『TGC KITAKYUSHU 2022 by TOKYO ...
山田裕貴との撮影秘話も!茅島みずきが語る「ドラマを通して伝えたいこと」とは
girlswalker編集部
7歳からプロゴルファーを目指し、12歳で女優&モデルに転身という驚きの経歴をもつ茅島みずきさんが、1月スタートの新ドラマで先生に恋する女子高生役を演じます。
出演するのは、新時代のあるべき「倫理」を問うことに挑戦するドラマ『ここは今から倫理です。』(NHK総合よるドラ/1月16日スタート)。茅島さんが演じる逢沢いち子は、明るい性格の反面で深い悩みを抱える女の子。いじめ、ドラッグ、合意のない性行為……。誰にも言えない悩みで押しつぶされそうな生徒たちに、謎の倫理教師・高柳(山田裕貴)が投げかける言葉とは?
girlswalkerは、茅島みずきさんにインタビュー! はじめて茶色く染めたヘアスタイルで挑んだという茅島さんに、いち子役の感想や撮影現場の雰囲気、高校生活でのエピソードなどを聞きました。
目次
SPECIAL INTERVIEW
ポカリスエットCMガール抜擢から約2年 不安を抱えて挑んだ女子生徒“いち子”って?
——いち子を演じる前に、はじめて髪を染めたそうですね。
茅島「もともと自分の髪がこげ茶で、そのままの色が好きだったんですけど、初めて髪の毛を染めるということ対してワクワクしていたので抵抗感はなかったです。少しいち子に近づけた気がしました」
——1話から登場する生徒役ですが、茅島さんから見てどんな女の子ですか?
茅島「髪を染めていてスカートも短いから、見た目はチャラいなって思われるかもしれないですが、実際は本当に純粋な子です。友だちと話しているときもお茶目ですし、高柳先生のことが好きで、一生懸命アピールするんです。台本を読み進めるうちに、一途でまっすぐな一面が見えてきて、かわいいなと思いました」
——いち子と自分の似ているところは……?
茅島「共感できる部分は多いですね。いち子は大好きな高柳先生に対して一途ですが、私も好きなことに対して全力で駆け抜けたいほうなので、そこが似ているのかなって思います」
——そこまで大好きになる高柳先生のどんなところが魅力でしょうか。
茅島「ルックスもあると思いますけど、いち子が一番惹かれたのは自分をちゃんと見てくれるところです。他の男の子たちはいち子をどこか“性的”な目で見ていて、一人の人間としてちゃんと向き合ってくれた人は一人もいなかったので」
——いち子は、家庭の事情から、男の子を誰でも受け止めてしまうところがあって……。1話では、その様子が描写される過激なシーンもあります。
茅島「そういうシーンがあることにものすごく不安がありました。でも本番の前に、監督さんやスタッフさんが少人数でリハーサルを組んでくださったんです。監督さんからアドバイスもいただいて、不安がなくなったわけではないけど、気持ちをラクにして演じることができました」
高校生活について語る「学校では『愛の不時着』の話をしてます!」
——高柳は生徒たちに「倫理」を教えますが、特に心に残ったものはありますか?
茅島「あるシーンで、いち子が高柳先生を色仕掛けで誘うんですけど、他の男の子たちのようにのってこないんです。『花魁には知性と品性が必要だから、あなたにはなれない』ってはっきり言われて。教師が生徒にそういう話をすることにびっくりしました。けど、『高柳先生なりの優しさなんだなぁ』って思いました。高柳先生ってすごく不器用だから、言い方が他の人と少し違うけど、いち子をいい方向に導いてくれようとする優しさを感じました」
——こんな先生が現実にいたらどうですか!?
茅島「今は役として高柳先生の良さが分かるけど、最初は何を話しているのかよく分からないし、無口だから、学校にいたら話しかけるのに勇気がいるかな(笑)」
——普段は学校の先生には話しかけるほう?
茅島「よく話すほうです。最近は、韓国ドラマ『愛の不時着』が大好きで、色んな先生に薦めています(笑)」
——今年から上京して、東京の高校に入学しましたよね。コロナ禍でスタートが遅れたと思いますけど、友だちはどうやって作っていったんですか?
茅島「学校の再開は6月になっちゃいましたが、フレンドリーな子が多かったので、もう仲のいい友だちがいっぱいできました(笑)。家族と離れて一人で生活することに不安はありましたが、実際に学校が始まってみたら毎日充実してますし、すごく楽しいです(笑)」
——本当に楽しそう(笑)。このドラマには、いち子以外にも切実な悩みを抱えた高校生が登場しますが、今の高校生のリアルに近いものは感じますか?
茅島「そうですね。中高生っていちばん悩む時期といいますか……。自分の中でも複雑で、悩みの答えが出なくて、多分みんな葛藤していると思うんです」
——もし自分が悩んでいたらどうする?
