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萩原利久×八木勇征×高野洸が語る恋愛への価値観「ファーストキスを…」

現在、MBSドラマ特区枠で放送中の『美しい彼』。本屋大賞2020受賞作家・凪良ゆうさんの大ヒットBL小説をドラマ化した本作で、萩原利久さん、八木勇征(FANTASTICS from EXILE TRIBE)さん、高野洸さんが、“性”の概念を超えた純度の高いラブストーリーを体現しています。そこでgirlswalkerでは、3人にインタビューを敢行!笑顔いっぱいに、BL作品に挑戦した感想やお互いの好きなところを告白してくれました。

美しい彼

本作の主人公は、思うように言葉を発せない吃音症を持ち、幼い頃から周囲に馴染めず“ぼっち”を極める高校3年生・平良一成(萩原さん)と、学校のカースト頂点に君臨する圧倒的カリスマ・清居奏(八木さん)。

高校3年の春、クラス替えの自己紹介で緊張のあまり吃音が出てしまった平良は、清居らのグループからパシリにされるようになる。しかしそのことを気に留めるどころか、むしろうれしく思っていて…。実は、平良は清居をひと目みた瞬間から恋に落ちていたのだった。

月日が経過し、高校、大学と年を重ねるごとに2人の心情も変化し、ひそかに平良に想いを寄せる小山(高野さん)も登場。それぞれの恋心が絡み合っていく。

SPECIAL INTERVIEW

BL作品に挑戦!まっすぐで切ない恋を体現

——大ヒットを果たしたBL小説がドラマ化されました。オファーを受けたときの心境を振り返ると、戸惑いや緊張はありましたか?

萩原利久(以下、萩原)「演じるという点ではドキドキしました。男性同士の恋愛を表現するとなると、相手の身長がほぼ同じだったりするので、やはり特別な動きや所作が必要になります。また新しいことへの挑戦になるなと感じていました。とはいえBLというジャンルに対しての構えはなく、フラットに受け止めました。平良はすごくわかりやすい人物で、清居に対して絶対的と思えるほどのまっすぐな愛情を持っています。そこまでの熱を注ぎ込むためにはどうしたらいいんだろうかと、シンプルに平良に向き合っていきました。それはいつもの役作りと変わりません。ドキドキしたり緊張もしましたが、丁寧に作品づくりをしていくチームと撮影を進めていく日々が、とても楽しかったです」

美しい彼

八木勇征(以下、八木)「僕は連続ドラマに出演させていただくこと自体が初めてだったので、その時点で挑戦だなと感じていました。さらにBLというジャンル化されているものに出演させていただけるとは思っていませんでしたし、お声がけいただいたときはとても驚きました。ボーイズラブの原作を読むのも初めてでしたが、対人関係や登場人物が目にしている情景、色までが鮮明に伝わってくるような世界だなと。そういった作品でお芝居に挑戦させていただけたことは、本当に光栄なこと。『美しい彼』というタイトルに負けないように、清居として美しい存在でいようと覚悟しました。また僕自身、恋愛の価値観や恋愛の仕方はそれぞれ自由だと思っていますので、BL作品に飛び込むことにはまったく戸惑いはありませんでした。本作を通して、誰かを好きになることってこんなにもまっすぐで、尊いものなんだなと痛感しました」

美しい彼

高野洸(以下、高野)「まず『美しい彼』というタイトルに惹かれました。BL作品のオファーをいただけたことに驚きはありましたが、多様性が認められる時代の中で、こういった作品に出演させていただけることがとてもうれしかったです。僕自身もBLというジャンルに対しての構えはなくフラットに受け止めていたので、ぜひ挑戦してみたいと思いました。人気の小説をドラマ化した本作は、平良を主人公にすることで、スクールカーストについても描いています。またすれ違い続ける登場人物たちの恋には『気づいてくれよ!』というもどかしさもありながら、実はそれぞれがまっすぐな想いを持っているという点も美しい世界観だなと思いました」

美しい彼

お互いのここが好き!

——純度の高い恋愛模様が紡がれます。それぞれの「好き」という一途な感情に心を揺さぶられますが、お三方がお互いの素顔を見たことで「この人のこんなところが好き!」と思ったのはどのような点でしょうか?まずは、萩原さんの印象から。

高野「利久くんは小さな頃からこの仕事をしているだけあって、お芝居に対してもストイックでリスペクトするところばかり。でも意外とマイペースだったりする一面も見えてきて、楽しいです」

八木「利久くんの第一印象は、おとなしくて真面目な子なのかなと思ったんです。でもおとなしいなんていうことはなくて(笑)!クランクインしてから誰よりも一緒にいる時間が長かったので、パーソナルな部分もたくさん知ることができました。利久くんって、僕に近い部分がいっぱいあるんです。まるで自分を見ているかのような気持ちになるときがあって。そういう存在ってこれまであまりいなかったので、驚きでした」

萩原「全然違う環境にいたのに、見てきたものや趣味が近かったりする。それが徐々に発覚していったから、すごく面白かったよね!『あれ好きなの?』ということが現場を重ねるごとにわかっていった(笑)」

——例えばどのようなもので意気投合したのでしょうか。

八木「まず『グラップラー刃牙』だよね!」

萩原「そうそう!『刃牙』を最後の方までちゃんと読んでいるということで、まず意気投合して!それから僕が好きな漫画をあげていったら、勇征くんも『もちろん読んでいるよ』って」

八木「そういうことが本当に多かったよね」

美しい彼

——高野さんに対しては、どのような印象を持たれましたか?

