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佐久間由衣&小関裕太、恋愛の“モテテク”は? <映画『“隠れビッチ”やってました。』>
girlswalker編集部
「ファッションは清純派で」「肌の露出面積は全体の15〜20%」などのモテテクを駆使して男性から告白させ、3年間で振った男の数は600人! そんな“最狂”ヒロインの恋と人生を描いた映画『“隠れビッチ”やってました。』が2019年12月6日(金)に全国公開されます。
ヒロインのひろみ役を、映画初主演となる佐久間由衣さんが熱演。そして小関裕太さんは、ひろみの恋の相手となる美容師・安藤剛役に。プライベートでも仲がいいと噂の2人に、撮影の思い出や恋愛におけるアプローチ方法を聞いてみました!
目次
SPECIAL INTERVIEW
隠れビッチ女子がリアルすぎる!?
——この作品を最初に知った時、どう感じましたか?
佐久間由衣(以下、佐久間)「すごく強烈なタイトルで、すごくびっくりしました(笑)。でも、ひろみが男性に告白させたいのは承認欲求なんですよね。彼女の場合は承認欲求の矛先が男性ですけど、私自身も、人前に出るお仕事をしていて評価されたらやっぱり嬉しいし、否定されたら悲しい。誰かに認められたい気持ちはどこかにあるので、ひろみを理解できる部分がありました」
小関「僕はそんなひろみの恋の相手役として出演させてもらいました。すごく面白いラブコメディだから、たくさんの人に見てほしいけど、この映画を観てモテテクニックを使う人が増えたらどうしようって……(笑)」
佐久間「ひろみのような隠れビッチが増えたら大変……ってこと?」
小関「そう。それくらいリアルだなあって。僕も、ひろみみたいな女の子にボディタッチされたらドキッとするだろうなあ。ただ、それが自分だけなら『頑張ってくれてるのかな』と思えるけど、誰にでも同じことをしていたらショック……。そんな風に、男から見ても『なるほどな』って思える部分がたくさんある作品だと思います」
佐久間由衣は、「ひろみ」と真逆の女の子
——ひろみは“清楚系”という外向きの顔の裏に、じつは無防備でがさつな一面を持つ女の子ですが、佐久間さんにとってひろみはどんな女の子でしたか?
佐久間「ひろみって、『そっちにいったら危ないのにな……』って思うところで、やっぱりそっちにいっちゃう。不器用だし、見ていて痛々しいんだけど、それだけ真っ直ぐなんですよね。その一生懸命さは尊敬できるなって。それに、友だちに恵まれてますよね。演じていても愛をたくさん感じました」
小関「すごく役に馴染んでいたよね。由衣ちゃんも、ひろみみたいにたくさんの男性から『好き』って言われるのを楽しんでいるモテ女子なのかな……って思っちゃったくらい(笑)」
佐久間「そんなことないよ! そんなことないです(笑)」
小関「でも、色々話しているうちに、ひろみとは全然違うし、むしろ真逆だなって思った。由衣ちゃんって真面目だし、仲良くなるまでに時間がかかるほうなのかなと」
佐久間「そう?」
小関「うん。由衣ちゃんに近づけるレベルがあるとして、一定のレベルまではすぐに仲良くなれるけど、それ以上のレベルにはなかなか進めない……。男からすると、そこに好感が持てるんだよ。どんな相手にも同じ顔をするわけではないから。そういう意味では、ひろみとは違うなって思った」
初めて見抜かれた、小関裕太の意外な性格!?
——佐久間さんから見た小関さんはどうですか? 小関さんが演じる安藤役は、飾らない自然体の男性ですが、役とリンクするところも?
