎話独占先行配信
《脚本》ペヤンヌマキ、舘そらみ
《監督》三木康一郎、湯浅弘章
《主題歌》大森靖子「アルティメット♡らぶ全部」(avex trax)
《出演》太田莉菜、小関裕太、後藤剛範、飛永翼、小島藤子、ゆうたろう、中川知香、浦まゆ、塩野瑛久、平田雄也、野村尚平、富田健太郎、おばたのお兄さん
《制作》テレビ東京・大映テレビ
《制作著作》「来世ではちゃんとします2」製作委員会
《公式サイト》https://www.tv-tokyo.co.jp/raisechan2/
《ヘアメイク》Midori
《スタイリスト》ゴトウカナエ