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神木隆之介、10年間で“大人っぽくなりすぎ”な有村架純に驚き「精神年齢が圧倒的に違う」
girlswalker編集部
2019年 2月15日(金)より映画『フォルトゥナの瞳』が公開されます。
「永遠の0」「海賊と呼ばれた男」の百田尚樹による小説「フォルトゥナの瞳」を、実写映画化した本作。
死を目前にした人間が透けて見えるという不思議な能力“フォルトゥナの瞳”を持った木山慎一郎(神木隆之介)は、桐生葵(有村架純)と出会い惹かれ合っていきますが、この最愛の女性の死の運命を知ってしまうことに。究極の選択を迫られていく……というストーリーです。
今回、初めての本格的なラブストーリーに挑戦し、新たな一面を見せた神木隆之介さんと、相手役を務めた有村架純さんにインタビュー。“ラブストーリー”を演じるにあたって気を付けたことや、“4度目の共演”について思うところを明かしていただきました!
目次
“本格的なラブストーリー”を演じるために鍛えた神木さん
――神木さんは“本格的なラブストーリーに初挑戦”ということなのですが、今までとは違うような役作りはされましたか?また、有村さんは、そんな神木さんにどのような印象を持たれましたか?
神木「とにかく身体を鍛えました(笑)。時間がなくて1カ月くらいだったのですが。作業着を着る役だったので、それが似合うようにならないと!と思い、なるべく体を大きくしました。あとはいかに恥ずかしがらずにやるか、というのはテーマでした。難しかったですが、有村さんと共演するということですごく嬉しかったですし、安心してお芝居できました。でも、監督にたまに『きょうだいみたいだ』といわれて。そこはすごく気を付けていました」
有村「18歳のときから一緒に演じさせてもらって、きょうだいの役柄をいろんな形でやらせてもらって(笑)、ここにきて恋人役っていう。こういう再会があるから演じるのって面白いなとも思います。以前から知っている分、ちょっと照れくさいなという部分もありましたけど。現場に入ると、作業着を着ていて、たくましい、知っているのとは違う顔の神木君がいて新鮮でした。きっと映画を観る方にとっても、新鮮な神木君なんじゃないかなと思います」
――有村さんは完成した作品を観て、神木さんが演じるラブストーリーをどう感じましたか?
有村「神木君からも大丈夫だったかなって言われたんですが、何を基準にするのか分からないので、大丈夫かどうかも分からなくて……」
神木「わからないときた!すみませんでした(笑)」
有村「(笑)でも、観ている方はとても新鮮に感じられると思います」
――神木さんは実際に完成品を観てどう感じましたか?
神木「役柄が無口だったので大人っぽく見えたというのはあると思うのですが。今まで演じさせてもらった役とは違い、自分のこういう雰囲気は初めて見ました。ちゃんと葵を愛せた、葵のために選択したというのが、自分でも見ていて伝わってきたので。こういう役柄を演じられて、すごく嬉しかったです」
自分の謎が1つ解けた!
――神木さんはラブストーリーを避けてきたんですか?
神木「避けられてきたのだと思います(笑)。お話がきたときは、『ガタッ…!』という感じでした。感慨深いというか。ラブストーリーですか、と。どうしてか分からないですが、僕の役者仲間たちばかりラブストーリーをやっていて、『次、隆は何やるの?』って聞かれて、台本見ると『殺す』とか書いてあって(笑)だから嬉しかったです。恋をする役はこれまでにもあったのですが、ラブストーリーを軸にした作品は初めてだったので。自分がどんな演技、表情をするのかという謎が1つ解けました。気を付けたのは名前を呼ぶとき。そこに愛情を全力で注ごうと思って。あまりしゃべらない木山の、本能的な愛情が出るところだと思ったので」
――有村さんは演じた役柄についてどう思われましたか?
有村「ザ・理想の女性像という印象を受けました。服装にしても。男性が思い描く女性ってこうなんだなと思いながら、なるべく笑顔を多くして、明るく。事情がありながらも、気持ちは前に向けて、健気に笑いながら生きているという雰囲気が出せればいいなと思いました」
神木「浜辺を歩いているシーンとか、有村さんも、ああやってはしゃげる人だったのか……と思いました。さすが、演じられているのだなと。僕は普通にはしゃいでいましたから。有村さんって、長時間はしゃぐがことがないと思うので、長時間そのテンションを保てている有村さんは初めて見ました(笑)」
――その他の、特に印象に残っているシーンはありますか?
神木「『ご飯食べよっか?』『うん』と仲直りするシーン。その会話のあとでどうやって座るのかなど、難しかったです。人が仲直りしたあとの動きというのは気にしました。そのシーンはすごく好きです」
有村「私は携帯ショップで出会ったところです。葵は、この人と同じ匂いがするというのが分かり、この時点で慎ちゃんが気になる存在になったと思います。あそこが2人の始まりだったので印象に残っています」
――4回目の共演ということなんですが、約10年前から積み重ねてきたからこそ分かったお互いの変化ってありますか?
