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女優・唐田えりか、“エゴサーチ”で泣き濡れた日々明かす

土曜ドラマ『デジタル・タトゥー』(NHK総合21:00~)が、2019年5月18日(土)からスタートします。

連続5回で放送される同作は、元東京地検特捜部検事で今は弁護士の岩井堅太郎(高橋克実)と、20代の人気ユーチューバー・タイガ(瀬戸康史)がバディーを組み、“デジタル・タトゥー” と呼ばれるインターネット上に書き込まれて消せない誹謗中傷や個人情報の拡散により苦しむ人たちを救い出していくサスペンスドラマ。

girlswalkerでは、岩井のひとり娘で自身もデジタル・タトゥーのターゲットとなってしまう岩井早紀役・唐田えりかさんにインタビュー。

女優・唐田えりか、“エゴサーチ”で泣き濡れた日々明かす

ドラマの見どころを始め、プライベートでも仲良しだという共演者・瀬戸康史さんとのエピソードや数年前からハマっているストレス発散法を聞いてきました。

SPECIAL INTERVIEW

他人事ではないデジタル・タトゥー

女優・唐田えりか、“エゴサーチ”で泣き濡れた日々明かす

――今回演じる、岩井早紀役への意気込みを教えてください。

「やっぱり、『デジタル・タトゥー』のターゲットになりやすいのは同世代の女の子たち。なので、それを伝えられるようにしたいと思いながら挑みました」

――勝気で向上心が高い性格の女子大生という役どころですが、共感する部分は?

「曲げられない性分な頑固さや不器用なところが似ていると思います」

――曲げられない性分ということは人とぶつかることも?

「自分が自分にぶつかるっていうことはあるんですけど、周りの人とぶつかることはあんまりないです。自分と同じくらいみんなのことを大事にしたいと思っているので。友達にも環境にも恵まれているというのも大きいですね」

――そんな唐田さんが考える友達と円滑に付き合っていくコツは?

「結構自分の勘を信じているタイプで、初対面の人と会ったときもすごく直感が働くんです。『この人は多分こういう人だな』って、決めつけちゃうのは良くないですけど、合うか合わないかは一目で分かる。勘に従って動いてる部分があるので、まずは相手のことをしっかり見るようにしています」

――それこそ、今作のようにインターネット上の書き込みに惑わされないことが重要ですね。

「ですね! 実際に会って相手を生で感じるようにしてもらうといいんじゃないでしょうか」

プライベートも仲良し!共演者・瀬戸康史との絆

女優・唐田えりか、“エゴサーチ”で泣き濡れた日々明かす

――過去の出演作で共演者や監督、自身の役とぶつかった経験はありますか?

「まだそんなに演技経験がなく自信がないので、意見を出すことはそんなにありません。でもアドバイスをもらうことはあります。瀬戸(康史)くんとは、映画『寝ても覚めても』でも共演したことがあって、プライベートでも仲良くしてもらっているんです。なので、『デジタル・タトゥー』の初めての本読みの後に、『これから頑張って行こうね』って連絡を取り合ったのですが、そしたら瀬戸くんが、『唐ちゃん、不安なことない?』って聞いてくれて。そこで、『不安だらけだよ』って返信したら、電話を掛けてきてくれました」

――とても良い関係!

「本当に有難いです。なので、本読み後、監督に私の演技について聞いたとき、『もっと気楽で良いと思うよ。そんなにこわばった感じで言わなくても、明るくサラッとしてて良いと思う』ってアドバイスいただいたことを相談したんです。今回だけじゃなく、明るくしているつもりでも伝わっていないことが多くて……。他の現場でも『もっと明るく』って言われがちなことも含めて話したんです。

そしたら瀬戸くんも、『俺も若い頃よく言われてた。思っている以上にオーバーに明るく、思いきってやれば周りからしたらちょうど良かったりするから、それがいいかもしれないよ」って。そこで、『それも、他の人によく言われたことあるんだよ』って打ち明けたんです」

女優・唐田えりか、“エゴサーチ”で泣き濡れた日々明かす

――食い下がりますね!

「はい(笑)。瀬戸くんは『演じながらすごく気持ち悪かったり、感情がついてこないってこともあると思うけど、慣れてきたら感情がついてくるから。それに唐ちゃん、俺といるとき感情表現豊かだし、気楽に見えるからできるよ! 唐ちゃんならできるよ!』って励ましてくれました。

そこで、『確かに、瀬戸くんといるときはめっちゃ笑ってるじゃん』って気づいて(笑)。普段から明るい方なんですけど、お芝居になると硬くなってしまう部分があるんです。なので現場に入る前に普段のままというか、重いものをなくしていこうって思いました」

――プライベートで会っていると、撮影現場で演じるときに気恥ずかしさみたいなのものがありそうなイメージです。

「最初はあるかなと思っていたのですが、初めて一緒のシーンのときに、直前までずっとおしゃべりしてて、そこから本番に入ったので、『いつもの会話の延長のままいけた!』っていう感覚がありました。瀬戸くんとのシーンは、普段のお互いの関係のままで居られる気がします」

――ドラマを見ながら2人の素顔が見られるのも見どころの1つですね。『寝ても覚めても』のほかの共演者の方からもらったアドバイスってありますか?

