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電子書籍読み放題

電子書籍を利用できる動画配信サービスまとめ|漫画が読み放題になるサイトは?注意点や選ぶポイントを紹介

数多くの映像作品が見放題のVOD(ビデオ・オンデマンド・サービス)を選ぶ時、電子書籍が読み放題(サブスク)になったサービスがあるのをご存知でしょうか?

動画視聴と書籍読み放題を一つのサービスで楽しめるのはお得ですよね。

しかし、あなたの求める内容によっては『VOD』と『電子書籍読み放題』は別々のサービスを選ぶ方が良いかも知れません。

そこで、この記事では以下のことについて紹介しています。

この記事で分かること
  • 電子書籍が読み放題のVODサービスの選び方
  • おすすめの電子書籍読み放題のVODサービス
  • 電子書籍読み放題のみのサービス
  • VODのみのサービス

月額のサービス料金がムダにならないように、この記事でおすすめの電子書籍を見つけてください。

電子書籍が読めるVODを探す時のポイント 

現在、国内にはいくつかの電子書籍読み放題のVODサービスがありますが、その特徴は各サービス毎に異なります。

こういったサービスを利用していると『使いずらい』『思わしくない』など不満がでる…といった話はよくある事です。

こういったコトが出来るだけ少なくて済むように、ここではVODや電子書籍読み放題のサービスを選ぶ時のポイントは以下の通りです。

  •  無料お試し
  •  料金
  •  ジャンルと作品数
  •  ポイント還元
  •  対応デバイス
  •  キャンペーンとセール
  •  雑誌のバックナンバーへの対応
  •  ダウンロードした書籍の閲覧期限
  •  基本的に漫画は読み放題ではない
  •  電子書籍のスクリーンショット撮影

上記についてひとつずつ詳細を解説します。

無料お試し

現在一部を除くほとんどのVODサービスは、契約後の最初の一定期間は無料の『お試し期間』とし、気に入らなければ無料期間中にサービスを解約してもOK。としています。

サービス提供側としては契約を促すためのサービスですが、利用者としてはこれをうまく活用しない手はありません。

無料で使える期間にサービスを使い倒してサービスの良し悪しや利用者とのマッチングを判断するのは最良の方法の一つです。

無料の期間は、サービスによって2週間から1カ月前後とまちまちですので、可能な限り『無料お試し』を使ってみるのがおすすめです。

料金

サービスを選ぶ際には言うまでもなく重要なポイント。

とはいえ月額料金だけで比較してしまうのは考えものです。

というのも、月々定額といっても新作など一部のコンテンツは別途課金が必要になるサービスもあるので確認が必要です。

もし追加課金のあるサービスで料金が気になるなら、

  • 自分の好むコンテンツが有料になっている傾向がないかどうか確認しておく
  • 追加の課金が必要なコンテンツは利用を避けるようにする
  • ポイントのシステムがある場合はそれを活用し、追加課金を避ける

