2023年2月10日(金)より公開される『#マンホール』に出...
プライベートでも!小松菜奈が羨む、知念侑李と中川大志の関係
girlswalker編集部
小玉ユキによる名作コミック『坂道のアポロン』が、単独初主演となる知念侑李、共演に中川大志、小松菜奈を迎え、青春映画の名手として知られる三木孝浩監督がメガホンを取りついに映画化。互いを思いあうからこそぶつかり合う友情に、誰もが経験した切なくも甘い初恋に、魂が震えるセッションに、あなたはきっと涙する―。運命を変えてしまう出会いがある――必泣の感動作。
今回girlswalkerでは、都会から長崎・佐世保に引っ越してきた高校生・西見薫を演じたHey!Say!JUMPの知念侑李、転校先の高校で誰もが恐れる不良・千太郎を演じた中川大志、そして千太郎の幼なじみ・律子を演じた小松菜奈にインタビュー。映画のシーンそのまま和気あいあいとした雰囲気の3人に、作品への思いや舞台である佐世保での撮影裏の様子などについて伺った。
***
小松菜奈の失敗で現場もほっこり
― 本作を演じるにあたって役作りのポイントは?
知念:僕はピアノを演奏するシーンがやっぱり大事になってくるかなと思っていたので、初めは覚えるのに必死だったんですけれど、どういう気持ちで音楽を奏でているのか、曲の中に込められた感情をちゃんと理解しながら演奏しようと思いました。薫自身はどちらかというと内に籠るタイプなんですが、千太郎くんの持っているパワーに反発しながら動きが出てくる役なので、現場ではこの大志がどうやって僕にエネルギーをぶつけてくるかを楽しみにして、それをうまく返せるように、っていうのを意識して臨みましたね。小松さんは初めて一緒になったのが自己紹介のシーンだったかな。「はじめまして、迎律子です」っていうところで、急に止まって。いきなり自分の名前を忘れたんですよ。どっか違うところをヒュっと見て「あ、迎律子です」って。
一同:笑
小松:そう、出てこなかったの(笑)急に「あれ、名前なんだっけ?」って。
中川:菜奈ちゃん、佐世保弁も苦労してたよね。
小松:何が言えなかったんだっけ?「よかったとに~」だったっけ?イントネーションが難しくて、なかなかうまく言えなくて。ずっと苦戦してました。千太郎の佐世保弁はすごかったです!
中川:いやいやいや……(照)なんか、千太郎が使う佐世保弁は荒々しいけど、律ちゃんが使う佐世保弁は可愛らしくて。言葉があったかいなぁと思いましたね。
――原作からヒントを得たことはありましたか?
中川:僕は千太郎の立ち姿や動き方にイメージがあって。ゴリラっぽい感じっていうか……。ゴリラって繊細でやさしい生き物なので、そこは参考にしてたかもしれないですね。
知念:そうそうそう!彼は、足音がすごいんですよ!
一同:笑
知念:あぁ来た来た来た!ってわかるくらい勢いがあって。
小松:来る来る来る!みたいなね(笑)
中川:(笑)現場ではほんとにもう、あぁやっと二人に会えたなって。ムカエレコードの店内で座っている律ちゃんを見た時に、漫画から飛び出してきた律ちゃんそのものだと思いましたし、薫も薫でしかない。だからそのままを受け入れて、僕も千太郎になれたという感じでしたね。
小松:大志は千太郎そのものでしたね。実際に居たらこんな感じなんだろうなって。髪型も(トレードマークの)ボーダーのシャツも似合ってるし、全然違和感がなくて。気に入り過ぎて、佐世保でもボーダーのシャツを買ってましたもんね(全員笑)
中川:そうそうそう(笑)買ったのはもうちょっと細いラインのシャツなんですけどね。
小松:私は、律ちゃんはどういう存在なのかを、ずっと探していた感じ。すごい素朴でなんか社交的ででも柔らかい雰囲気もあって、それは自分とは真逆というか。見つめる目線とか柔らかくしなきゃと思っていました。でも現場に入ってみて、二人がセッションしているときの視線や、楽しそうにしている様子を見ていると、あぁ律ちゃんってこういう気持ちなんだろうなって、あまり作ろうとしなくても自然に優しい気持ちになれたので。すごく二人には助けられた感じです。
嫉妬するほどの仲の良さは撮影裏でも
――三木監督はこの映画を「薫と千太郎のラブストーリーでもある」とおっしゃっていましたが、普段の関係性が演技にも自然に出ていたのでしょうか?
中川:この役は、相手が知念くんじゃないと照れちゃったと思います(笑)。初めての役者さんとだったら、また違うものになっただろうなぁって。練習のときもお芝居の時も、安心して遠慮なくやれたというか。知念くんは僕の5歳上なんですけれど、本当のお兄さんのような……(笑)
知念:うそつけ!
一同:笑
中川:(笑)お兄ちゃんのような弟のような、どっちの面もあるっていうか。みんな知念くんのことが大好きなんですよ。甘え上手なところもあるし、ひっぱっていってくれる兄貴的な面もあって。
知念:不思議だよね。僕も大志くんは年下なんだけど、そうは感じない。「ご飯行こうよ」って僕を外に出してくれるのは、大志なんで。なんかね、可愛いよね(笑)
中川:これお互いの役の話なのに(笑)!でも、普段からこんな感じだよね。
知念:そうだよね。先日一緒にスノボへ行った時も、結構強引に上の方まで連れていかれて(笑)僕、初心者ですよ。
中川:それはもうごめんなさい、トラウマになっちゃうよね(笑)……でもそんな関係だからこそ、本来なら初めましてから始めるはずのステップも飛び越えて、自然に演じることができたと思います。
小松:千太郎と律ちゃんは幼馴染だけれど、男女の仲の良さと、千太郎と薫との仲の良さとはまた違うものがあって、律ちゃんにとってはそれが羨ましいだろうな、愛おしいだろうなって現場でも思っていました。二人の信頼関係を見ているとホッとしますし、掛け合いが面白くってずっと笑ってましたもん。きっと作品をご覧になる方も、千太郎と薫の二人のシーンをずっと見ていたいって思うんじゃないかな。お互いがお互いを好きっていう気持ちが伝わってきて、いい関係性だなぁ、素敵だなぁって。
ーーそんな佐世保で行われた撮影時での思い出は?
