11月3日に23歳の誕生日を迎える北村匠海さん。ダンスロック...
葉山奨之×上杉柊平×清原翔 ケンカするかと思った! ECHOLLメンバーのバンド猛特訓秘話
girlswalker編集部
“サヨナラ”から始まる青春音楽ラブストーリー『サヨナラまでの30分』(2020年1月24日公開)に、注目の若手個性派俳優たちが集結しました。1年前に死んでしまったミュージシャンのアキ(新田真剣佑)と、アキが遺したカセットテープを拾った大学生・颯太(北村匠海)の不思議な出会いを中心に、音楽にかける若者たちが仲間とともに成長していく姿を描く本作。物語を彩る、登場人物たちの心情と見事にシンクロした劇中曲は人気ロックバンドandropの内澤崇仁(Vo./G)がプロデュースと楽曲アレンジを担当しており、こちらも大きな注目ポイントです。
girlswalkerでは、アキ&颯太と音を奏でていくバンドメンバーを演じた葉山奨之さん、上杉柊平さん、清原翔さんにインタビューを敢行! 撮影秘話を直撃すると、仲の良すぎる3人の素顔が明らかになりました。
メジャーデビューを目前に解散したバンド「ECHOLL」。1年後のある日、突然見知らぬ大学生・颯太が現れ、メンバーのヤマケン(葉山)、重田(上杉)、森(清原)、そしてカナ(久保田紗友)にバンドの再結成を迫る。実は颯太の中身は、1年前に死んだ「ECHOLL」のボーカルのアキだった。偶然拾ったアキのカセットテープを颯太が再生する30分だけ、2人は入れ替わり、一つの体を共有していていたーー。
目次
SPECIAL INTERVIEW
楽器を猛特訓! 「みんながいたから、やり遂げられた」
――青春音楽映画に参加されました。オファーを受けた感想から教えてください。
上杉「僕とキヨ(清原さん)は、同じ回のオーディションを受けたんです。僕らは同い年なんですが、僕らが中学生の頃にも音楽映画がたくさんあって、すばらしい音楽映画を観て育ってきた世代でもあると思うんです。それに音楽映画というと、自分のやったことのないスキルを求められるもの。そういった興味もありましたし、『やりたい!』という強い思いでオーディションに向かったのを覚えています。キヨも受かったと聞いて、ものすごくうれしかったです」
清原「僕はもともと音楽を聴くのが好きで、以前から趣味として「ギターを始めようかな」と思っていたんです。だからこそオーディションの話を聞いたときは、すごくうれしかったです。実際に受かることができて、ベースを担当することになって。『ベースの楽しさってなんだろう?』と全く未知の世界だったので、一人で練習している間は不安でした。ベースは一切、主旋律を弾かないですから(笑)。でもいざ全員で集まって音を合わせてみたら、ベースの役割がわかって、めちゃくちゃ気持ちよかった。なんだかすごく感動しました」
葉山「僕も音楽が大好きだったので、決まってうれしかったですね。もともと、少しだけギター経験があったこともあり、『やるぞ!』と気合が入っていました」
上杉「でも、『このメンバーで大丈夫かな』って思わなかった(笑)?」
葉山「ケンカするんじゃないかなと思いました(笑)。みんなキャラクターが濃いので、大丈夫かなと。でも脚本の読み合わせをしたら、それぞれの役割分担がバシッと出来上がった感覚があって。その瞬間、僕は『イケる!』と確信しました」
上杉「最初は大丈夫かな?と思ったけれど、撮影が進んで、打ち解けあっていくと、みんなで『これは奇跡のメンバーだな』と話すほどになっていました」
――クランクイン前から、楽器の猛特訓に励んだとのこと。どんな苦労がありましたか?