などサービスの選択時に課金の使い方について事前に考えておくと良いでしょう。

ポイント還元

追加課金があるサービスを検討する場合、重要なのがポイントのシステム。

月額会員に付与されるポイントを有料コンテンツの課金に使えるというものです。

ポイントは有料の映像作品や書籍の購入に使う事ができます。

ポイントのやり繰りの例として

有料コンテンツを見たいけど追加で課金したくないからポイントが貯まるまで待ってからポイントで購入する。

という方もいれば、そういったやり繰りが煩わしい方もいると思います。

ポイントの活用は利用する側の向き不向きも考慮して検討してください。

取り扱いジャンルと作品数

『選んだVODサービスに好きなコンテンツがない』という事が無いように、それぞれのサービスで自分の好みの作品扱われているか大まかにチェックしてみましょう。

取り扱い作品数はある程度の目安にはなりますが、全体の取り扱い作品数が多いからと言ってあなたの見たいジャンルやコンテンツが多いとは限りません。

サービス運営会社の都合で

  • 新作の取り扱いの早さ
  • コンテンツ配給元やその系列の事情による取り扱いコンテンツの傾向
  • 電子書籍においては取り扱うカテゴリの偏り

などに違いが出てくる事があります。

特に電子書籍読み放題サービスの場合、サービスによって取り扱う書籍のジャンルが特化されている傾向があります。

具体的には取り扱いが漫画に特化されている、小説に特化されている、などといった具合です。

映像作品にも同様の傾向があります。

各VODサービスが扱う映像作品を調べる時には「JustWatch」というサービスが便利です。

JustWatchで検索した動画作品がどのVODサービスで扱われているか、一目で確認できます。

また視放題作品だけではなくレンタルや販売されているといった情報も確認できます。

対応デバイス

VODサービスも書籍読み放題サービスも、それぞれの対応デバイスの確認は必須です。

動画配信は主にPC、スマホ、タブレット、テレビやスマートTVなど。

電子書籍は主にPC、スマホ、タブレットが対応します。

一部のサービスではVRゴーグルやスマートグラスに対応しているので、興味のある方はチェックしてみて下さい。

キャンペーンとセール

一部のサービスでは有料コンテンツの割引やポイント還元、学生割引や無料期間の延長などさまざまなキャンペーンやセールがあります。

これらはサービスを選ぶ決定的な要因というよりは、例えばサービスを2択まで絞り込んだ時の最後の決め手になるかも知れませんね。

また配信サービスでオリジナルコンテンツを制作、調達して独占して配信しているものがあります。

独占配信は人気作品のスピンオフや海外ドラマなどの映像コンテンツもあれば、人気作家の書下ろし小説などの電子書籍もあります。

VOD業界では他社との差別化を図るためにオリジナルコンテンツの熾烈な開拓競争が続いています。

VOD大手各社は独占配信のために巨額の投資を行っており、今後は各サービスごとのオリジナルコンテンツがさらに増えていくことが予想されます。

人気作品ばかりでなくマニアックなコンテンツを見たい方はこういったオリジナルコンテンツの傾向も押さえておくと良いでしょう。

雑誌のバックナンバー

電子書籍読み放題のVODサービスで一番充実した書籍のカテゴリーは主に雑誌です。

雑誌の読み放題サービスにおいて、見逃してしまったバックナンバーを読みたい、というニーズがあります。

  • バックナンバーが読めるかどうか
  • バックナンバーをどこまでさかのぼれるか

といった扱いがサービス毎に異なります。

  • バックナンバーは取り扱いは無く、最新号のみ読める
  • バックナンバーは読み放題はできないが追加課金やポイントで購入できる
  • バックナンバーもある程度さかのぼって読める

など、各社対応が異なります。

読み放題サービスで雑誌を多く読まれる方は確認しましょう。

書籍のダウンロードの制限と閲覧期限

読み放題のサービスによってはダウンロードした書籍に閲覧期限が設定されています。

具体例としてダウンロードから48時間は閲覧可能で、それ以後は読めなくなってしまう、といった具合です。

  • 漫画のみダウンロード出来ず、ネットに接続しストリーミング方式で読む
  • ダウンロードした書籍をSDカードに保存できないように制限している

といったサービスもあります。

外出先などで電子書籍を読む方は確認しましょう。

漫画は読み放題ではない

電子書籍読み放題ができるVODサービスにおいては

『漫画はほぼ読み放題ではない』と理解しておいて間違いないでしょう。

なぜなら上記のサービスで『全巻無料で読める』漫画はごくわずかしかないからです。

例えば3巻までは無料で読めるがその先は有料、といった具合です。

途中まで読めば続きが気になる…というのが人情。

ごく一部の『全巻無料』作品を除けば課金やポイントで購入する事になります。

漫画を全巻無料で読みたい方にはそうした作品が多い漫画に特化した電子書籍読み放題のサービスの方が良いでしょう。

スクリーンショット撮影

書籍の一部、あるいは全部を保存するために『スクリーンショット』を利用することもあると思います。

特にダウンロードした書籍に閲覧期限がある場合は頻繁に使う方も多いかも知れません。

但し一部のサービスではダウンロードした書籍のスクリーンショットに制限が掛かる場合があります。

  • 制限がない
  • 書籍によっては制限が掛かる
  • PCではスクリーンショットできるがスマホでは制限される
  • OS(アプリ)によっては制限される

など、各サービスや環境によって異なります。

電子書籍のスクリーンショット撮影を『違法』と考える人もいるかも知れません。

実際はどうかというと、合法のサイトから通常の操作でスクショできるものは違法にはなりません。ただし、

  • 違法サイトからのスクショ行為
  • スクショを公開、アップロード、販売するなど、私的利用の範囲を超える行為
  • デジタル処理等でスクショを制限されているのにその制限を解除してスクショする行為