「普段はあんまりお仕事の話はしないのですが、撮影期間中に監督とプロデューサーさんと一緒に食事をさせていただく機会があったんですね。久しぶりだったので『最近どうですか?』って聞いてもらって、『今撮影中なのですが、お芝居って難しいですね』って素直に伝えたら、『でもまあ、唐田さんは大丈夫ですよ』って監督が言ってくれて。

瀬戸くんもそうですけど、『唐ちゃんなら大丈夫だよ』って大きい存在の方たちに言ってもらえると、大丈夫な気がしてくるんです。そういう部分で『寝ても覚めても』の方たちには現場が終わってからも支えてもらっています」

演技の師匠はジャルジャル!?

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――今作はSNSの怖い面が描かれていますが、楽しい面の方が多いSNS。Instagramで注目しているアカウントってありますか?

「真っ白いフレンチブルドックのアカウントはよく見ています。犬が好きで、飼っている訳じゃないからこそ見ちゃう。あと石田ゆり子さんのペットのアカウント(@snowhoney3ohagi)もチェックしています」

――瀬戸さんはユーチューバーの役でしたが、Youtubeでチャンネル登録しているアカウントは?

「ジャルジャルさんが毎日動画をアップしている『ジャルジャル公式チャンネル』です。1分から5分くらいの長さで、家の中の設定だったり外だったり、色々シチュエーションをつけてやられているんですが、撮影場所はシンプルな白バッグ。何もないのにそう見えたりするところが面白くてつい見ちゃいます。学びながら見てるっていう感覚もあります」

――ジャルジャルが演技の師匠みたいな!

「それ本当にあるかもしれません! もう何年も前から見ていて、見逃しちゃた日はまとめてどこかでガッと見て一人で声を出して笑っています。傍から見ると変な人かも(笑)」

――見られないと落ち着かないくらいですね(笑)。

「ストレス発散になります」

――ほかにもストレス発散法ってありますか?

「写真が趣味なので、友達を撮るのは一番楽しいかもしれないです」

――プライベートでは、撮る側ではなく撮られる側に?

「はい。友達とか可愛い子ばっかりなので、『可愛い可愛い』って言いながら撮っています(笑)」

――最近撮った最高に可愛い1枚は?

「現場が同じで会う機会が多いのもありますけど、瀬戸くんは誰よりも可愛く撮れる自信があります」

――瀬戸さんを可愛く撮るポイントは?

「瀬戸くんって食事をするときに、口をぱんぱんにして食べるんですけど、それで唇がぷるぷるだからブルって出るんですよ(笑)。その瞬間を逃さずに『ちょっとそのまま! 可愛いよ』って言いながら撮っています」

ショックで引きこもって泣いた日々も……。

女優・唐田えりか、“エゴサーチ”で泣き濡れた日々明かす

 

――唐田さん自身、「エゴサーチ」みたいなことしますか?

「前まではしてたんですけど、周りの方に『良くない』って言われてから、ずっとしてませんでした。でも、『デジタル・タトゥー』の現場に入るにあたって、SNSが怖いことをもっと(頭に)入れとこうと思って、久しぶりにしました」

――嬉しいコメントがある反面、厳しいコメントもあるかもしれませんが、受けた誹謗中傷はどうやって浄化させているんですか?

「デビュー当時は、調べたときにものすごくショックを受けました。『知らない人が自分のことを悪く言っている』のが怖くて……。部屋に閉じこもって泣いたりとかしてたんですけど、良い意味でも悪い意味でも慣れてきました。今では悪口を書かれていても『それほど人が知ってきてくれたってことかな』って前向きに考えられるようにもなって。すごく悲しいし、悔しいんですけど、前ほど惑わされなくなったっていうのはあります」

――表舞台に出ている方は誹謗中傷の対象になってしまう機会が多いかと思いますが、今作で演じた一般人の方って対象になる数が圧倒的に少ないですよね。もちろん傷つくのは変わりないのですが、より深く傷ついている方もいるかもしれない。そんな「デジタル・タトゥー」に悩んでる方にアドバイスをするとしたら、どんな言葉をかけられますか?

「知らない人が自分を知っているっていうのが本当に怖いことですよね。ありきたりかもしれませんが、まずは、時間が解決してくれるよっていうこと。また、ネットが一番大事な場所ではないよってことを伝えたいです。もっと他に大事な場所はあるし、出ちゃったものはしょうがないから、そこから自分がどう向き合っていくかを大切にして欲しいです」

――まず世界を広げて考えてみると変わるかもしれませんね! ちなみに唐田さんは、SNSに投稿するときとかに、気をつけていることってありますか?

「公式アカウントでInstagramをやっているので、この写真を載せて、周りの人がどう思うかっていうのは考えるようにしています。これを載せて悪い風に捉えられないかとか」

――想像力を働かせると。最後に『デジタル・タトゥー』で読者の方に1番伝えたいことを教えてください。

「同世代はみんなSNSを使っているし、手放せないもの。それくらいSNSって自分を表現する大事な場所ですが、それと隣り合わせで怖いこともあるんだよってことを、他人事ではなく、ちゃんと受け止めて欲しいです。そのことを伝えてくれるドラマでもあると思うので、ぜひチェックしてください」

――ありがとうございました!

女優・唐田えりか、“エゴサーチ”で泣き濡れた日々明かす

 

 

INFORMATION

土曜ドラマ『デジタル・タトゥー』(NHK総合・全5回)
2019年5月18日(土)21:00スタート

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