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夢の深層心理を分析!悪夢を見る原因といい夢を見る方法も紹介

恐ろしい夢や鮮明な夢を見た時、何か意味があるのか、自分の心理状態を表しているのかなど、気になってしまうことはありませんか?この記事では、夢と睡眠の関係をはじめ心理学者の夢の分析、悪夢を見てしまう心理やいい夢を見る方法をご紹介します。

草原の中にいる夢を見る女性

 

夢と睡眠の関係とは?

寝ている時に見る夢は、睡眠とは切っても切れない関係。では具体的に、両者にはどのような関わりがあるのでしょうか。

レム睡眠とノンレム睡眠

睡眠には、身体は休んでいても脳が動き続けているレム睡眠、身体も脳も休んでいるノンレム睡眠の2つがあります。

夢はレム睡眠の時に見ることがほとんど。レム睡眠中に起こされた場合は、夢の内容を鮮明に覚えていることが多くなります。また、夢は色彩豊かで、感情を伴ったりストーリー性があったりします。

ノンレム睡眠中に夢を見ることは少なく、見た夢を覚えていないことも。ノンレム睡眠中の夢は、シンプルな内容で色彩も単調なものが多くなります。

脳での情報整理

脳にはさまざまな情報や記憶がぎっしり詰まっています。夢を見るのは、起きている時に入ってきた情報や自分の思考を整理し、脳にストックされている情報とつなぎ合わせたりするため。レム睡眠中は、この膨大な情報の中から必要なものだけを残し、大事な情報をいつでも取り出せるように最適化します。

つまり私たちが夢を見るのは、脳内の情報を整理するのが目的。日常でよく使う情報は、既に引き出されている状態なのでアクセスしやすく、日常の生活に関係する身近な夢を見ることが多くなります。

色付きの夢と白黒の夢

普段の生活で多彩な色を目にする環境にいる人ほど、色付きの夢を見る傾向にあると言われています。例えば、グラフィックデザイナーなどは、色つきの夢を見がち。逆に視覚的な刺激が少ない環境にいる人は、白黒の夢を見やすくなります。昔の人は白黒の夢を見ることが多かったものの、カラーテレビが一般に流通してから色付きの夢を見る人が多くなったという説もあります。

よく夢を見る人と見ない人

普段の生活で脳が活発に動いている人は、よく夢を見る傾向にあります。これは、日中に受けた情報を処理する必要があるため。

また、受動的な生活をしている人よりも能動的な生活をしている人の方が、夢を見ることが多いと言われています。例えば、テレビばかり見ている人よりも、社交的でいろいろな人との接点がある人や、自分から何かを発信する人はよく夢を見る傾向にあります。

心理学者の夢の分析

夢についての分析では、世界的に有名な心理学者としてユングとフロイトが知られていますが、それぞれの夢の分析とは、どのようなものなのでしょうか。

ユングの分析

スイスの精神科医・心理学者、ユングは、「深層心理とは、意識のコントロールや認識を超えたもの」としています。深層心理とは、いわば自分でも気がつかない無意識のこと。そして夢に現れる内容のひとつひとつが無意識の象徴だと主張しました。

ユングは、さらにこれを「個人的無意識」と「集合的無意識」に分けています。記憶としては忘れていても、根底では残っていて知らず知らずのうちに抑圧された欲求が「個人的無意識」。社会では当たり前に捉えられていて常識になっていることを「集合的無意識」としました。

またユングは、夢に現れることの多い象徴を「アーキタイプ」とし、次の6つに分けています。

・シャドウ

成長の段階で、捨てられた可能性や開花しなかった才能は、夢の中で自分自身や嫌いな同性として現れる。

・ペルソナ

本来の自分ではない取り繕った表向きの顔は、夢の中では、洋服やアクセサリーなどの身に付けるものとして現れる。

・アニマ

男性が女性に対して抱いているイメージや理想の女性像、または男性の中に秘められた女性らしさは、夢の中では、恋愛対象の女性や憧れの女性、または花や動物などの女性を連想させるものが象徴となる。