これらは違法行為となりますので注意してください。

参考元:電子書籍のスクショは合法? 実際に逮捕されるの? 弁護士が解説する「違法ダウンロードの対象拡大」

電子書籍が読めるおすすめのVODサービス

数あるVODサービスの中から、電子書籍読み放題の特典が付くVODサービスを3つとその特徴をご紹介します。

『動画も書籍も見放題』というのはとても魅力的に見えますが、価格や使い勝手、利用者とサービスのマッチングによっては残念な買い物になりかねません。

それぞれのVODサービスの特徴と前項の確認ポイントを照らし合わせて、あなたにベストなサービスを探してください。

表:電子書籍読み放題のサービスがあるVODサービス3社比較

U-NEXTFODプレミアムAmazonプライムビデオ+リーディング
無料お試し31日間無料なし30日間無料
(※学生は6ヵ月間無料)
料金
(いずれも税込み)
2,189円/月976円/月500円/月
4,900円/年
※学生
(250円/月・2,450円/年)
見放題動画作品数26万本以上8万本以上非公開
電子書籍取扱数
(含む有料)
68万冊以上50万冊以上320万冊以上
雑誌取扱数170誌以上200誌以上170冊以上
ビデオ対応デバイススマートフォン
タブレット
PCBlu-Rayプレーヤー
※ゲーム機
※TVおよびスマートTV各種
※スマートグラス
※VRゴーグル
スマートフォン
タブレット
PCBlu-Rayプレーヤー
※TVおよびスマートTV各種
スマートフォン
タブレット
PCBlu-Rayプレーヤー
※ゲーム機
※TVおよびスマートTV各種
電子書籍対応デバイススマートフォン
タブレット
PC
スマートフォンタ
ブレット
PC
スマートフォン
タブレット
PC
雑誌のバックナンバーなし
最新号のみ
バックナンバーは課金バックナンバーあり
(一部非対応)
ダウンロード書籍の閲覧期限ダウンロードから48時間ダウンロードできない
(ストリーミング方式)
制限なし
その他
学生は優遇料金の特典あり

※一部機種のみ対応。
詳細は各サービスのHPで確認してください。

U-NEXT

U-NEXT
出典:U-NEXT

U-NEXTは日本の大手映像配信サービスで、元々のルーツは有線(USEN)にあります。

USENから分離独立した2010年頃から映像配信サービスを始めて、現在U-NEXTは国内市場において確固たる地位を築きました。

2020年2月現在で26万本以上のビデオが見放題、書籍読み放題では170以上の雑誌が読めるほか、漫画やその他の書籍も68万冊以上取り扱っています。

他社と差別化できる特徴としてビデオ対応デバイスの幅が広く、一部のARゴーグルやスマートグラスに対応します。

詳しくはU-NXTのHPでご覧いただけます。

取り扱い映像作品数が多く、見放題作品数はVODサービスの中ではNO.1。※1

比較表の中では高めの料金設定であるにも関わらず高い人気を誇ります。

また新作への対応も早く、いち早く新作の映画やドラマを見たい方には大きなポイントと言えるでしょう。

取り扱い作品は無料だけでなく有料(レンタル)作品も混在していますが、毎月もらえるポイントを購入に充てることができるのでユーザーのフラストレーションは少なくて済むと考えられます。

しかしながら電子書籍読み放題のサービスは、あくまで動画配信サービスのサブ的な位置づけと見るべきかも知れません。

無料で読める電子書籍の数は他社と比べてとりわけ多くなく、雑誌の取扱数も平均並みで、さらにバックナンバーへの対応はありません。

漫画については全巻無料で読める作品はごくわずかなので、漫画をメインで読む方にとっては月額料金が割高。さらにポイント利用や追加課金が前提で有料作品を読む、といったケースになりがちです。

U-NEXTの書籍読み放題と相性が良い方は

  • VODサービスがメインで書籍の読み放題はオマケ程度で良い方
  • 雑誌のバックナンバーは不要な方
  • 毎月もらえるポイントの中で動画や書籍の購入をやりくりできる方

