ジョニー・デップが知られざる子供時代を語る！

こんにちは。ハリウッドの大作からアニメ、はたまたB級SF映画まで、年に観る映画の数は100本以上！映画マニアの編集部ゆっきーです！

8月2日に公開され、既に対ヒットを記録しているアドベンチャー超大作『ローン・レンジャー』。アメリカでは昔からテレビドラマなどで人気を博している本作を、ジョニー・デップとアーミー・ハマーの「キモサベ」コンビが演じ話題になっていますが、今回はそんな2人の貴重なインタビューをお届け！これを読めば『ローン・レンジャー』をもっと楽しめるかも♪さっそくチェック☆

☆ジョニー・デップに直撃！

■ 子供のころ「ローン・レンジャー」は見ていましたか？

ジョニー・デップ（以下J）: うん、見ていた。「ローン・レンジャー」を見ていた自分を覚えているよ。少年がテレビで見る典型的な番組の一つだったからね。あの番組を見ながら、僕はいつもトントに感情移入していた。子供心に、どうしてこの先住民は助手なんだろうと思っていたよ。別にローン・レンジャーのトントの扱いが酷すぎたということではないけど、それでも「どうしてトントがアレコレとやらされなければいけないんだ？どうしてトントがヒーローではないんだ？」と思っていた。それはずっと僕の頭の中にあった疑問さ。それに、僕は小さなころから、うちの家系には先住民の血が混じっていると聞かされていた・・・どの程度かは知らない、実のところ、ほんの少しだけかもしれないし、よく分からないけれどね。

■ あなたの作り上げたトントは、テレビ番組で見慣れていたトントとは大きく違うものですが、トントを現代の観客にふさわしいものとして描いたことについて話していただけますか？

J：彼はふさわしいと思うよ。映画というものがどれほど長い歴史のあるものだとしても、ハリウッドが過去に描いてきた先住民は、僕に言わせれば、とてもお粗末なものばかりだった。僕には、このキャラクターをローン・レンジャーの助手ではない形で演じたいという思いがあった。彼を戦士として、高潔な誠意と威厳を持った男として演じたいと思っていたんだ。過去におかされていた過ちを正すことに貢献したいというのが、僕のささやかな想いだったんだ。

■ ある意味、『ローン・レンジャー』は男同士の友情を描いた映画でもあるので、あなたとアーミー・ハマーがスクリーン上で息が合っていることは大前提だったと思います。それはどのようにして実現されたのですか？

J：アーミーは最高だよ。まず何よりも、アーミーは素晴らしい男さ。明晰で、理解が早くて、ウィットに富んだ知性をもっている、ものすごい才能の持ち主だよ。全身全霊で、真面目で世間知らずの「白人」のローン・レンジャーを演じていた。それはまさに完璧なものだった。アーミーはランキング上昇中の若手俳優で、古典的な映画スターのようなルックスがあるだけでなく、しっかりした技術に支えられているんだ。だからこそあの役柄に徹底的に打ち込み、完璧に演じている。彼にはユーモアもあって、このキャラクターを単なる昔ながらの「クールな男」にはしたくないと思っていた。アーミーのような役者と共演できるのは夢のようだし、本当に良い友人が出来たと感じているんだ。

■ ゴアが優れた共作者である理由はどこにあるとお考えですか？

J：一緒に仕事をする人物とああいうレベルの信頼関係を持つことはどうしても必要なんだ。僕にとって、それは絶対必須要素だよ。しかもそれは簡単に手に入れられるものではなく、自分でなんとかして勝ち取らなければならないものなんだ。僕は幸運にも、ハンター・Ｓ・トンプソンからマーロン・ブランドからブルース・ロビンソンからティムやゴアに至るまで、偉大な友人たち、偉大な先生たち（むしろ師と呼ぶべきかな）からの信頼を勝ち取ることができた。そういう特別な絆を結ぶと、ただ一緒にやるだけで、限られた素材を、一生かかっても出来そうもないほどのものに変えてしまうことができる。今回もゴアとストーリー・ミーティングをしたとき、僕らはリフ演奏（思いのままに話し）をしていると、突然すごく興味深いシチュエーションを思いつき、それがこの映画の主要素になっているよ。お互いを良く知り合っているからこそ、彼は僕が進もうとしている方向性を予測できる。僕は彼の反応を得るために（外野の）レフトに何かを投げ込んだりするわけさ（笑）