上杉「苦労だらけだったよね。僕はドラムを担当したんですが、頭では“両手と両足を別々に動かす”とわかっていても。こんなに自分の体って自由がきかないものなんだと実感して。ものすごく戸惑いました。でも教えてくれる先生がとても優しくて……。劇中では、6曲のオリジナル楽曲を演奏することになっていたんですが、個人レッスンをしながらも焦ることもあって。キヨに『何曲までできた?』と聞いたり、『ヤバイ!こっちはそこまで行っていない!』と思ったり」
葉山「僕も先生やプロデューサーさんに『みんなはどこまで進んでいる?』と聞いて、それがモチベーションにもなりました。『もうみんなはできているんじゃないか?』と思うと焦りますよね……。『キヨさんはどこまで進んでいますか?』と聞いて、『まだ3曲目です』という話を教えてもらうと、『僕は4曲目まで行っている。よっしゃ!』とガッツポーズしたりして(笑)! お互いの存在があったからこそ、刺激になってやり遂げることができました。本当にバンドメンバーのみなさんがいたからこそ、できた役です」
清原「あはは! 確かにそれはあるよね。僕は小さな頃にピアノを習っていたんです。小学校2年生から5年生ぐらいまでやっていたんですが、なんと右手だけで終わってしまって」
葉山&上杉「どういうこと!?(笑)」
清原「左手がついてこないので、右手だけ。それくらい楽器のセンスがない。だからベースも大変でした。それと演奏中のパフォーマンスも入れる必要があったので、その動きも難しかったです。でもだんだん、みんなと合わせる面白さやベースのよさがわかってきて、すごく楽しかったです」
葉山「初めてみんなで合同練習をした日、すごくよかったですもんね。2日間、みっちりバンド練習をして。楽しかったなあ」
上杉「みんなで一緒に楽器練習をすることで、それぞれの演じるキャラクターを掴めていけたところもあるよね。監督さんたちが、すごくいい環境を作ってくれました」
新田さん演じるアキと、北村さん演じる颯太のボーカル 異なる魅力を発見
――新田さん演じるアキと、北村さん演じる颯太。2人のボーカルと演奏をすることになりました。
葉山「こちらも楽器を弾いていて、アキと颯太では歌い方や表現方法が変わるのがわかりましたし、バンドとしての音も変わっていくのを実感してすごく楽しかったです」
上杉「僕はドラムなので後ろからしか2人の姿が見えないんですが、アキが前にいるときは、すごく心地よくみんなを引っ張ってくれる感じがして。一方、颯太は一緒に横に並んで走っているような気持ちよさがある。どちらも違う気持ちよさがあるんです。僕はドラムとベースとして、キヨと目を合わせて演奏することが多かったんですが、その反応もボーカルが変わることで、また違ったものになる。すごく面白かったですね」
清原「後ろで弾いていて、強く意識したわけではないのに、ボーカルが変わると演奏の仕方や音も変わっていくのがわかりました。演奏シーンでわかったことが、また役にも反映されていったので、新しい役作りの方法を経験することができたと思っています」
“ECHOLLロス”になった! 信頼感にあふれた撮影現場
――こうしてお話を伺っていても、息ぴったりです。このメンバーで本作に取り組めてよかったなと思うのは、どんな瞬間ですか?
