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“そのままの自分でいい”入山法子、舞台にて新たな一面と向き合う

連続テレビ小説『エール』では「まるで美人画」と評され、CMなどでもいつまでも変わらない美肌やスタイルの良さを見せてくれる入山法子さん。6月15日(火)からは、蓬莱竜太さん作・演出による舞台『首切り王子と愚かな女』に出演する。

iriyamanoriko

役どころは、井上芳雄さん演じる首切り王子の元に嫁ぐ隣国の女性役。“ナリコ”という役名は本人とそっくりなのに、“その国でのし上がることが自分の生きる道だと信じている”という内面はいつも自然体に見える入山さんのイメージとは真逆のように思う。

モデルから女優となり、今回出演するのは「ずっと出たかった」という憧れの舞台。これまでの転機になった仕事や、10代20代にやってよかったこと、そして自分らしく生きるヒントなどを聞いた。

SPECIAL INTERVIEW

ナリコは可哀想ではなく、自分らしく生きているだけ

——“ナリコ”役は名前が入山さんと似ていますが。

ナリコは上にのしあがりたいと思ってる女性で、伊藤沙莉ちゃんが演じるヴィリという女性にライバル心を剥き出しにするんですけど…。名前が似ているので、脚本を書かれた蓬莱さんが、どこか私のイメージを投影しているのかなと勝手に思いつつ、舞台を観た方に「入山さんってこういう人だったの?」って思われちゃうのかな、って今からドキドキしています(笑)

——(笑)。蓬莱さんが見てみたい、女優としての入山さん像なんでしょうか。

どうなんでしょうね。蓬莱さんの作品って、演じる人が無様であるほど可愛らしく見えるものが多いなと思っていて。“今までにない自分を引き出してこい”みたいな難題な宿題を出されているような気持ちです。

——ご自分の新たな一面を見つけられるかもしれないんですね。

心の奥底にあるであろう、闘争心なのかライバル心なのか、それとも嫉妬心なのか。ナリコがどうして自分の地位を上げることが自分の道だと思うに至ったのか、そんなことを考えながらナリコの生き方に向き合っているところです。

——ナリコの生き方についてどう思いますか?

言っていることはどれも、わかる、わかるって思うんです。周りから見れば可哀想に思える人かもしれないけど、ナリコにとっては自分らしく生きているだけ。決して可哀想なわけではないっていうことを伝えられたら。

iriyamanoriko

近所のご飯屋さんの話をしています

——ずっと出たかったという蓬莱さんの舞台、実際はいかがですか?

やっぱり大変ですね。思った以上に難しさを感じています。蓬莱さんって、俳優が悩みながら役に向き合っている姿を、ニヤニヤしながら、よしよしみたいに見守ってくださる方なので(笑)。だから、とことん自分を追い込んで、自分から出てくる感情と向き合いたいと思います。

——稽古場はどんな雰囲気ですか?

作品的に、みんながそれぞれ複雑な感情に向き合おうとしていて。最初はいい緊張感がありましたけど、ようやく近所のおいしいご飯屋さんのお話をできるくらい打ち解けてきたと思います。たぶん私がすごく緊張していて、なかなかコミュニケーションをとれていなかったので、これからはもっと飛び込んで、みなさんといろんなお話をしていきたいです。

“そのままの自分でいい“”と気づかされた『きみはペット』

——これまでの転機になったお仕事を教えてください。

どの現場も思い出深いんですが、映画『SP』と、主演させていただいた『きみはペット』です。『SP』はアクションのシーンがあったんですよね。今まで運動をまったくしてこなかったので、台本を文字で追うだけでなく、体を動かすことで生まれる感情もあるんだなと気付かされた作品です。大変だったけど、心身のバランスの大切さについて知れたのは大きかったですね。

——『きみはペット』にはどんな思い出が?

私が演じたすみれちゃんは、外でかっこつけてないとダメになってしまうような、プライドが高い女の子。だけど実は弱くて。モモをペットのように飼うことで、ありのままの自分を受け入れていいんだってことを教わるんです。私自身もすみれちゃんと同じような悩みを持っていた時期があったので、すごく共感できたというか。そのままの自分で生きるって怖いことでもあるけれど、それがいちばん自分らしくて、強くて、尊いことなんだと気づくことができた作品です。

iriyamanoriko

——そのご経験があるからか、いつも自然体でいるイメージが強いです。フラットでいるために工夫していることはありますか?

ムダなことしてるな、自分ってほんとダメだなって思うことも、受け入れるようにしています。そんなダメな一面も長所と捉えるというか。楽観すぎるかもしれないけど、思い返してみれば、マイナスだと思っていた感情や時間も、そうじゃなかったと感じられるので。

——ラクに生きられるようになった、ということでしょうか。

そうですね。仕事に対する緊張感はどうしてもありますけど、自分と周りを比べて「もっとキレイにならなきゃ」って思う気持ちからは、今は解放されている気がします。

——10代や20代の頃に「経験しておいてよかった」と思える経験は何でしょう。

自分の好きなものを突き詰める、という経験ですね。小学校の時からGLAYさんが好きで、地方公演にも行くくらい追いかけていたんです。好き、もっと知りたい、という気持ちって、歳を重ねるたびに薄れていくんですよね。だからこそ、「あの時がんばれてたじゃん」「誰かに言われなくても自分から動けてたじゃん」って思い返すと、それだけで勇気をもらえます。夢中になれる何かを持っていて良かったと思っています。

ぬか床をこねている時間が好き

——美肌やスタイルを維持するために、食事で心がけていることを教えていただきたいです。

おうち時間で、ぬか床を始めました。疲れるとお腹にくるほうなので、発酵食品で改善したいと思って。こまめに見ていないとヘタってしまうので、こねているような時間が楽しいです。きゅうりと大根は必ず入っていて、冬につけるカブも好き。うずらの卵やアボガドがおいしいって聞いたので、今度チャレンジしたいです。

——アロマテラピーのアドバイザーの資格を年内に取得する予定だとか。

いい香りのするものが好きで、お仕事が少し空いた時、スクールに通っていたんです。自宅には猫がいるのであまり使えないんですけど、楽屋に入ったときに好きな香りを頭のてっぺんにシュシュッとしたりします。今の時期は、マスクにティーツリーとか柑橘系のオイルをかけると、すっきりしますよ。

——舞台に注目している方にメッセージを。

舞台を観に行くこと自体、ハードルが上がってしまっている時期ですが、こんな時期だからこそ「すごいもの見ちゃった」「芝居っていいよね、演劇っていいよね」と思えるものを、みんなで全力と作ろうとしています。絶対楽しい舞台になりますので、観に来ていただけたら嬉しいです。

INFORMATION

舞台『首切り王子と愚かな女』

6月15日(火)〜7月4日(日)PARCO劇場
他、大阪、広島、福岡にて上演

《スタッフ・キャスト》

作・演出:蓬莱竜太
出演:井上芳雄 伊藤沙莉/高橋 努 入山法子 太田緑ロランス 石田佳央 和田琢磨小磯聡一朗 柴田美波 林 大貴 BOW 益田恭平 吉田萌美/若村麻由美

《公式HP》
https://stage.parco.jp/program/kubikiri/

【ヘアメイク】:Storm(Linx)

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