中川:待ち時間に「ミュージカルあるある」で盛り上がって、ちょっと言葉で説明するの難しいんですけれど…。例えば「オオカミから逃げる子供」とか設定を作って、即興の寸劇をやったりして。面白いんです、知念くん。
知念:あぁ!やったね(笑)
小松:私は見てるだけなんですけどね(笑)
中川:僕らが巻き込もうとすると、嫌がりながらも乗ってきてくれたりするので。それで、あぁ絶対菜奈ちゃんとは仲良くなれるって思いました。面白がってくれるのが嬉しくて。
知念:海でのシーンを撮影するときも、雲行きが怪しいと「雲を吹き飛ばす儀式をやろう!」とか。民族音楽をかけて変な踊りをしたりして。
小松:小学生みたいなノリでやってましたよね。
昭和60年代の佐世保が舞台
――時代設定やロケ地独特の雰囲気はいかがでしたか?
中川:佐世保は米軍基地があってアメリカのテイストが感じられるというか、軍人さんが歩いてたり看板が英語だったり、独特なカルチャーがあってかっこよかったです。当時のファッションにもこだわっていて、それもすごく新鮮に映りました。
小松:色んな衣装があって、着るのも楽しかったですね。水着とかもレトロで可愛くて。
知念:僕が演じた薫は、基本的にシャツインするスタイルだったんですが、佐世保での撮影中は私服でもシャツインがポリシーになっちゃって(全員笑)……東京に戻る頃にはスッと戻していましたけどね。
中川:佐世保スタイルだ(笑)あとは、律ちゃんがポニーテールをしているシーンがあるんですけど、それ可愛かったですね。ムカエレコードがある商店街の雰囲気とかも、すごくおしゃれで。
知念:オープニングであの商店街がバーンと映るところから、もう鳥肌です。
小松:たしかに!
知念:おっしゃれ~みたいな。
男女の友情は…あり?
――作品では「一生ものの友達と出会い、一生ものの恋をした」三人ですが、ご自身の中では”男女間の友情”ってあると思いますか?
知念:僕はあると思いますよ。いつも「見てるよ」と応援の連絡をくれる地元の友達が居て。僕が地元に帰る時には、周りの友達を集めて迎えてくれたりします。
中川:へぇ~そうなんだ。いいねぇ。
小松:私は「ない」と思ってましたけれど……(笑)この三人の関係性を見ていると、男と女の友情っていうのもあるのかなぁって思います。ずっと前から、学生の頃から私のことを知ってくれている友達とかすごく大事で。やっぱり何でも話せますし、違う視点からの意見も大事だなぁって思うので。
中川:僕も、あると思います!
知念:まだ若いから、よく解ってないかもしれない(笑)
中川:おい!(全員笑)
――ありがとうございます!それでは、最後にgirlswalkerの読者に向けて、メッセージをお願いします。
***
音楽や生い立ちに共通項を持つ三人が、言葉に出来ない信頼関係や切ない三角関係に揺れ動きながらも時は過ぎ、ちょっとしたすれ違いや誤解から感情のボタンの掛け違いが起き始め……。それぞれが想いを素直に伝えられないまま、彼らが辿った10年後の運命とは?一生モノの友情とは?一生モノの恋とは?そんな王道の青春群像を描いた、誰にでもキュンとさせられるポイントが満載の感動作品。
知念侑李
公式HP:http://www.johnnys-net.jp/page?id=profile&artist=15
中川大志
公式HP:http://www.stardust.co.jp/section3/profile/nakagawataishi.html
公式ブログ:https://ameblo.jp/nakagawa-sd
小松菜奈
公式HP:http://www.stardust.co.jp/section3/profile/komatsunana.html
公式Instagram:https://www.instagram.com/konichan7/
INFORMATION
『坂道のアポロン』
舞台は長崎県・佐世保。高校生の薫は、転校先の高校で、誰もが恐れる不良・千太郎と運命的な出会いを果たす。荒々しい千太郎に不思議と薫は惹かれていき、やがて音楽で絆を深めていく。ピアノとドラムでセッションし、二人を見守る千太郎の幼なじみの律子と三人で過ごす日々。やがて薫は律子に恋心を抱くが、律子の想い人は千太郎だと知ってしまう。切ない三角関係ながら、二人で奏でる音楽はいつも最高だった。しかしそんな幸せな青春は長くは続かず、ある事件を境に、千太郎は二人の前から姿を消してしまい――。
2018年3月10日(土)全国ロードショー
出演:知念侑李 中川大志 小松菜奈 真野恵里菜 / 山下容莉枝 松村北斗(SixTONES/ジャニーズJr.) 野間口徹 中村梅雀 ディーン・フジオカ
監督:三木孝浩
脚本:髙橋泉
原作:小玉ユキ「坂道のアポロン」(小学館「月刊flowers」FCα刊)
公式サイト:http://www.apollon-movie.com/
(C)2018 映画「坂道のアポロン」製作委員会 (C)2008 小玉ユキ/小学館