といった印象です。

※1 2021/11/26時点。参考:U-NXTプレスリリース

FOD(フジテレビオンデマンド)プレミアム

出典:FOD

フジテレビオンデマンドはその名の通りフジテレビが運営するビデオ配信サービスです。

月額料金なしで無料で見れるコンテンツがありますが、ほとんどの作品は月額課金のプレミアムに加入しないと見る事ができません。

また、プレミアムに加入することで電子書籍読み放題のサービスが付帯されます。

フジテレビ系だけに多数のTV番組が扱われているのが特徴です。

ドラマ、アニメ、バラエティ、音楽、スポーツ、ドキュメンタリーなど幅広いジャンルのTV番組が視聴できます。

またTV番組だけでなく国内外の映画や海外ドラマも多いです。

かつては14日間の無料トライアルがありましたが、2022年末ごろより順次終了となり、現在では特別なキャンペーンを除いて無料お試しがないのが残念なポイントです。

FODの際立った特徴はなんといってもTV番組が中心のコンテンツ構成です。

フジテレビのTV番組は事実上の独占コンテンツなのですが、逆にTV番組以外のコンテンツ数は他社と比較すると多いとは言えないでしょう。

電子書籍の読み放題においては雑誌の取り扱い数が3社比較の中で頭一つ出ています。

雑誌のバックナンバーは読み放題になっていませんが、ポイントや課金での購入が可能です。

読み放題で読みたい雑誌を見つけてポイントでバックナンバーを購入、といった使い方ができます。

書籍の取扱数はU-NEXTと極端な差はありません。

漫画における考え方もU-NEXT同様と捉えて良さそうです。

U-NEXTに比べると月額料金が安いのですが、その分もらえるポイントが多くありません。

ポイントがなかなか貯まらないため、読みたい書籍はポイントで購入する、といった使い方は難しく、有料の書籍は結局課金による購入、といった傾向になりそうです。

また、FODでは漫画だけはダウンロードできず、ストリーミングによる閲覧のみとなります。

ネットの繋がらない環境では読めないのでご注意ください。

FODの書籍読み放題と相性が良い方は

  • 『雑誌』と無料で見れる一部の書籍に特化した利用ができる方
  • TV番組の視聴がメインで書籍の読み放題はオマケ程度で良い方

FODもU-NEXTと同様、電子書籍の利用が目的だとマッチする人が多くないかも知れません。

Amazonプライムビデオ+リーディング

Amazonプライムビデオ(Prime Video)とプライムリーディング(Prime Reading)はどちらもAmazonプライム会員の特典です。

Amazonプライム会員はAmazonでの買い物の特典以外に

  • プライムビデオ:動画見放題サービス
  • ミュージックプライム:音楽聞き放題サービス
  • プライムリーディング:書籍読み放題サービス
  • プライムゲーミング:無料ゲームその他の特典
  • Amazon Photos:写真の保存ストレージサービス

これらのサービスがセットで提供されます。

この記事では動画見放題のプライムビデオと電子書籍読み放題のプライムリーディングの2つのサービスのみを比較対象とします。

3社比較で際立った特徴として

  • 電子書籍の取扱数が多い
  • 雑誌のバックナンバーが購読可能
  • ダウンロードした書籍の閲覧期限なし
  • 月額料金が安い上、特典が多いのでお得感が大きい

といったポイントが挙げられ、国内のVODサービスの中ではダントツのシェアを誇ります。※2

とはいえ、Amazonプライムはさまざまな特典がセットになったサービスなので、必ずしもAmazonプライムビデオ+リーディングが他のVODサービスより優れているとは言えません。

VOD+電子書籍読み放題サービスとして捉えたAmazonプライムの特徴を整理します。

まず電子書籍の取り扱い数が3社比較で圧倒的な数字になっていますが、これはAmazonで扱う有料の電子書籍を含めた数です。

プライムリーディングで読み放題の電子書籍の数はAmazonのサイトによれば1,000冊以上となっていて、あまり多くありません。

その理由はAmazonにはKindle Unlimited(キンドルアンリミテッド)という上位サービスがあるからです。

月額980円(税込)で加入することで200万冊以上の電子書籍が読み放題になります。

つまりプライムリーディングはキンドルアンリミテッドの『お試し版』といった位置づけになっているのです。

雑誌のバックナンバー講読が可能な点は3社比較の中ではアドバンテージになると言えますが、プライムリーディングで読み放題の雑誌の数は20〜30誌程度。

バックナンバーを含めれば300〜400冊程度ですが、読み放題の雑誌の種類は他のサービスよりかなり劣ります。

ダウンロードした書籍の閲覧期限がない、そして月額500円という安さは有利な点と言えます。

特にAmazonプライムは学生優遇の特典があり、無料お試し期間が6か月、月額料金が250円となるので学生の方には大きな魅力となります。

様々な利用特典と価格は魅力ですが、筆者としては電子書籍のサービスとして見るとどうしても『アンリミテッドのお試し版』という印象を受けます。

Amazonビデオ+リーディングと相性が良い方は

  • あくまで他のサービスがメインで、電子書籍はオマケと考えられる方
  • 月額980円のKindle Unlimitedの加入も視野に入れている方
  • 数少ない中でも読み放題で読める雑誌や書籍だけを安く読みたい方