神木「いや、大人っぽくなりすぎです(笑)。それは毎回思っていました。『SPEC』の打ち上げのとき、僕の景品が当たっていて、そこで初めて挨拶して。『3月のライオン』では久しぶりだな~と思って話したら『うん……』みたいな。え、なんかお姉さんですね~……みたいな感じになって(笑)。そして今回会ったらお母さん?次会ったらおばあちゃん?個人としての有村さんとの精神年齢の離れ方が圧倒的に違うので、そこはビックリしています」
有村「あまりそういう変化は自分では分からないんですが…」
神木「僕は、『あなたは変わらないね』といわれました(笑)」
有村「神木君はずっと一緒です。ずっと少年の心を持って……。自分の好きなことはすごく熱を持って話すんですけど、興味ないことは本当に興味なさそう(笑)。同じB型だから、気持ちが分かるんですよ」
手紙をもらった!三木孝浩監督との印象的なやり取り
――今回、制作の準備期間に、印象に残った三木孝浩監督とのやりとりはありますか?
神木「お手紙をもらいました。役のことに関してとか、2人のことに関してとか。それが、僕の中では役を作るにあたっての大きな指針となりましたし、すごく助けていただきました」
――具体的にどういったところが拠りどころとなりましたか?
神木「木山慎一郎という人間は、自分がなぜ過去の事故で生き残ったのか、なぜ自分だけ生きているのかを自問自答しながら、外との関わりをなるべく遮断しながら生きていました。それとは真逆の、外との繋がりを持つことで自分を保ってきた桐生葵と出会い、木山の世界は変わっていきます。そういうことが書かれていて、『なるほど~』と(笑)。2人は対極にいる存在。だけど、根底は一緒なのではないかという2人が表現できればいいなと思いました。ここまで具体的に書いていただき、ありがたかったです。」
有村「私もお手紙をいただきました。現場で感じたのは、三木監督はいろんなパターンで演出をされる方だということ。毎カット毎カット、いろんなことを試しながら作られていく方で、頭の中にあるのがひとパターンじゃなくて、何パターンもきっとあって、それを編集するときに組み合わせながら物語にされていくんだなというのは分かりました。そんななかで拠りどころになったのは、手紙にあった“この物語はどういうことを伝えたいのか”というところ。監督と同じ方向を向いていけたので、安心できました」
――今回はこういう風にしよう、とかは、神木さんと有村さんはあえて話し合わなかったんですか?
神木「動きとか立ち位置くらいです。役については今までも話してきてなくて、それぞれで作ってきてリハでこんな感じですよというくらい」
――今後2人が共演してガッツリ組むとしたら、どういう役柄がいいですか?
神木「僕が理不尽なことで振り回されるような、コメディチックな作品はどうかな。どうですか?」
有村「マンガみたい。コメディは楽しそうですね」
本作のキーワード「選択」。現実の世界で「選択」を迫られたのはいつ?
――この作品は「選択」が大きなキーワードになっていますけど、ご自身の選択の癖みたいなものがあれば教えていただける範囲でお願いします
神木「僕は高校卒業のときに、留学するかどうかの選択肢があって、事務所の人も『こういうところがある』とパンフレットを持ってきてくれたりして。行くこともできたのですが、僕はチャッカリ行かないという選択をしました。だからこそ出会えた作品もありましたし、僕はこれで良かったと思っています。僕は直感で決める方で、『いたいなぁ日本に』って思ってしまいました」
有村「私も直感で決める方です。このお仕事を始めたとき、高校卒業してから上京する方法もあったけど、高2ですぐ上京したいっていうのがあったので、上京したんです。だからこそできたことっていうのはあるかもしれないので、良かったなと思っています」
――もし、ご自身がフォルトゥナの瞳を持っていたら?
神木「苦しむとは思いますが、いつかは仕方がないと思わなくてはいけないなと。受け入れるのには時間がかかりそうですが」
有村「私も受け入れるように考えます。その能力を生かすのかどうかは悩むと思いますけど」
――運命はあると思いますか?
神木「僕はあると思います。運命はだいたい決まっていて、それを肉付けするように、回りをグルグル回っていくというイメージ。いろいろと選択していくけれど、その選択も決まった方向に流れていくのかなと思うようにしています」
有村「あると思います。そういう選択をしたから今があるし、間違っていたとしても、それが正解になるようになっていると思う。意味がないことはないと思う」
人生の選択、運命…そんなヘビーなワードに対しても真摯に受け答えしてくれた神木さんと有村さん。笑いを交えて軽妙に話す神木さんと、大人っぽい空気感の有村さんとの対比も楽しいインタビューとなりました!
INFORMATION
映画『フォルトゥナの瞳』
2019年2月15日(土)全国公開
《出演》神木隆之介、有村架純、志尊淳、DAIGO、松井愛莉
《原作》百田尚樹
《監督》三木孝浩
《脚本》坂口理子、三木孝浩
《配給》東宝
《公式サイト》http://fortuna-movie.com/