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中島裕翔(Hey! Say! JUMP)が語る映画主演への覚悟、メンバーは「お互いに違うところで頑張る戦友」
girlswalker編集部
2023年2月10日(金)より公開される『#マンホール』に出演している中島裕翔さん(Hey! Say! JUMP)。ドラマ『純愛ディソナンス』(フジテレビ系)で主演を務めるなど、俳優としても活躍の幅を広げている中島さんは、本作で結婚を間近に控えたサラリーマンの川村俊介を演じている。
『僕らのごはんは明日で待ってる』以来、約6年ぶりの映画出演を果たした中島さんに役作りで意識したことや撮影中のエピソード、Hey! Say! JUMPのメンバーとの関係性などをお聞きしました。
SPECIAL INTERVIEW
ギャップを出せた作品
——2017年公開の『僕らのごはんは明日で待ってる』以来、約6年ぶりの映画出演ですが、出演が決まった時はどう感じましたか?
中島「最初に題材を見た時にこれやるのかっていう不安が正直あったんですけど、こんなに面白い作品を今作れることに感動しました。やっぱり今は原作がある映画が主流になってきている中で、オリジナルの作品にチャレンジできるっていうのは、すごくいい機会ですし、ジャンルとしても面白い作品だなって」
——マンホールを題材にしたかなりチャレンジングな作品だったかと思うのですが、不安はなかったですか?
中島「不安でしたよ。ファンの方は見に来てくれると思うんですけど、映画好きの方にどうやって見てもらうのが難しいなって。監督とはいろいろ話し合って絵が間伸びしないようにというのは意識しました。でも台本を読んでこれは面白いと確信していたので、自信を持って演じました」
——ワンシチュエーションの中で、見ていて飽きさせない展開をどんどん作られたかと思います。その辺り監督とはどのようなお話をされたのでしょうか?
中島「例えば、マンホールに落ちた時の体勢とか、ハシゴが壊れて落ちた時にどういう体勢になるかとか、狭い空間の中で高身長の男がどう動き回るかっていうところは監督が実際にマンホールの中に入って『こうやって演じてほしい』というのを指導してもらいました。映画の中ではこれまで見せたことないようなひどい顔している時もあるので、いろんなギャップを仕掛けとして出せたんじゃないかなと思います。監督と一緒に役作りを考える時間は楽しい作業でしたね」
中島さんがマンホールに落ちてしまったら……?
——川村(俊介)を演じるにあたって、意識したことはありますか?
中島「僕はまだ結婚したことないから、結婚した後の人生について考えることから入りましたね。絶頂にいる男がマンホールに落ちて、どん底を味わうっていうストーリーなので、幸せからだんだんと精神的におかしくなっていく過程をどう演じるかは特に意識して演じました。川村は生命力が強い役なので、この大変な中でマンホールから抜け出す時の強い気持ちを自分自身とリンクさせながら、色々と自分の環境に置き換えて演じることで川村に近づけたんじゃないかなと」
——やっぱり表情の緩急という部分は意識されましたか?
中島「そこの塩梅が1番頭使いました。最初から絶望感が顔に出てしまうと、面白くないなって思ったし、後々の衝撃の結末に向けてもあまり効果的じゃないなと思ったので、徐々に表情に出していくというのは監督とも話し合いましたね。結果として今まで見たことのないような表情が撮れて嬉しかったですし、監督やプロデューサーからも『すごくいい映画撮れたよ』と言ってもらえたので良かったです」
——中島さんは実際にマンホールに落ちたらどう抜け出しますか?
中島「僕の場合、もうこの映画を経験しているので、川村が外に出るために試みたことは全部やるかもしれないです。その上で自分の名前を使ってSNSでライブ配信をやりますね。僕には心強いファンがいるので、そのうちの何人かは助けに来てくれると信じています(笑)」
——ちなみに誰に最初に連絡しますか?
中島「これ難しい質問なんですよね……。まずは家族か事務所の人間に片っ端から電話してくかもしれないですね。メンバーにも頼ると思います。メンバーのグループチャットがあるので、そこに送るんじゃないかな」
——誰が助けにきてくれそうですか?
中島「いや、みんな助けに来てくれると思いますよ(笑)。15年やっているので。絶対助けに来てくれます!」
Hey! Say! JUMPのメンバーは「戦友」
——過酷な撮影だったと思うのですが、何が大変でしたか?
中島「いや、もう落ちてみてくださいよ(笑)。見てもらったらわかると思うんですけど、マンホールの中はかなりリアルに作り込まれていて、まずはこの空間に慣れるのが大変でしたね。ネズミの死体とか、ミミズとか、虫とか、トカゲとかがたくさんいるし、雨も降っているし、とにかく中が狭いんですよ。ずっとしゃがんでないと動けない状態のがキツかったです。でも、撮影を重ねていくうちにだんだんと居心地良くなってきて、秘密基地にいるかのような気持ちになりました」
——見ていても大変さが伝わってきました。
中島「あと、マンホールが泡でいっぱいになるというシーンがあるんですけど、本当に苦しかったんですよ。『時間経ってから泡から出てきてください』って言われたので、息を潜めてたんすけど、途中で間違えて泡を吸っちゃったんです。実際に泡から這い上がった時に咳き込んでいるんですけど、あれはリアルな反応です(笑)」
——映画出演にあたってHey! Say! JUMPのメンバーからは何か声をかけられましたか?
中島「珍しく山田さんが楽しみって言ってくれました。普段から自分が出ているドラマの感想を伝えてくれるメンバーもいるし、メンバーの舞台を見に行った時には必ず感想を言い合っていますよ。みんな気にしてない雰囲気はみんな出しているんですけど、意外とメンバーの仕事を意識しているのかもしれないです」
——他のメンバーの存在は中島さんにとって刺激になっていますか?
中島「なりますね。昔、山田さんが『中島くんがやっているような役はできない』って言ってくれたことがあって。その言葉を胸にお互いに違うところで頑張る戦友みたいな感じですね。お互い認め合っているし、刺激もらってるしみたいな。この間、高木さんが役で髭伸ばしたり、壇上でお尻丸出しになっていたりとか、体を張っているのを見るとかっこいいなって思うんですよね。フリーターで不倫する役だったんですけど、『ああいうのできるのいいな』って刺激を受けました」
——最後に映画にちなんで中島さんが人生で1番追い詰められたのはいつですか?
中島「『SUITS/スーツ』というドラマに瞬間記憶能力がある弁護士の役で出演したことがあるんですけど、急遽台本にないセリフがA4紙2、3枚分ぐらい追加になって、3日後までに覚えてほしいですって言われたのが一番大変でした。この量はさすがに無理だと思っていたんですけど、『カンペあります』という言葉を聞いた時に逆に火が付いて、自分を必死に追い込んで乗り切りました(笑)」
INFORMATION
映画『#マンホール』
2023年2月10日(金)
《出演》中島裕翔、奈緒、永山絢斗ほか
《監督》熊切和嘉
《原案・脚本》岡田道尚
《製作》ギャガ
《製作プロダクション》ツインズジャパン
《配給》ギャガ
《公式サイト》https://gaga.ne.jp/manhole/
©2023 Gaga Corporation/J Storm Inc.
文:川崎龍也