とにかく可愛い！小芝風花が語る、実写版『魔女の宅急便』の世界

1985年、角野栄子により誕生した『魔女の宅急便』。児童文学の世界的ロングセラーとして愛される本作は、1989年に宮崎駿によりアニメーション映画となり、空前のヒットを記録しました。そして2009年、シリーズ完結を機に「実写化を」という原作者の強い思いにより、初の実写映画化が決定。ついにこの春、キキが実写となって空を飛びます！
今回は、全国オーディションで主演に抜擢された新人女優・小芝風花さんに独占インタビュー！尾野真千子や宮沢りえなど、豪華キャストの中でひときわ輝く存在感を見せた彼女の素顔とは…？

“国民的魔女”を演じるプレッシャー

■　実写化映画に主演すると決まった時、どんな気持ちでしたか？

とにかく嬉しい気持ちでした！オーディションの結果を母と一緒に聞いたのですが、「受かったよ！」と言われた時はもう本当に嬉しくて仕方がなかったですね。母と一緒に号泣してしまいました。おじいちゃんおばあちゃんにも、電話してすぐに報告しました！

■　嬉しさと同時に、プレッシャーもあったんじゃないですか？

そうですね、やはり原作があるお話ですし、アニメ化もしていて、そのイメージを壊されたくない！と思う人がたくさんいることもわかっていたので…新しい作品として受け入れてもらえるのかな、という不安でいっぱいでした。しかも芸能界に入ってまだ2年も経っていない私が、主人公のキキでいいのかな？大丈夫かな？という気持ちもありました。

■　キキに共感できた部分を教えて下さい！

特に、撮影中の「気持ちの流れ」はキキと同じでした。小豆島と岡山でのロケが1ヶ月間あったんですが、実は故郷を離れて修行をするキキの気持ちになるために、私自身も家族や友達と一切連絡を取らないようにしたんです。映画初挑戦だったので、些細な事でも悩んで頭の中がぐちゃぐちゃになって…「なんで監督は私を選んでくれたんですかー！！！」って叫びたくなるくらいでしたが…。

でも、キキがホウキで飛べなくなって落ち込んでいく部分と、自分の映画初挑戦の悩みや不安がリンクしていたと思います。苦しい中から、キキは周囲の人に支えられて、私も共演者の皆さんやスタッフさんに支えられて、最後は「この街に来てよかった。」と思えた。それは私もキキも同じ気持でしたし、それがとても良かったと思います！

欲しい魔法は、意外にも…！？

■　セットや衣装がとっても凝っているそうですね！お気に入りのものはありましたか？

もう全部です！靴やワンピースも一から作って頂いて、本当に感激でした。キキの実家も細部までこだわっていて、キキのお母さんやお父さんの設定に合わせて、正直あまり目に入らない置き物までこだわりが詰まっています。キキが居候するパン屋さんも、実際にカフェのお隣に建てられたものでした。パンも全部本物なので、本当に焼きたてパンのいいにおいが漂っていて、幸せでした（笑）。

■　撮影していて一番楽しかったシーンは？

キキとトンボが小学校で話すシーンです。初めは、監督に「全然面白くない！これじゃ見てる人は寝ちゃうよ。」って言われて…。もうどうしたら面白くなるのかわからないし、とても悩んだんですが、それまでやっていた動きを全部忘れてやってみたらOKがでて嬉しかったですね。

あと、夕日のシーンを撮るまでの待ち時間で、みんなで小学校の体育館でお昼寝したり、お弁当を食べたり、近くの海岸まで行って砂浜に大きく「魔女の宅急便」って書いてみたり…しばらく遊べました（笑）。でもいざ夕日を撮り始めたら、夕日が落ちるのがすごく早くて！スタッフさん達が焦ってバタバタしているのも、なんだか面白かったです。

■　もしもキキのように魔法が使えるなら、どんな魔法が欲しい？

食べるのが大好きなので、食べても食べてもナイスボディでいられる魔法がいいです！！いつも食べ過ぎると後悔するのに、食べ物が目の前にあるとガマンできないんですよねぇ…（笑）。
今まではフィギュアスケートを習っていたので太りにくかったんですが…今はやめてしまったので、ちょっとやばいです（笑）！

■　映画を観る人へ、メッセージをお願いします♪

新しいバイトを始めたり、引っ越しをしたり、学校を卒業して環境が変わったり…「独り立ち」というテーマに共感してもらえる人がたくさんいるのではないかと思います。
以前、原作者の角野栄子さんが「魔法って誰にでもあるのよ。」とおっしゃっていたことがあったのですが、作品を観た後に、その言葉の意味がわかりました。キキには空を飛ぶ魔法がありますが、トンボにも飛行機を作ることが魔法のような存在だと思うんです…きっとそれは人それぞれ違うけど、必ずあるものだと思います。映画を観た皆さんに、ステキな魔法の存在を感じて頂けたら嬉しいです！
導入

☆ 小芝風花のマストアイテム手帳の中身は…？

これは昨年の9月くらいに買いました。実はお仕事を始めた一昨年にも、同じシリーズの手帳を買ったんです。その時、「この手帳がお仕事のスケジュールでいっぱいになりますように。」って願掛けをして使っていたので、今年も同じシリーズのものを買いました！今ではスケジュール以外にも、その日お会いしたスタッフさんやメイクさんなどのお名前と特徴を付箋に書いて貼ったりもしています。

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透き通った声とまっすぐな瞳が印象的な小芝風花さん。手帳に込めた女優業への思いが、これから実現されますように♪ありがとうございました！！
 

Information

『魔女の宅急便』

2014年3月1日（土）より公開

見知らぬ町で１年間暮らす。それが魔女修行の掟なのです。

魔女の血を引く少女キキは13歳になり、一人前の魔女になるための決まりに従い、
黒猫のジジとほうきに乗って旅に出る。
やがて辿り着いた海辺の町コリコでキキを待ち受けていたのは、
パン屋の女将・おソノや、空を飛ぶことを夢見る少年・とんぼら、個性豊かな住人たち。
キキはおソノのもとに居候し、お届けもの屋「魔女の宅急便」を始めるのだが…。

出演：小芝風花　尾野真千子　広田亮平　山本浩司　新井浩文　吉田 羊　浅野忠 信　/　筒井道隆 /　宮沢りえ

原作：角野栄子「魔女の宅急便」（角川文庫刊・福音館書店刊）
脚本：奥寺佐渡子　清水 崇
監督：清水 崇

(C)2014「魔女の宅急便」フィルムパートナーズ
公式サイト：http://www.majotaku.jp/