・アニムス

女性が男性に対して抱いているイメージや理想の男性像、または女性の中に秘められた男性らしさは、夢の中では、恋愛対象の男性や憧れの男性、または銃や効果などの男性を連想させるものが象徴となる。

・オールド・ワイズ・マン

男性にとっての最終目標は、夢の中では仙人や少年、大きい山などが象徴となる。

・グレイト・マザー

女性にとっての最終目標は、夢の中では海や大地、怖い魔女などが象徴となる。

 

フロイトの分析

オーストリアの精神科医フロイトは「夢は本能的な欲望の表れ」としています。さらにその欲望には、願望がそのまま現れる場合と、潜在的な願望が形を変えて現れる場合があるとしました。

フロイトは、例えば怪獣に追いかけられて逃げ回っている夢は、幼児期に親から受けた圧力が潜在的な不安となって夢に現れているのだと例に挙げています。また、「人間は基本的に性欲が全ての欲求の源となっている」という考えから、夢で見たもののほとんどを性的なものに関連づけて説明しています。

悪夢を見てしまう心理とは

手に汗握るような悪い夢にうなされたり、びっくりして飛び起きたりという経験は、一度くらいはあるのではないでしょうか。怖い人に追いかけられたり、殺人にかかわったりと、恐ろしい夢を見ると、とても気になってしまいますよね。私たちは、このような「悪夢」をどうして見てしまうのでしょうか。

悪夢も情報処理に役に立っている?

前述のように、人が夢を見るのは、脳内にあるバラバラな記憶を整理するため。夢には、処理されていない記憶や、不必要な記憶を整理する役割があることが知られています。ネガティブな夢を見ることで、情報の処理を的確にするとも言われているため、悪夢が役に立っている可能性も否定できません。

ストレスがある時に見る悪夢

ストレスを感じている時には、悪い夢を見ることもあります。例えば、追いかけられる、飛び降りる、落下する、死ぬ、殺す、などは、年代や人種に関係なく見る人が多く、共通しているところです。日常のストレスやプレッシャーが原因となり悪夢を見ることは珍しくないため、過度に心配する必要はないでしょう。

トラウマになる出来事があった時に見る悪夢

ひどくトラウマになるような出来事があった場合、日中や起きている間はフラッシュバックとして、寝ている時は悪夢となって現れることがあります。このような精神状態で悪夢が続けば、現実と夢の世界の区別がつかなくなることも。結果、不眠やうつ状態を引き起こし、自殺企画に陥る場合もあるので、注意が必要です。

良い夢を見るには?

悪い夢を見たからといってネガティブなことが起こるわけではないと分かっていても、実際に悪夢を見てしまえばやはり気になってしまいますよね。できれば良い夢を見て気持ちよい朝を迎えたいもの。それでは、よい夢を見る方法はあるのでしょうか。

明晰夢を見るようにする

夢の中で「これは夢だ」と自覚している状態を「明晰夢」といいますが、夢の内容をコントロールすることが可能です。明晰夢を見るためには、夢の中で不自然な点を見つけるように意識してみましょう。

とはいっても、誰もが最初からそう簡単には見られるものでもありません。見た夢の内容を書き出し、そのストーリー展開を頭の中で描いたりして、イメージトレーニングをしてみましょう。

寝る前にネガティブなことを考えない

寝る前に考えていたことは、見る夢の内容に影響を与えます。寝る前に1日の行動を振り返り、反省点や改善点ばかりに着目してしまうと、ネガティブな考えがストレスやプレッシャーとなり、悪夢を見てしまうことも。寝る前は、好きなものや自分の夢など、できるだけワクワクできることを考えるようにしましょう。

夢の内容は日常生活との深いつながりがある

白いシーツにくるまって心地よく寝ている女性

私たちが普段見る夢は、ただ漠然とスクリーンを見るというものではなく、脳内の情報整理という役割があります。また、夢の内容は、潜在的な欲求が夢の中に象徴となって現れると考えられています。やはり日常生活と夢の内容には、深いつながりがあるようですね。

しかし、悪夢を見たとしても、それがネガティブなこととは限りません。いい夢を見られるように、自分でコントロールすることも可能。見た夢を上手に分析できるようになれば、夢日記をつけるのも楽しくなりそうですね!

 

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