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山田裕貴がシビレた!ベテラン俳優陣の“究極の演技”とは?「僕の目指すところ」
girlswalker編集部
2020年1月31日(金)より、一攫千金を狙う“開運お宝”コメディ映画『嘘八百 京町ロワイヤル』が大ヒット公開中です。
本作は、2018年に公開された『嘘八百』の続編で、中井貴一演じる“冴えない古美術商”の則夫と、佐々木蔵之介演じる“くすぶったままの腕利き陶芸家”佐輔が「骨董コンビ」としてタッグを組むコメディーシリーズ。ひょんなことから京都で再会を果たした2人の前に、謎めいた着物美人のマドンナ(広末涼子)が現れ……恋の火花を散らしながらも、お宝が眠る古都・京都を舞台にドタバタの騙し合い合戦を繰り広げます。
軽妙な会話、愉快なやりとりで魅了する、茶器同様に“歪み”と“疵(きず)”を持つ個性豊かな登場人物には、前作を沸かせたゴールデンメンバーはもちろん、世代やジャンルを超えた豪華俳優陣が集結。初めて観る人もたちまち引き込まれることうけ合いです。
今回girlswalkerは、アイドル的人気で持て囃される“陶芸王子”こと牧野慶太役を演じた山田裕貴さんにインタビュー!ベテラン俳優と共にした感想や憧れ、役柄と同様に“プリンス”と呼ばれた過去について語ってもらいました。
目次
SPECIAL INTERVIEW
俳優も陶芸王子と同じく…
――“陶芸王子”牧野慶太の役どころはどのように受け止め演じられましたか?
山田「すごく今の時代を表している役だと思います。人のイメージが先行してしまって、それに反したこと、悪いことをすると叩かれてしまったりする時代ですが、牧野はそれの逆パターンで、本当はやりたいことがあるのにやれない陶芸家なんだろうなと。本当は職人として陶芸をやりたいのに、贋作を作らされたり、嘘を付かされたり、(古美術店の)『嵐山堂』の使い者にされていたり」
――共感できるところはありましたか?
山田「僕たち(俳優)は、陶芸王子と同じで“プレーヤー側”なので。あれはいえない、これはいえない、これは黙っておかなくてはいけない……という風に、話す内容を考えなきゃいけなかったりする。それは悪いことだけでなく、色んなことに配慮しながら嘘を言わなきゃいけないときがあったり……そこは、陶芸王子と同じですよね」
――“王子らしさ”は意識しましたか?
山田「え~!分からないです(笑)。僕、本読みの段階で、広末涼子さんから『山田君が王子なんてできるの?』っていわれたんですから。広末さんと共演した前のドラマの役が変な役だったので想像がつかなかったみたいです(笑)。でも、僕は高校時代のあだ名がプリンスだったんですよ。本当に王子様みたいだったわけではなく、イジリで、ですよ(笑)。なぜかみんなにプリンスっていわれるようになってからは、プリプリとかプリンちゃんとか、いろんな呼び方をされてました」
――京都弁も特徴的でした。苦労された部分はありましたか?
山田「めちゃくちゃ難しくて、できているか不安でしたが、自然に聞こえないとだめだなとは思いました。『この1音が違う』とか、現場で逐一教えてもらったんです。喋りが早くなっちゃうと、京都弁っぽくなくなってしまうとか、そういうことも。昔、ドラマでコテコテの関西弁を使ったことはあったんですが、コテコテだと京都の感じとは違ってしまいますしね。まぁ、僕は愛知出身なので、似たところはあるんですけど、同じイントネーションではなかったですし、難しかったです」
ベテラン俳優陣の「存在する力」にシビれた!
――前作からベテラン俳優も多く出演していますが、中井貴一さん×佐々木蔵之介さんのコンビはどのように映りましたか? 素敵だなと思った部分はありますか?