葉山「撮影を重ねるごとに、『このメンバーでやることができて本当によかった』と思えました。野外のフェスでの演奏シーンは、僕自身、楽器を弾きながらグッときてしまって。自分だけがここで感動していては、映画を観ていただく方に伝わらないので、必死に涙を堪えていました。僕、実は本作の撮影が終わってから、普段の生活を取り戻すのに、少し時間がかかったんです。それくらい“ロス”になってしまって、みんなといた時間が恋しいな…といまだに思う。ライブの練習シーンを動画に撮ったんですが、今でもモチベーションを上げるときには、その動画を見ています」
清原「僕はこのメンバーで作品をつくるとなったときに、演技面では一切、不安がなかったんです。このメンバーなら大丈夫だと、すごく安心感があった。(本作は)原作のないオリジナルストーリーですが、僕たちの意見もたくさん聞いてくれるような現場でした。みんなで意見を出し合って、それを聞くこともすべてが刺激的で。バンド練習で各々のことを深く知ることもできたので、そういったことも含めて、とても楽しい時間でした」
上杉「現場で生まれるものを感じることが、すごく楽しかったよね。キャストだけでなく、監督やスタッフさん、チームみんなが全員で肩を組んで進んでいる感覚を味わえる現場でした。そういったものは、映像からもにじみ出てくるものだと思うんです。完成した映画を観てそれを実感できたので、『このメンバーでよかった』と再確認できました」
上杉柊平&清原翔は、「男から見てもカッコいい!」
――バンドのメンバーは、新田さん演じる、ボーカル・アキに憧れを抱いています。みなさんにとっての“憧れの人”を教えてください。
清原「僕は、女性に好かれるよりも、男性からかっこいいと言われる人に憧れますね」
葉山「2人はまさにそうですよね! 男から見て『かっこいい!』と思うような人。僕も2人のことをすごくかっこいいと思うんです。憧れています!」
清原「うれしい。こういう日、定期的にほしいね(笑)」
上杉「本当だね。奨之と話して、モチベーションを上げたい!」
葉山「2人とも、ものすごく面倒見がいいんです。柊平くんは、僕がちょっと困った顔をしていると『おう、どうした』と声をかけてくれて、なんでも相談できるお兄ちゃんという感じ。キヨさんは、空気がほんわかしていて、誰に対しても同じ目線で話をしてくれる。いい意味でいつもテンションが変わらないところも頼もしくて、すごくかっこいいです」
上杉「なんだか恥ずかしい(笑)。僕もキヨと同じで、男性から好かれる男になりたいです。マフィア映画とかで見るような、親や仲間など、周囲の人を大切にできる男には憧れます。今はネットの時代ですが、相手の目をきちんと見て話せる男でありたいです。あと「いいな」と思うのは、やっぱり好きなことをやっている男性」
清原「わかる! 所ジョージさんとか、大好きです。好きなことをやって楽しんでいらっしゃる。ああいう生き方は、すごくステキだよね」
上杉「リリー・フランキーさんとか、森山未来さんも憧れるなあ。自然体で、それでいてかっこいい」
“恥ずかしい”恋の思い出を告白
――本作では、カセットテープが重要なアイテムとなります。カセットテープというと、上書きで録音ができるメディアですが、みなさんにとって“上書きしたい、忘れたい思い出”はありますか?
上杉「忘れたいこと…たくさんあります! 忘れたいことって、忘れられないものなんですよね。僕は、めちゃくちゃ恥ずかしい思い出とかあるので……」
清原「僕はドラマ(『警視庁いきもの係』)で、アキラ100%さんのネタをコピーしたことがあって。忘れたいというわけではないけれど、恥ずかしかったなあ」
葉山「それは観たい! 僕もいっぱいあります。恥ずかしくて、言えないです…。消したくない思い出なら、間違いなく、今回の撮影現場の思い出なんですが!」
上杉「奨之は現場で、ずっと歌を歌っていたよね。いつもみんなを笑わせていた。みんなのために汗をかける人なんだよ」
清原「サービス精神がすごいんだよね」
葉山「『どうにかして、録音部さんを笑わせよう』とか考えていました。しまいには『うるさいぞ!』って言われちゃいました(笑)」
上杉&清原「あはは!」
INFORMATION
映画「サヨナラまでの30分」
2020年1月24日(金)全国公開
《出演》新田真剣佑、北村匠海、久保田紗友、葉山奨之、上杉柊平、清原翔、牧瀬里穂、筒井道隆、松重豊
《監督》萩原健太郎
《脚本》大島里美
《エグゼクティブプロデューサー》豊島雅郎、茨木政彦
《企画・プロデュース》井手陽子
《音楽》Rayons
《音楽プロデューサー》内澤崇仁、安井輝
《制作・配給》アスミック・エース
《公式サイト》http://sayonara-30min.com/
(C)2020『サヨナラまでの30分』製作委員会