インタビュー
和田雅成、高橋健介、髙木俊、黒羽麻璃央、spi、有澤樟太郎、...
黒羽麻璃央×定本楓馬、先輩後輩の仲良し対談「いやもう、かわいい。ほんと、キュートだなって…」
girlswalker編集部
2021年12月28日 (火)
2019年7月にテレビ東京ほかにて放送した、2.5次元舞台などで活躍中の俳優が出演する『テレビ演劇 サクセス荘』が、ついに初の映画化！2021年12月31日、大晦日に全国公開される。
映画になっても、「本番一発勝負」というルールはそのまま。時には素の表情が入り混じるような、生の芝居を大スクリーンで見ることができる。
ここでは、ミュージカル『テニスの王子様』出演という共通の経歴を持つ、黒羽麻璃央さんと定本楓馬さんにインタビュー。収録後の感想や、2年半前に初めて会った時の印象、他のキャストにまつわるエピソードなど、気になるトークが満載です。
SPECIAL INTERVIEW
そりゃあもう熱く討論しました
——公開日が迫っていますが、今日はお2人でどんなお話をしたんですか？
黒羽麻璃央(以下、黒羽)「そりゃあもう熱く討論しました。映画について色々と」
定本楓馬(以下、定本)「ほんとに。方向性って作品を作る上で大事ですから。宣伝もちゃんとしていきたいねって」
——なるほど。一発録りの撮影はどうでしたか？
黒羽「特別に身構えたわけではなかったですね。いつもより時間が長くて、セットが豪華っていうのはありましたけど、雰囲気はいつものサクセス荘だし。ただ、時間が長い分、みなさんに迷惑をかけないように、セリフを200万回くらい練習しました」
定本「映画って、ドラマとは違って観たい人が観に行くものだから、その人たちの期待を裏切らないようにっていう責任感みたいなものは感じて。みんなで面白いものを作りたいなと、より強い気持ちでのぞみました」
黒羽「ドラマと比較したら尺が長いだから、やっぱり緊張感はあるけど、普段やっている舞台はもっと長い感覚があるからね」
定本「たしかに、そうですね」
黒羽「カメラが26台もあることに驚いたけど、だんだんと黒い物体（カメラ）がめっちゃあるな〜みたいな感じになったし」
定本「(笑)。だんだん背景みたいに見えてきちゃって」
黒羽「そうそうそう」
——一発録りということは、NGが出たら最初からやり直すんですか？
黒羽「NGが出てもそのまま、ファーストテイクで録ったものが使われます。出るタイミングを間違えても、途中でセットを壊しても、そのまま。今回も予期できない出来事がもちろんありましたけど、それを悪い方向に持っていくのではなくて、面白いねって笑える方向に持っていけるメンバーなので。セリフを噛んだりするのも含め、その生の感じが『サクセス荘』の醍醐味なのかなと」
定本「ほんとに。イレギュラー含め、それが『サクセス荘』の味ですよね。今回の映画でもそういうシーンがあったし、それが見てくださる方にとっても刺激的だと思うので、『映画館ではどんなふうに目に映るんだろう』って僕たちもワクワクしてます」
また一緒にお芝居する機会をください…！
——お2人は、2019年の1期から共演していますね。最初に会った時の印象は？
定本「僕は一方的に『テニスの王子様』に出ている先輩としてDVDを拝見していたので、どんな方だろうって緊張してたんですけど…」
黒羽「緊張してたんだ(笑)」
定本「たまたま2人になる時間があって。『不二(周助)役をやってたんでしょ』とか、ほんっとに物腰柔らかく話しかけてくれたのが、すごくうれしかった記憶があります」
黒羽「普段一緒にお仕事する人のことは調べていくけど、定本くんのことは調べなくても知ってたから。ツンとしてる先輩よりはいいかなって…やだよね、ムスッっとしてる先輩」
定本「もしツンとされたら、こわいです(笑)。僕、ここにいちゃいけないのかなって思っちゃうかも…」
黒羽「わかるわかる(笑)。僕が最初に定本くんを見た時は、いやもう、かわいいかわいい。ほんと、キュートだなって思ってました」
定本「(照)」
黒羽「でも今日一緒に撮影してたら、顔つきが大人になったなあって。今、何歳だっけ？」
定本「25歳です」
黒羽「そのくらいの時期って変わるよ。僕が25歳の時…何してたかな。もっと適当に生きてた気がする(笑)。定本くんは演技で先輩に食らいついていく一面もあって、肝が据わってるというか、すごいなあと」
定本「ありがとうございます…！僕は、自分が出ていない『大江戸でサクセス！』(2021年放送の『サクセス荘3』より)という回を観た時、黒羽さんのお芝居にハッ！となってしまって…」
