正直ちょっと面倒かも…天邪鬼な人の心理と、上手な付き合い方とは？

みなさんの学校や職場などには、「天邪鬼な人」っていませんか？コミュニケーションがスムーズにいかなかったり、相手の真意がイマイチ掴めなかったり・・・できれば天邪鬼な人とはあまり関わりたくないと思う人もいるでしょう。そうは言っても、社会生活を送る上では、どうしても関わっていかなければならない場面もありますよね。

このように付き合いにくい印象を持たれがちな「天邪鬼な人」について、今回はご紹介していきます。天邪鬼な人の特徴と心理パターン、そして天邪鬼な人との上手な付き合い方について紹介しますね！

正直ちょっと面倒・・・？天邪鬼な人

もともと「天邪鬼」と言う言葉は、民話に出てきた「他人の姿、口まね、モノマネをして人に逆らい、滅ぼされた怪物」のことをいうそうです。語源がおどろおどろしくてちょっと驚きますが、今では「わざと人に逆らう者」として使われるようになっています。まさにその意味の通り、わざと人の気持ちを逆撫でするような言動を取って、トラブルを起こしがちな天邪鬼な人。そんな人が周りにいたら、正直なところ、相手をするのが面倒だな、関わり合いになりたくないなと思ってしまうものです。

天邪鬼な人の特徴とは？

天邪鬼な人の特徴とはどんなものがあるのでしょうか？まずは特徴を知ることで、天邪鬼な人を理解していきましょう。「私って実は天邪鬼なのかも・・・」という疑惑が確信に変わるかもしれませんし、逆に、天邪鬼だと感じていた人が、実はそうでなかったと分かるかもしれませんよ。

「プライドの高さ」というのが、天邪鬼な人の特徴の根底にあるようです。

素直じゃなくて強がり

天邪鬼な人は、素直に気持ちを言えず、少し強がってしまう傾向があるようです。

例えば、明らかにキャパオーバーな量の仕事を引き受けることになったとします。普通なら、「申し訳ないけど、手伝ってもらえる？」と誰かにサポートをお願いするところですが、天邪鬼な人は、そのように素直にお願いすることができません。「大変そうだね、手伝おうか？」とせっかく声を掛けてもらっても、「こんなの大したことありません。助けは不要です」と強がってしまうんです。

プライドが高いあまり、素直になれず人に頼ることができない面があるんですね。このように強がることによって、オーバーワークで体を壊してしまったり、仕事が終わらせられず結局人の手を煩わせたり、人間関係にヒビが入ってしまったりなど、トラブルを引き起こしてしまうことも多いです。

また、本当の自分を出せずに強がってばかりいるのは、精神的に辛いものがありますよね。

目立ちたがり屋で承認欲求は高め

何人かのグループでいると、周りに上手に合わせる人、みんなをまとめる人など色々なタイプの人がいるものですよね。天邪鬼な人は、その中でも目立ちたがるタイプの人です。自尊心が高く、「周りから認められて一目置かれたい」「周りよりも優れた存在でいたい」という思いがあるんですね。承認欲求が高いともいえるでしょう。

みんなで誰か特定の人を褒める話をしていた時に、突然その人の評判を下げるような話題を振ってきたり、自分の成功話をし始める人がいたら、その人は天邪鬼な人かも。周りにいたら「もう少し謙虚になってほしいな」と思ってしまうかもしれませんね。

なかなか自分の考えを曲げない

天邪鬼な人は、なかなか自分の考えを曲げようとしません。周りの意見を受け入れない、耳を貸そうともしないなど、基本的に自分の考えに固執して絶対に変えようとしないのなら、天邪鬼の性質があるかも。チームで一つの事に取り組むような場面では、そのようなことをされると非常に面倒ですよね。

協調することが苦手

人はそれぞれ、考え方や意見が違って当たり前。仕事や課題を複数人でやるとなると、最初からみんなの意見が一致することなど有り得ません。最初にみんなで意見を出し合って協調し合いながら、最終的に意見に一つにまとめるのがチームワーク、協調性の基本ですよね。

しかし、天邪鬼さんは、協調することが苦手です。先ほども触れたように、素直になれず目立ちたがり、自分の考えを曲げない・・・という特徴を発揮されてしまうと、協調することなどまず難しいでしょう。

群れないけど寂しがりや

自分の意見を強く持っていて、協調性に欠けてしまう天邪鬼さんは、何かと一匹狼のように見られがち。でも、常に一人でいたいというわけではないんです。人と一緒にいることは、認められたいという承認欲求を満たすことにもつながります。実は、意外と寂しがりやな面もあるんですね。

