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今最も注目すべき俳優・山時聡真「菅田将暉さんは尊敬できる先輩」ドラマ『最高の教師』出演で得た手応えとは

宮崎駿の10年ぶりの新作長編アニメ映画『君たちはどう生きるか』で主演を務めるなど、若手俳優として注目を集めている山時聡真が、7月から放送されているドラマ『最高の教師 1年後、私は生徒に■された』(日本テレビ系)に出演している。

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同作は卒業式の日に「担任生徒の誰か」に突き落とされた教師が、1年前の始業式の日に時を遡り、自分を殺害する生徒たちと向き合い再教育する物語。山時は問題児集団の中で弄られ役として空気を形成する瓜生陽介を演じている。

今回が初めて学園ドラマへのレギュラー出演となった山時は、どのように役を作り上げていったのか。事務所の先輩である菅田将暉への思いや今後挑戦してみたいことなどを語ってもらった。

SPECIAL INTERVIEW

ドラマへの出演は「素直に嬉しかった」

——まずは本作への出演が決まった時の気持ちを教えてください。

山時聡真(以下、山時)「先輩の菅田将暉さんが主演を演じられていた『3年A組-今から皆さんは、人質です-』が大好きだったので、プロデューサーの福井(雄太)さんや鈴木勇馬監督が作っている作品に関われるのは素直に嬉しかったです。でも、これまでゲスト的な出方が多くて、レギュラー出演というのがなかったので、不安やプレッシャーはありました」

——山時さん演じる瓜生陽介はどんな役ですか?

山時「瓜生はかっこいいと思いますよ、僕は。表面上は少し幼いんですけど、内面はちゃんと自立しているというか、大人だなと。最初は悪いやつに見えるんですけど、第2話を見ていただくと完全に悪いやつではなくなるし、案外視聴者さんからも生徒からも好かれる存在なんじゃないかなと思います」

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——どのようなことを意識して演じられたのでしょう?

山時「瓜生は弱みを出したくなくて、常に強がっていたいタイプなんです。第2話で先生から問い詰められて、感情がぐちゃぐちゃになってしまうのですが、それも人間として弱みを見せたくないという思いが表れているからだと思っていて。特に瓜生は表情や背中の動きで葛藤を表現する場面が多かったので、そこに関しては意識しました」

——生徒役の方は同世代も多いですが、どのようなコミュニケーションを取って演技に落とし込んでいったのでしょうか?

山時「加藤清史郎くんはすごく経験があるのでいろんなことを聞きますし、窪塚愛流くんとは同じ楽屋なので、たまにお芝居の話を相談し合ったりしてます。みんなで助け合いながら役を作り上げている感覚はあります」

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周りの空気を読むところは似ている

——山時さんと瓜生の共通点はありますか?

山時「瓜生って周りの空気を読んでみんなと仲良くできるんです。そこは似てるかもしれないですね。僕は人の顔をすぐに見ちゃうんです。今はこれダメだなとか、今なら言っても大丈夫だなとか、昔から周りの空気を読んでしまう性格で……」

——その性格は小さい頃からなんですか?

山時「昔からだったと思います。特に中学校に上がったあたりから周りを気にしちゃうことが多くなりました」

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——それは何かきっかけがあったのでしょうか?

山時「多分、本格的に今の仕事を始めたからかもしれないです。芸能界でちゃんとやっていきたいと決めたのが中1だったんです。芸能界って、相手の顔を見ながら行動することはよくあることなので、それで身についているのかもしれないです」

——なるほど。山時さんのその性格が実際の演技で生かされているなと感じることはありますか?

山時「その空気を感じた上で、セリフをアドリブで出すのはわりと得意です。例えば、ある時に共演者の方がセリフを間違えてしまったんですけど、周りのみんなはそれに気づきながらもそのまま続けたんですよ。でもそれって普通に学校とかでも誰かが間違えたら、誰かしらがツッコむじゃないですか。その空気を感じて、僕はツッコんだんですよ。結局NGにはなってしまったんですけど、撮影現場では笑いが起こって、周りの方からも『よくツッコんだね』と褒めていただきました」

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菅田将暉さんは憧れの存在

——山時さんがお芝居に興味をもったきっかけを教えてください。

山時「芸能界に入ったのはスカウトがきっかけだったので、元々はお芝居をやりたいという思いはなかったんです。小学4年生の時に初めて映画『ゆずの葉ゆれて』という作品に出演させていただいた時も最初は習い事みたいな感覚で。それがたくさん演技を経験させていただくにつれて、いろんな方と関わることができるし、何より表現することの素晴らしさを知っていきました」

——山時さんにとって憧れの存在はいらっしゃるんですか?

山時「事務所の先輩の菅田将暉さんです。小さい時から『仮面ライダーW』見ていたので、僕にとっては永遠の憧れですね。『CUBE 一度入ったら、最後』という作品で共演させていただいた時に、菅田さんが僕のことを『素晴らしいお芝居だったよ』と褒めてくださったことがあって。こんな偉大な方からお芝居を褒めてもらえることがあっていいんだっていう(笑)。今でも気を遣ってくださるので、お芝居以外の面でも尊敬できる先輩です」

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——これまで様々な作品に出演されてきたと思うのですが、お芝居の面白さはどんなところにあると思いますか?

山時「非現実的なものであってもリアルに表現できるところが面白さですね。今回出演させていただいた『最高の教師 1年後、私は生徒に■された』に登場するような高校って規制が厳しくなっている現在ではなくなってきていると思うんです。でも、それを僕たちはあるかのように演じることができますし、それによって見ている方に楽しんでもらえたりするので、貴重な経験をさせていただいているなと感じます」

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INFORMATION

土曜ドラマ『最高の教師 1年後、私は生徒に■された』
日本テレビ系にて、毎週土曜夜22:00~22:54放送

《出演》
松岡茉優/芦田愛菜、奥平大兼、加藤清史郎、當真あみ、茅島みずき、山時聡真、本田仁美(AKB48、窪塚愛流、福崎那由他、田牧そら、山下幸輝、寺本莉緒、萩原護、詩羽、田中美久(HKT48)、浅野竣哉、丈太郎、柿原りんか、橘優輝、莉子、田鍋梨々花、夏生大湖、藤嶋花音、岩瀬洋志、阪本颯希、岡井みおん、藤﨑ゆみあ、のせりん、川本光貴、白倉碧空/細田善彦、長井短、サーヤ(ラランド)、森田望智/犬飼貴丈、荒川良々/松下洸平

《主題歌》菅田将暉「ユアーズ」(ソニー・ミュージックレーベルズ)
《脚本》ツバキマサタカ
《演出》鈴木勇馬、二宮 崇
《チーフプロデューサー》田中宏史 
《プロデューサー》福井雄太、鈴木努、秋元孝之
《制作協力》オフィスクレッシェンド
《製作著作》日本テレビ
《公式サイト》https://www.ntv.co.jp/saikyo/

文:川崎龍也
写真:渡会春加

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