Amazonプライムは主にAmazonでの買い物における特典がメインなだけに、書籍読み放題の特典はかなり限定的です。

※2参考元:インプレス総合研究所

電子書籍のみ読み放題サービスおすすめ 

VODと電子書籍読み放題がセットになったサービスの場合、使い勝手がかなり限定的になっていることが分かりました。

VODと電子書籍読み放題はセットになっていても、サービスのメインはVOD、あるいはその他のサービスに比重を置いている、というのが結論です。

『自分には使い勝手が良くない』と感じた方もいるのではないでしょうか?

ここからは電子書籍読み放題を主軸に置いたサービスをご紹介します。

Kindle unlimited

電子書籍の読み放題と言えば最も知名度が高いのがAmazonのKindle unlimitedではないでしょうか?

無料お試し初回30日
料金980円/月(税込)
読み放題書籍数200万冊以上
雑誌取扱数300誌以上
雑誌のバックナンバーあり
特化したジャンル幅広く対応
その他レビューの情報量が多い
読み放題の商品は定期的に入れ替わる

特徴はなんといっても読み放題の書籍の数で、200万冊以上という数字は圧倒的です。

…と、言いたい所ですが、その内訳にはちょっと引っかかる部分があります。

Amazonの公式情報によると200万冊以上の読み放題の内、

  • 洋書(主に西洋の言語の本)
  • 120万冊和書(主に日本語の本)12万冊

とあり、日本語の本しか読まない前提であれば12万冊というのは他社のサービスと比較して『圧倒的な数』とは言い難いものがありあます。

さらにKindle Unlimitedはカテゴリーの特化をしておらず、幅広いジャンルから取り揃えています。

Kindle unlimitedで読めるカテゴリーの例

  • 文芸・総合
  • ビジネス・経済
  • コンピューター・テクノロジー
  • アニメ・漫画・ゲーム・声優
  • 女性ファッション・ライフスタイル
  • 男性ファッション・ライフスタイル
  • 暮らし・健康・子育て
  • 旅行ガイド・マップ
  • ニュース・政治・歴史
  • 料理・グルメ
  • 語学・教育
  • クルマ・バイク・乗りもの
  • スポーツ
  • 洋書
  • 絵本・児童書
  • 専門書
  • 趣味・その他

他の読み放題サービスは雑誌やコミック等に特化したサービスが多い傾向にあります。

他社が特化している雑誌、漫画、ライトノベル等の得意分野とKindle unlimitedで比較してしまうと品揃えの面で見劣りするかも知れません。

実際、Kindle unlimitedは全巻無料で読めるモノが少なく、続きを読むには購入しなければならないのが不満といった声も多いようです。

そのため雑誌、漫画、ライトノベルを中心に読むなら他社の特化型サービスが向いており、Kindle unlimitedはそれ以外のカテゴリーの本の講読に向いています。

Amazonがバックボーンであることから、クチコミの情報量が多いといった利点があります。

また読み放題の商品は頻繁に入れ替わるというポイントも抑えておくと使いやすいでしょう。

Kindle unlimitedと相性が良い方は

  • 漫画や雑誌以外の書籍を好む方
  • 幅広いジャンル、カテゴリのニーズがある方

と言えます。

楽天マガジン

楽天マガジンはその名の通り楽天系かつマガジン=雑誌に特化した電子書籍の読み放題サービスで、楽天ポイントを使える&貯められるのがポイントです。

無料お試し初回利用時31日間
料金月額418円
年額3,960円
(ともに税込み)
読み放題書籍数非公開
雑誌取扱数1,000誌以上
(別冊・ムック本含む)
雑誌のバックナンバーあり
特化したジャンル雑誌
その他年払いは1,056円/年の割引
+楽天ポイントが1,000ポイント貯まる
利用料金を楽天ポイントで支払い可能

