二階堂ふみ「渋谷すばると話さない」の真相

歌しか記憶がない男“ポチ男”と、彼を拾ったカスミ。共に過ごす日々は、ある日から止まったままだった彼女の時間を動かしていく―。
大阪を舞台にした人間ドラマを描いた映画『味園ユニバース』が、いよいよ2月14日公開。
今回は、主演の関ジャニ∞の渋谷すばるをヒロインとして支え、圧倒的な存在感を放つ二階堂ふみさんにインタビュー。

監督におねだり！そのワケは

■ 10代最後の作品が『味園ユニバース』。思い入れは強かったのではないですか？
脚本を頂く1週間くらい前に知り合いの結婚式で山下監督とお会いして、なんとか現場に呼んでいただけないかとずっとお願いしていたんです。
その後お話をいただいてとても嬉しかったです。

■ 過去からお知り合いだったのですか？
山下監督と初めてお会いしたのは、14歳の時に行ったワークショップでした。
そこから何度かお会いする機会があったんですけど、自分が20歳になる直前、まだ10代の最期の時にこの山下監督の作品のヒロインができたっていうことは一生ものの財産になるような気がしましたね。

■ 財産ともいえる大切な作品で、最も大切にしたところは？
大阪弁を大事にしてたというか、違和感のない、大阪に行ったら本当にいそうな女の子に見せられるようにしたいなと思っていたので、大阪弁を徹底的にやるようにしていましたね。

■ 大阪の舞台で、共演者も関西の方…となるとプレッシャーもあったのでは？
自分で聞いたまま言っているつもりなのに、そこで生まれ育たないと分からない感覚があって、どこまで自分の中で持って行けるかなと課題でした。
大阪出身の人が「大丈夫だったよ」って言って下さった時は、良かったかなと思いました。

まさにポチ男、渋谷すばるの素顔

■ 共演された渋谷すばるさんはどんな方でしたか？
あんまり話さなかったんですよね。
唯一喋ったのは、現場でギターを弾いていたので「これどうやって弾くんですか？」と聞いたくらいです。それ以外ほとんど喋らなかったんですよね、お互い。

■ 素顔も無口な方なんですか？
普通にお話されていましたし、すごく目立って無口だなって感じではなかったです。ただ役に集中されていて、姿勢から現場での立ち姿から全部がもうポチ男だったんです。途中からシゲオに変わると、表情がもうまるっきり違っていて。
そういうのを現場で感じていてすごい表現者だなと思い、印象的でした。

 
■ では、共演した赤犬さんの印象は？
みんな素敵な方で、仲良くなりました。特にロビンさんとはすごく仲良くなって、その後も大阪に行ったときは、絶対連絡してよく遊んでいます。

■ どんなところで意気投合されたんですか？
音楽好きなものが似ていたり、アニメが好きで。一緒にカラオケに行った時も一緒にアニソンを歌っています。

■ 仲良しですね（笑）。最後に、みてほしい部分を教えて下さい。
どれも欠かせないシーンになっています。1つの場面を見逃すだけで作品の観方が全然違うものになるので。

Information

『味園ユニバース』

2015年2月14日（土）より、TOHOシネマズ 六本木ヒルズほか全国ロードショー

大阪。広場で行われていたバンド【赤犬】のライブに、若い男（渋谷すばる）が乱入し、そこは一時騒然となる。しかし、マイクを奪った男が声を放つや、会場は水をうったように静まりかえる。圧巻の歌声！ 若い男は記憶喪失で自分のことを何も覚えていないという。男の正体と歌声に興味を持った【赤犬】マネージャーのカスミ（二階堂ふみ）は、彼を“ポチ男”と名付け、バンドのボーカルに迎えようとする。しかし、男の記憶に閉ざされた過去には、大きな問題があった――。
misono.gaga.co.jp
出演:渋谷すばる　二階堂ふみ
鈴木紗理奈　川原克己（天竺鼠）　松岡依都美　宇野祥平　松澤匠　野口貴史　康すおん　赤犬

監督:山下敦弘『リンダ リンダ リンダ』『苦役列車』

主題歌：渋谷すばる「記憶」「ココロオドレバ」（インフィニティ・レコーズ）

配給：ギャガ

(C)2015『味園ユニバース』製作委員会