佐久間「どうかなあ……。私が思う安藤くんは、掴みどころのないところが魅力で、だから追いかけたくなるんだけど、小関くんもやっぱり掴みどころがない気がするな」
小関「そうかな」
佐久間「興味のあるものがたくさんあるでしょ? いつも色んなことを考えてそうだから、今は話しかけてもいいのかな…って気になっちゃう。もちろん、そこが魅力だと思うし、誰にとっても優しい紳士だと思うけど」
小関「ありがとう。いつも何かを考えてる、っていうのは合ってるかも。周りからは『いつもホワッとしてるね』って言われるけど、じつは頭の中グルグルしてるから。でも、それを人から指摘されたのは初めて! 俺、分析されてる!?」
佐久間「当たったね(笑)」
——ひろみと安藤の恋愛シーンは、この映画の見どころの一つですね。ひろみは、いつもなら告白された男性をすぐに振ってしまうけど、安藤くんとの恋には夢中になります。
小関「たくさんの登場人物の中で、ひろみの幸せな場面に携わらせてもらえる役で嬉しかったです。2人でバイクに乗ったり、安藤の部屋でイチャイチャしたり、本当にハッピーなシーンばかりだったよね」
佐久間「ね。ひろみにとっても唯一の青春」
小関「安藤って服は散らかすし、料金未払いで電気止められちゃうし、けっこうめちゃくちゃな人なのに、ひろみはそれを受け入れて楽しんでくれる。そんなひろみがいいなって思ったし、安藤も嬉しかったと思う」
佐久間「私も安藤くんとのシーンは癒しの時間でしたね。映画では、2人が過ごした幸せな時間が連続でパッパッパっと切り替わっていくんだけど、それぞれがひろみにとって大切な時間だったんだなあって思えた。その時間が愛おしいほど、恋の結末は傷つくんだけど……。でもきっと、そういう恋ってあるよね(笑)」
恋の最初の一歩は、相手に歩み寄りたい
——モテテクを武器にグイグイ攻めていくひろみですが、お2人が恋をするなら、何を武器に、どんなアプローチをしますか?
佐久間「相手の興味があることを一緒にしたいですね。それで楽しければ、2人のフィーリングは合っているんだと思う」
小関「相手の“好き”をエンジョイできるほうなんだね」
佐久間「うん。逆に自分の興味があることは、自分一人ですることも大事だと思ってるし、相手のことを忘れて没頭しちゃいそうで怖い(笑)。だから最初の一歩としては、相手に歩み寄るくらいのほうがいいかな」
小関「僕は、武器とはちょっと違うけど、一緒に料理をしてアプローチしたい。音楽を聴いて、ビールを飲んだりしながら、隣に並んで料理を作るのが憧れ。そういうのが好きな女の子っていいなあと思う」
佐久間「いいな〜。すごく幸せな感じがする。小関くんってロマンチストだよね! 夕暮れのシーンでも、景色を見て『きれい、きれい、きれい!』って心の底から感動している感じだったから」
小関「ファンタジーが好きだからかなあ」
佐久間「もしかして、小関くんの存在自体がファンタジー?」
小関「え、何それ? 自分では分からない(笑)」
——最後に、映画になぞらえて、お2人の「隠れ●●」を教えてください!
小関「僕は“隠れ人見知り”。もともとすごくネガティブで人見知りなんだけど、いろんな人と知り合うようになって、ハタチくらいから少しずつ心を開けるようになってきたんです。それからは、演技に対する想いも変わってきた気がします。だから、じつは人見知り(笑)」
佐久間「人見知りとは思わなかったな。私は“隠れ男子”かも。よく私を知ってる友だちから『中身は男だね』って言われるし、自覚もあります。ネチネチしたことが苦手だから思ったことはすぐに口に出すし、悩みを引きずることがあんまりない。一晩寝れば、悩んでたことを忘れちゃう(笑)。
小関「たしかにサバサバしているし、自分で判断して前に進んでいく感じがあるけど……僕から見ると、けっこう“女の子”ですよ。……って大きな声で言うと恥ずかしいけど、僕はそう思ってます(笑)」
INFORMATION
映画『“隠れビッチ”やってました。』
2019年12月6日(金)全国公開
《出演》佐久間由衣 / 村上虹郎 大後寿々花 小関裕太 / 森山未來
《監督・脚本》三木康一郎
《原作》あらいぴろよ「“隠れビッチ”やってました。」(光文社刊)
《配給》キノフィルムズ/木下グループ
《公式サイト》http://kakurebitch.jp/