山田「(作品の内容に絡めて)このお二人の存在自体が、深みがあって高級な骨董品みたいなものじゃないですか(笑)。志野さん(広末涼子)に惑わされるような瞬間の表情1つとっても、人間味がギッシリ詰まっていて。将来、こういう俳優さんになっていきたいなと、めちゃくちゃ思いましたね。芝居くさくなくて、存在する力がすごくて、本当にこういう人いるな、と思わせる力があって。“普通を生きる力”がすごいなと思いました」
――佐々木さんと2人きりでのシーンで何かエピソードがあれば教えてください。
山田「そのシーンは、現場ではゆったりとした空気を感じていたんですけど、編集後に観ると、自然とスッと流れるシーンになっていて、また違って観えましたね。佐々木さんは、本当にお芝居じゃない雰囲気でそこに佇んでいて。それができるって一番究極だし、僕が目指しているところ。シビレました」
――2人で土をこねていましたが、陶芸は練習されたんですか?
山田「練習しました。本当はもっとスピーディーにやるんですけど、温度とか湿気とかで、その時々で固さが違ったりして難しかったです。現場では、小さなお茶碗みたいなものを1個作ったんですよ。くぼみが小さくて、フレンチのお皿のようにフチが大きく広がっているものを。おかずをフチに置けたら面白いかなと思って(笑)」
――幅広い世代の方々が揃う現場だったと思いますが、特に仲良くされた役者さんはいらっしゃいましたか?
山田「長い間ずっと一緒にいるという人はいなかったんですけど、桂雀々さんは最後のシーンで、ずっと隣に座っていて。『LINEやってるの?』と聞いて頂いて、大変失礼ながら『カワイイおじさんだな~』って思いました(笑)。コンビニでビールとかも買ってくださいました」
業界に必要とされる、「役を生きれる人」になりたい
――NHK連続テレビ小説「なつぞら」では雪次郎役で出演し、現在は、主演を務めるドラマ「SEDAI WARS」(MBS/TBS)、「ホームルーム」(MBS)もスタートしました。今年はどのような目標を掲げていますか?
山田「目標は毎年変わっているようで変わっていないですね。作品を観てもらえる俳優になりたい、というのは変わらないです。やっぱり観てもらわないと意味がない。自分から『観てください』っていうのではなくて、山田裕貴が出ているんだったら観ようかな、と思ってもらえるような俳優にならないとな、というのは毎年思っていますし、今年30歳になるので、本当にこの業界に必要とされるような、作品の中で“役を生きれる”人になれればなと思います」
――陽気なキャラクターなイメージの山田さんですが、落ち込んだ時や自分に自信がもてない時はどう乗り越えますか? 読者にアドバイスをお願いします!
山田「僕も元気で明るいところばかりじゃないので(笑)、『大丈夫ですよ!』といいたいです」
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山田さんからユーモアたっぷり♡のTV電話。今すぐチェック!
@girlswalkernews山田裕貴さんからのTV電話???✨嘘つきからの…最後まで聴いてね?girlswalkerではインタビューも掲載??♀️#山田裕貴 #嘘八百 #嘘八百京町ロワイヤル♬ オリジナル楽曲 – girlswalker.official
INFORMATION
映画『嘘八百 京町ロワイヤル』
2020年1月31日(金)より公開中
《出演》中井貴一、佐々木蔵之介、広末涼子、友近、森川葵、坂田利夫、前野朋哉、木下ほうか、宇野祥平、塚地武雅、桂雀々、加藤雅也、竜雷太、山田裕貴、吹越満、坂田聡、冨手麻妙、山田雅人、国広富之
《監督》武正晴
《脚本》今井雅子・足立紳
《音楽》富貴晴美
《主題歌》クレイジーケンバンド『門松』
《配給》ギャガ
《公式サイト》https://gaga.ne.jp/uso800-2/
© 2020「嘘八百 京町ロワイヤル」製作委員会