6月18日(金)に全国公開される岡田准一主演の映画『ザ・ファ...
岡田准一&平手友梨奈が築いた“絆”「平手さんは弟子であり、友だち」
girlswalker編集部
大ヒットを果たした映画『ザ・ファブル』のシリーズ第2弾で、原作ファンからも「一番泣けるエピソード」として知られる“宇津帆編”を映画化した『ザ・ファブル 殺さない殺し屋』が、2021年6月18日(金)よりスクリーンに登場。伝説の殺し屋“ファブル”を演じる岡田准一さんが、前作よりさらに進化したキレキレアクションで観客の度肝を抜きます!
また新たに、車椅子の少女・ヒナコ役として平手友梨奈さんが参戦。心を閉ざしながらも、“ファブル”と特別な絆で結ばれたヒナコを圧倒的なオーラで演じています。そこでgirlswalkerでは、岡田さんと平手さんにインタビューを敢行。岡田さんが「平手さんが弟子入りしてきてくれた」と明かすなど、ステキな“師弟関係”を育んだ2人の笑顔の絶えない対談、いざスタート!
伝説の殺し屋“ファブル”は、ある日ボス(佐藤浩市)から「一年間、誰も殺すな。“普通”に生きろ」と命じられ、佐藤アキラという偽名で、相棒のヨウコ(木村文乃)と共に一般人のフリをして暮らし始める。一方、街では表向きは子供を守るNPO代表だが、裏では緻密な計画で若者を殺す最狂の男・宇津帆(堤真一)が暗躍。それと時を同じくして、アキラは宇津帆のもとで暮らす車椅子の少女・ヒナコと出会うが、2人は過去のある事件でつながっていた。
目次
SPECIAL INTERVIEW
目を見張る超絶アクション!岡田准一の手応えは?
――前作より、さらにパワーアップしたアクションが大きな見どころですよね。岡田さんは今回、制作の初期段階からファイトコレオグラファーとしてアクション作りに参加されたそうですが、どのような意気込みで、現場に臨まれたのでしょうか。
岡田准一(以下、岡田)「アクションを作り上げる上では、とにかく準備が大切になります。例えば予告編でも流れている場面で、爆破が起きた後にドアが吹っ飛んだり、足場が崩れたりというシーンがありますが、ああいったシーンも“どれくらいの重さがかかると足場が崩れるのか”、“どれくらいの重さならば耐えられるのか”など、準備に準備を重ねて、アクションマンの皆さんと一緒に検討していくんです。常に、『自分たちの作りたいアクションを完成させるためにはどうしたらいいか』と考えながら、怪我なく、無事に撮影を終えることができました。これも優秀なスタッフ、アクションチームの皆さんのおかげです」
――手応えをどのように感じていますか?
岡田「原作ファンの方や原作者の先生にも喜んでもらえるものにしたいですし、エンタメ作品にする上でも、あっと驚くものであったり、『かっこいい!』と思ってもらえるものにしないといけないと思っていました。現場ではたくさんのチャレンジをしたつもりですので、ご覧いただく方の反応が楽しみです」
――前作からのおなじみのメンバーと、今回新たに参戦するキャストたちが入り乱れて、『ザ・ファブル』の世界を盛り上げていますよね。個性的な面々が顔を揃えていますが、現場の雰囲気はいかがでしたでしょうか。
岡田「今回は3つの現場があるような撮影で、それぞれテイストや雰囲気も変わるんです。アクションの現場は、振り切ったことに挑むクレイジーな現場。堤さん演じる宇津帆が登場するのが、ストーリーラインの主軸となる現場。そしてレギュラーメンバーが笑いで盛り上げる現場(笑)。宇津帆と行動を共にするのが、平手さん演じるヒナコです。ヒナコは、作品、そして僕の演じる佐藤にとっても、ものすごく重要なキャラクターで、とても難しい役どころだと思っていました」
平手友梨奈(以下、平手)「私にとっては、本当に勉強をさせていただいた現場としか言いようのない、貴重な経験をさせていただきました。車椅子に乗っている役でしたので、クランクインの前に指導の先生についていただき、リハビリはどのようにするものなのかなど、いろいろと教えていただきました」
2人が築いた特別な絆「平手さんは弟子であり、友だち」
――佐藤とヒナコは、特別な絆を築いていく間柄ですよね。お互いに、共演されてみていかがでしたか?