茅島「私が悩んでいたら、親に相談すると思います。ひとりで抱え込むことが私にはできないんです。悩みは引きずりますけど、お母さんと色々話をして、時間が経つにつれて悩みが薄れていくのかなって思います。いち子に対する高柳じゃないけど、親はいつも私のことを気にかけてくれるので、この業界で頑張っていられるし、本当に感謝しています」
初日の控え室はシーンとしてた!? 共演の山田裕貴とのエピソードも
——撮影現場では、山田裕貴さんと一緒のシーンが多かったと思いますけど、どんな印象でしたか?
茅島「待ち時間はフレンドリーで面白い方ですけど、役に入ると『高柳先生だ!』って思える瞬間があって。共演している生徒役のみんなも同じことを言ってました。役との切り替わり方がすごく勉強になりますし、刺激を受けます。だけど、待ち時間はギャグも言うし話も面白いし、みんなを笑わせてくれるんですよ(笑)」
——楽しそう(笑)。山田さんと演技について話すことも?
茅島「演出の方と演技の話し合いをする前に、山田さんがアドバイスをしてくださったりします。例えば、『いち子がかわいく見えるように、もっとキャピキャピしたほうがいいよ』『アドリブでこうしたほうがいいんじゃない?』などとアドバイスしていただきました」
――本編ではアドリブが入っているシーンがありそう?
茅島「ほんのちょっとですけど、シーンの最後とかにあります。基本はセリフ通りですね」
——注目しています(笑)。シリアスなシーンが多そうですが、現場は本当に楽しそうですね。
茅島「山田さんが盛り上げてくださるのもありますし、生徒役の子たちも徐々に打ち解けてきました。初日から1週間くらいは、みんな控え室でシーンとしてたんですよ。どのタイミングでしゃべればいいのか分からなくて(笑)。でも、私は役としても明るくて誰とでもしゃべれるタイプだから、そのノリで話しかけたりしました」
——茅島さんが盛り上げ役に!?
茅島「同世代の人たちとお芝居をする機会があまりないので、『みんなと仲良くなりたい!』っていう一心でした。今ようやく、みんなのことが分かってきたなって思います」
ドラマを通して伝えたいこととは? 「高柳先生の言葉でちょっとでも救われたら」
——台本を読んでセリフを覚えるのは大変ではないですか? 学校の勉強とはまた違いますか?
茅島「学校は方式を覚える感じですけど、演技は役に入ってどういう気持ちなのかを考えるのが一番難しいところです。台本に役の設定とかシーンの説明を箇条書きで書いてから、最後にそれをまとめてセリフごとの気持ちを考えます。はじめて演技をした1年前よりは、台本について深く考えられるようになったと思います」
——ドラマの原作は漫画ですし、そもそも実在していない人物を演じるのは難しそうですが。
茅島「今までは全然考えてなかったんですが、この業界に入ってから、自分が体験した嬉しかった気持ちとかを覚えておこうと考えるようになりました。友だちと電話で話してるときも、どんな気持ちでどんな声のトーンになっていたとか、日常のことをノートに書いておいて、お仕事で生かすこともあります」
——日頃からお芝居を意識しているんですね。ゴルフもプロ級だそうですが、もともと学ぶことが好きなんですか?
茅島「自分が好きなことに対しては、人一倍努力しているつもりなので、どんなことでも頑張れます! 勉強は結構苦手ですけど(笑)」
——最後に、ドラマ『ここは今から倫理です。』の見どころを教えてください。
茅島「学園モノのドラマって、悩んでいる生徒の周りにいる人たちが解決するお話が多いなって思うんですけど、このドラマは高柳先生の倫理の授業や言葉によって、生徒たちがどう変わろうとするかが見どころだと思うので、そこに注目していただきたいです」
——衝撃的なシーンを演じることには勇気が必要だったと思います。それでも、“いち子”を通して伝えたいことは?
茅島「いち子は、高柳先生に出会ってからどんどん成長していきます。ですが、実際には同世代で誰にも言えない悩みを持つ子も多いと思うので、このドラマを見て、高柳先生の言葉でちょっとでも救われることがあったらいいなと思います」
INFORMATION
よるドラマ『ここは今から倫理です。』
2021年1月16日(土)スタート
毎週土曜夜11:30~ NHK総合にて放送(全8回)
《出演》山田裕貴 茅島みずき 池田優斗 渡邉 蒼 池田朱那 川野快晴 浦上晟周 吉柳咲良 板垣李光人 犬飼直紀 杉田雷麟 中田青渚
《原作》雨瀬シオリ『ここは今から倫理です。』(集英社)
《脚本》高羽 彩
《制作統括》尾崎裕和・管原 浩
《演出》渡辺哲也・小野見知・大野陽平
《プロデューサー》倉崎 憲
《STORY》
ある高校で倫理の選択授業を受けている生徒たち。何食わぬ顔で座っている彼女ら彼らだが、それぞれがシリアスな問題を抱えている。悩みに押し潰されそうになった生徒たちに、謎の教師高柳が倫理と哲学の言葉を投げかける。一見退屈に思える「倫理」の教科書に書かれた先人たちの言葉が、現代の高校生によって読み替えられ、人生をサバイバルするための鋭い武器に変わる。高柳は生徒に寄り添い、問いかけ、悩み続ける。生徒たちが見出すのは救いか? それとも!?