八木「洸くんの笑顔が大好きです。僕、歯並びフェチなところがあって。洸くんが笑ったときに見える八重歯にキュンとしちゃいます。すごいチャームポイントだと思います!あと世界一オーバーオールが似合う!」

高野「そんなことはない(照)!」

萩原「洸くんは、年上であり、時々年下のように感じるときもあって。平良と小山として共演しているから、そう感じるのかもしれません。最初に挨拶をしたときは、スッとしたさわやかでかっこいいお兄さんだなと思いました。でも一緒の時間を過ごしていろいろ話すうちに、ピョコッと小山のようなかわいい顔をのぞかせるようになって。やっぱり、洸くんが笑うとふっと温かくなるような気がして、かわいい笑顔だなと思います」

美しい彼

——八木さんに対しては、どのような印象を持たれましたか?

高野「勇征くんは顔がかっこいいのはもちろんですが、声もすごくすてき。勇征くんの声を聞いていると、なんだか落ち着くんですよね。あと話しやすい雰囲気を持っている。共通の知り合いも多いのですが、今回の撮影を通してまた距離がぐっと近づいたようでうれしいです」

萩原「勇征くんはお兄さんのようにしてくれるときもあるし、同級生みたいに話せたりもするし、コミュニケーションがとても取りやすいんです。寄り添ってもくれるし、引っ張ってもくれる。頼もしくて優しくて、かっこいいなんて、年上の存在として理想ですよね!一緒にいてとても心地良いです」

八木「ありがとうございます!」

美しい彼

八木勇征、人生初キスシーンの感想は?

——酒井麻衣監督は美しい映像を切り取る監督としても知られており、キュンとするようなシーンがどのように描かれるのかにも期待がかかります。3話では清居から平良へのキスシーンもありましたが、みなさんがキュンとしたようなシーンについて教えてください。

八木「僕自身、キスシーンは初めてだったんです」

萩原「ファーストキスを奪ってしまった…!」

八木「(笑)。4話、5話、6話と物語が進むにつれて、なぜあのタイミングで清居が平良にああいったキスをしたのかがわかってくると思うので、僕にとっても3話のキスシーンはとても印象的です。みなさんにもぜひ覚えていてほしいシーンです。頭を鷲づかみにしてするキスなので、緊張することもなくガッといきました!」

萩原「最初に特定の所作というお話をしましたが、キスシーンは特に相手と身長の高さが同じだからこそ、女性とのキスとは違った角度や見せ方が必要になります。キスシーンで勇征くんと向かい合ったとき、やっぱり『背が高い!』と思いました(笑)。光の入り方などもいろいろとこだわって撮影をしていたので、僕自身、仕上がりを楽しみにしていたシーンでもあります」

高野「僕は、『今日は平良と清居のこういったシーンを撮るのか』とスケジュール表を見るのが楽しみでした(笑)。クランクインの初日にはオープニングの撮影をやっていて、その場面を実際に見ることができました。オープニングの最後に平良と清居がすれ違うシーンがありますよね。あの2人がすれ違う瞬間、あまりの美しさに『うわ!』と声が出そうになりました。テンションが上がりましたね」

萩原「あれはものすごく難しかった!本作でもっとも苦労したシーンのひとつです。カウントで動いて、タイミングを合わせてすれ違わないといけないんです。ドキドキしました!」

八木「ワン、アンド、ツー、アンド、ってね。でも利久くんは勘がいいから、すぐに感覚をつかんでいたよね!そういった場面も含め、隅々までぜひ楽しんでほしいです」

美しい彼

INFORMATION

ドラマ特区『美しい彼』
2021年11月18日より毎週木曜24:59~放送中。

《出演》萩原利久、八木勇征/高野洸、坪根悠仁、櫻井健人、桃果、マーシュ彩、中村守里/栗山航、染谷俊之
《監督》酒井麻衣
《脚本》坪田文
《原作》凪良ゆう
《制作プロダクション》C&Iエンタテインメント
《幹事会社》MBS、カルチュア・エンタテインメント
《制作》「美しい彼」製作委員会・MBS
《公式サイト》https://www.mbs.jp/utsukushiikare/

文:成田おり枝
写真:稲澤朝博

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