岡田「映画冒頭のカーアクションのシーンで、3日間くらい、ずっと一緒に撮影をしていたんです。平手さんは、そこで僕に弟子入りしてきてくれたんです。なので、平手さんは弟子であり、友だちですね(笑)。ご飯を食べているか心配になるので、『ちゃんと食べなさい』と言ってナッツを渡したり。
平手さんは、僕のことを“お父さん”とか、“おかっち”と呼んでいましたね。堤さんと一緒にいるシーンが多かったので、羨ましくもありました。僕にとって堤さんは、いつも大事な作品でご一緒させてもらっている俳優さんなんです。堤さんとの共演は、平手さんにとっても、きっといい経験になるだろうなと思っていました」
平手「岡田さんとは、たくさんお話をさせていただきました。岡田さんは、花粉症なんです。ある日、衣装部屋に行ったら、岡田さんが鼻炎薬を忘れて帰られてしまっていて。岡田さんに連絡したら、『預かっておいて』とのことでしたので、『了解しました』としっかりと預かっておきました(笑)」
岡田「なんていったって、弟子だからね!」
平手友梨奈が語る「岡田さんの存在から、ずっと刺激を受けていた」
――“弟子”という言葉からも、素敵な関係を築いたことが伝わります! お互いの仕事への向き合い方を見ていて、印象に残ったことを教えてください。
岡田「もちろん僕と同じだとは思いませんが、『似ているな』と感じることもたくさんあります。彼女は僕よりもネガティブな部分があるので、なんとかそのネガティブさをなくそうと、いじったりしていました。彼女には、『謙虚とネガティブは違うからね!』と言い続けているんです。とにかく彼女が笑ってくれたらいいなと思ったりしていました。
それから、彼女はクオリティを求めるクリエイターだなと感じました。いいものを作るということが、なによりも彼女の救いになり、いいものを作るためには、なんでもしようという人だと思いました。そういう人はやっぱり、応援したくなります。そうする中では、いろいろ抱えて苦しいこともあると思うんです。きっと、爆発しないように抑えているものもあるはず。現場では、彼女の才能というものをしっかりと感じることができました」
平手「本当にそんなこと思っていますか!?」
岡田「思っているよ! 疑うの(笑)!?」
平手「私は撮影中、岡田さんの存在からずっと刺激を受けていました。真ん中に立つ人としての動きなど、勉強になることばかりです。岡田さんが真ん中にいるととても頼もしくて、安心感がありますし、現場の雰囲気が引き締まったり、スタッフさんのモチベーションも高まっていくようでした」
岡田准一の金言「若いうちは苦しむしかない」
――アクションに挑む岡田さんの姿を間近で見て、いかがでしたか?
平手「カーアクションはものすごく間近で見させていただきました。『かっこいい!』『すごい!』というよりかは、『岡田さんは一体この動きをどうやって成立させて、このシーンをどうやって乗り越えていくんだろう』という思いで、見ていたように思います」
岡田「本作はアクションの量が膨大なので、時間との戦いでした。場所を借りられる期間も限られていますので、『3日で撮る』となったら、そのなかで決して妥協せずに、やり切らなければいけません。
僕は『センス出していこう!』という言葉をスタッフの方々にかけて、本番一発勝負に臨むこともありました。平手さんはそういう姿を見ていたから、『どうやって成立させるのか』ということに興味があったんじゃないかなと思います。安心、安全を考えたら、普通だったら1日数カットくらいしか撮れないアクションシーンを、倍以上撮ることができるというのが、僕の強みだと自負しています。またそれを叶えてくださる環境だったことにも、とても感謝しています」
平手「私は、ものづくりの現場がとても好きなんです。たくさんのクリエイターの方々と話したりして、“もっとこうしよう、ああしよう”とアイデアを出し合って、なにかを作り上げていくこと大好き。本作で、そういった場面をたくさん見られたことは、とても嬉しいことでした」
――とても刺激的な現場だったのですね。岡田さんにとって、自信を持ってものづくりに挑む秘訣はありますか?
岡田「ないかもしれません(笑)。10代、20代など若いうちは特にですが、いいものを作るためには、苦しむしかないと思っています。やっぱり周りの意見や意図を理解したり、視野を広げるうちに、ポジティブさが身についてくるのかなという気がしています」
INFORMATION
映画『ザ・ファブル 殺さない殺し屋』
2021年6月18日(金)全国公開
《出演》岡田准一
木村文乃 平手友梨奈 安藤政信
黒瀬 純(パンクブーブー) 好井まさお(井下好井) 橋本マナミ 宮川大輔
山本美月 佐藤二朗 井之脇海 / 安田顕 / 佐藤浩市
堤 真一
《監督》江口カン
《脚本》山浦雅大 江口カン
《原作》南 勝久『ザ・ファブル』(講談社「ヤンマガKC」刊)
《公式サイト》https://the-fable-movie.jp/
©2021「ザ・ファブル 殺さない殺し屋」製作委員会
Stylist:KASAHARAYURI
Hair Make:Mao(maxstar)