一匹狼は気が楽かもしれませんが、周りが何かを一緒にしているのを見ると寂しくなってしまうもの。ただ素直に仲間に入ることができず、見ているだけになっているかもしれません。

天邪鬼な人の心理

これまで天邪鬼さんの特徴についていくつか紹介してきました。では天邪鬼さんは一体どんな心理でそのような言動をしているのでしょうか。これから天邪鬼な人の心理パターンについて見てみましょう。

人と違う人間でありたい

天邪鬼さんの特徴の１つでもある「目立ちたがり」は、「人と違う人間でありたい」という心理によるもの。みんなと同じことをして、同じことを言っていたら、注目なんてされませんよね。なので、注目されるために、周りとは違うんだとアピールするために、何かと目立とうとしたり、自分の意見を曲げなかったりするのです。

自分をさらけ出すのが怖い

わざと強がってみたり、わざと人を逆撫でするような言動を取るのは、本当の自分をさらけ出すのが怖いという心理が働いています。

たとえ強がった言動や本意ではない言動が周りから非難されても、「それは本当の自分じゃないから」と言い訳ができますよね。でも、本当の自分をさらけ出してしまえば、周りの反応が前以上に気になってしまいますし、「本当の自分じゃない」という言い訳もたちません。傷つくのが怖くて、天邪鬼な言動になってしまっているんです。

相手の考えや気持ちを探りたい

天邪鬼な人は、自分を否定されて傷付きたくない、という思いが人一倍強くあります。なるべく自分が傷付くことを避けられるように、相手の気持ちや考えを探りたいと考えています。そのため、本能的にわざと強がって相手の出方を見ようとするんです。

相手の気持ちを素直に聞けば良いのですが、それで自分が傷付くことを恐れているため、間接的に確かめようとするんですね。

天邪鬼な人と上手に接する方法

では、そんな天邪鬼な人とは、どのように接していけばいいのでしょうか？ここからは、その方法を紹介していきます！

オープンでわかりやすい裏表のない態度で

天邪鬼な人は、あなたの気持ちや考えを探りたいと思っています。それならば、あなたの方は敢えてオープンでわかりやすい態度で接してみましょう。嫌だなと思うことも、嬉しいなと思うことも全て言動に出してみるんです。

相手の気持ちが分かった以上は、天邪鬼な態度で探りを入れる必要はありませんよね。きっと、態度を軟化させてくれることでしょう。

相手の逆を取りたがる習性を逆手に取る

天邪鬼な人の「人を逆撫でするようなことをする」という習性を、いっそのこと逆手に取ってみましょう。相手の裏の裏をかくようなイメージですね。相手の反応を予測して、その次の一手となる台詞を用意しておくんです。

ポイントは、相手の意表を突くこと。例えば、あなたが反論してくることを想定して言ってきたであろう発言に対しては、敢えて「そうなんだよね！」などと、肯定する台詞をぶつけてみましょう。もしかしたら、相手は困惑して思わず本音を漏らすかもしれません。あなたの思わぬ返しに対して、思わず笑いがこぼれてしまうこともあるでしょう。ただし、相手の意表を突くとは言っても、傷付けるような発言は避けましょう。

深入りし過ぎない

もし何をしてもお手上げ状態なら、あまり深入りしないというのも１つの手です。深入りしすぎることで、相手との関係が悪化したり、周囲の人を巻き込んで人間関係が複雑になってしまう恐れがあります。

誰とでも上手くやっていこうという心掛けはもちろん大切ですが、できる限りの方法をやっても難しいと感じた時は、一旦距離を置いて、客観的に俯瞰して見てみると良いでしょう。

挑発には乗らず大人の対応で

天邪鬼な人の言動の一つ一つに対して真正面から対応していては、あなたの心が折れてしまいます。天邪鬼な人は、相手の気持ちを探る手段の一つとして、気分を逆撫でしようとしています。必ずしも真正面で向き合う必要はないのです。

時には、敢えて挑発には乗らずクールに対応してみましょう。「気分を逆撫でする方法はこの人には有効じゃないのかも」と思い、あなたに対して天邪鬼な態度を控えるかもしれません。

おわりに

今回は、天邪鬼な人の特徴や心理パターン、そして上手な接し方を紹介しました。天邪鬼な人が周りにいると、イライラしてしまったり、面倒だなと思ってしまうこともあるでしょう。ですが、彼らにも、天邪鬼な態度を取る理由があります。これらを心得ておくことで、天邪鬼な人の態度に振り回されることなく、冷静に対応することができますよ。

天邪鬼な人と良い関係を築いていくのなら、上記でご紹介した方法を参考に、上手に対応してみてくださいね。