黒羽「え、なになに？」
定本「うまく言葉では言えないんですけど…あの回、すごかったですよね。出ているみなさんが羨ましいと思ってしまって。もっと一緒にお芝居したいって感じた回でした。また一緒にお芝居する機会をください…！」
黒羽「ははは。こちらこそ (笑)！でもほんとに、他のメンバーから刺激を受けることは多いよね。僕はspiくん（虎次郎役)の歌を聞くたびに、もっと歌、練習しようって思う」
定本「すごいですよね。みなさんそれぞれ何かに突出していて、すばらしくて。僕にはない受け答えだなとか、自分にはない感覚を持っている人ばかりで、その場にいるだけで楽しいし、刺激的です」
夢の素敵さに気づかせてくれる作品
——休憩中はどのように過ごしているんですか？
定本「今回は控え室がバラバラで。ドラマではみんな一緒だから、意外とみんな、ワイワイしてます。特に、荒牧慶彦さんが持ってきてくださる差し入れがいつもおいしくて。荒牧さんの差し入れを見つけた日は『うわっ！』ってなります」
黒羽「(笑)。僕は控え室でもずっとゲームしてるからなあ…。有澤樟太郎くんとか、誰かしらつかまえて。あとは、リハと本番の間に時間があるので、今回の映画では会議室にみんなが集まって、プロデューサーさんから『もう少しこうしましょう』と軌道修正していく時間はありましたね」
——映画版では出演者18人が大集合しますね。中でも気になったメンバーは？
定本「セレブ集団として出演するS4(佐藤流司 北園涼 橋本祥平 北村諒)のみなさん。サクセス荘のメンバー以外と出たことがなかったので、新鮮でしたね」
黒羽「僕は、そうだな…立石俊樹くんかなあ。一緒のシーズンに出ていたけど、一度も出番がかぶらなくて。前から知り合いで共演もしてたけど、『サクセス荘』では映画が初めてなので」
——いよいよ年末ですね。大晦日の劇場公開、楽しみです！
定本「仲間の大切さが感じられて、周りにいる人を大切にしたいなって思える作品ですし、大晦日っていう特別な日に観ていただけたら、その人の大切な一部になれる気がして。『サクセス荘みてきた」っていうご報告、楽しみにしてます！」
黒羽「アベンジャーズ集合みたいな、オールスターで挑む超大作感があると思いますし、夢というものが持つ素敵さにも気づかせてくれる作品だと思います。ぜひお楽しみに！」
INFORMATION
映画演劇 サクセス荘 〜侵略者Ｓと西荻窪の奇跡〜2021年12月31日（金） イオンシネマ他全国公開
《キャスト》和田雅成 高橋健介 高野洸 髙木俊 黒羽麻璃央 spi 立石俊樹 有澤樟太郎 荒牧慶彦 定本楓馬 玉城裕規 寺山武志 小西詠斗 唐橋充(劇中部屋番号順)
佐藤流司 北園涼 橋本祥平 北村諒
《監督》川尻恵太（SUGARBOY）
《脚本》徳尾浩司 川尻恵太（SUGARBOY） ニシオカ・ト・ニール
《原案・プロデュース》松田誠（ネルケプランニング）
《制作》テレビ東京 ジャンプコーポレーション
©︎「映画演劇 サクセス荘」製作委員会 2021
ヘアメイク：有村美咲
スタイリスト：本多由佳
文：吉田あき
写真：稲澤朝博
【あらすじ】
都会の片隅にひっそりと佇む一軒のアパート「サクセス荘」。そこには、“ひと旗あげたい”と成功を夢みる若者たちが住んでいて、いつか必ず夢を叶えて巣立っていくという伝説があった…。芸人、漫画家、占い師、料理人…ジャンルは違えど、成功したい気持ちは皆同じで、個性豊かな住人が集っていた。新年早々、サクセス荘のリビングでは毎年恒例の餅つきが行われていた。その傍らではムーさん（玉城裕規）が今年の運勢を占っていて、何回やり直しても恐ろしい未来しか見えないと嘆いている。そして「サクセス荘に大きな亀裂が入り、隕石が落ちて、降り注ぐ雪が真っ白に染めるだろう」と予言。そんな不吉な予言を体現するかのように、この頃住人の間では揉め事が増え、ことある毎にギスギスしていた。そのトラブルのきっかけは、隣にグローリータワーレジデンスという大きなマンションが建ったことによる日当たりの悪さではないかと皆で話し合っていると、乱入者が…。それはグローリータワーレジデンスに住む巷で話題のセレブ集団・通称S4（佐藤流司、北園涼、橋本祥平、北村諒）だった！突然乗り込んできたS4に住人たちは騒然とする中、彼らはサクセス荘からの立ち退きを命じる。こうしてS4の登場によりサクセス荘の平和な日常が一変し…。