特徴はなんといっても年払いやポイント活用で限りなく低額で利用できる点です。

年払いは他社にない特徴です。

年払いにすると1,000円以上の割引となり、月当たり330円。

もちろん税込みです。

さらに年払いで1,000のポイント還元があるのでこれを加味すると実質的な月額は247円程度となり、この記事でご紹介するサービスではダントツに安い料金です。

それでいて雑誌に特化されたコンテンツは1,000誌以上と他のサービスに対して全く引けを取りません。

楽天マガジンと相性が良い方は

  • ポイントや年払いなどを活用してとにかく安くしたい方
  • 雑誌だけでOKな方
  • 楽天経済圏の方

雑誌&楽天好きならこの一択。

dマガジン

dマガジンはNTTドコモが展開する電子書籍サービスですが、ドコモユーザーでなくても利用できます。

購入やレンタルがなく、月々定額で追加課金の無い完全サブスクリプション型なので課金のストレスなく安心して利用できます。

dマガジンでは『限定記事』というオリジナルコンテンツも用意されています。

無料お試し初回利用時31日間
料金440円/月(税込)
読み放題書籍数2,800冊以上
(バックナンバー含む)
雑誌取扱数1000誌以上
雑誌のバックナンバーあり
特化したジャンル雑誌
その他ドコモの契約あるいはdアカウントが必要
dポイントが貯まる

dマガジンの名前の通り雑誌に特化されていて、取り扱い雑誌数がかなり多いのが特徴です。

dマガジンのアプリには『記事検索機能』があり、雑誌、書籍単位ではなく記事単位での検索が可能。

例えば1つのニュースの情報を複数の雑誌から検索して読む時などに便利です。

また雑誌のバックナンバーが豊富であることから、かなり幅広い雑誌から欲しい情報を簡単に抽出できます。

デメリットとしては決済方法の選択肢が少なく、ドコモユーザー以外はクレジットカード決済のみとなります。

dマガジンと相性が良い方は

  • 取り扱い雑誌数を重視する方
  • 各雑誌から記事単位で情報を探す方
  • dポイントのヘビーユーザー

低コストで雑誌を網羅したい方向けのサービスと言えます。

シーモア読み放題(コミックシーモア)

コミックシーモアはNTTグループが運営する電子書籍サービスです。

15年以上に渡って運営しており、電子書籍サービスとしては老舗ともいえる存在です。

読み放題だけでなく、ストア購入とレンタルの取り扱いがあります。

全サービスでのラインナップは108万冊以上とかなり大規模です。

コミックを主体に雑誌やライトノベル、小説、実用書や写真集など幅広い書籍を扱っています。

無料お試し7日間
料金読み放題フル1480円/月
読み放題ライト780円/月
(ともに税込み)
読み放題書籍数45,000タイトル/10万冊以上(フル)
16,000タイトル/約4万冊(ライト)
雑誌取扱数不明
雑誌のバックナンバーあり
特化したジャンル主にコミック、雑誌等の取扱もあり
その他レンタルは最長72時間
購入より80%以上安いセール
クーポン配布あり
試し読み無料あり
アプリの使い勝手が良い(検索など)

10万冊以上の書籍が読み放題の『読み放題フル』は電子書籍読み放題の中では高めの料金設定ですが、その分書籍の数が多いのは魅力です。

1480円の『読み放題フル』と780円の『読み放題ライト』の品ぞろえを比較すると、

ライトに比べてフルに多い作品はBL・TL、ライトノベルなどの大人向けの作品が中心なのでこれらのジャンルを読まない方はライトを選ぶのもありです。

ダウンロードアプリの『本棚アプリ』は検索などの使い勝手の評価が高いのが特徴です。

コミック以外のジャンルは取り扱い数があまり多くないので、オマケ程度と考えて良いかも知れません。

シーモア読み放題と相性が良い方は

  • 読み放題で気に入った本を探し、続きは購入やレンタルでもOKな方
  • 少女漫画や女性漫画、BL・TL、大人向け漫画を読みたい方
  • とにかく漫画の作品数が多い電子書籍サイトがいい方

老舗だけに安定感を感じるサービスという印象です。

ブック放題

ブック放題はもともとはソフトバンクユーザー向けの電子書籍読み放題サービスでしたが、現在はソフトバンクユーザー以外の方にもご利用いただけます。

コンテンツは雑誌を中心に漫画も展開していて、月額550円のリーズナブルな価格設定かつ、販売やレンタルがない完全に読み放題のサービスなのが特徴です。

無料お試し初回1か月
料金550円/月(税込)
読み放題書籍数4万冊以上
雑誌取扱数800誌以上
雑誌のバックナンバーあり
特化したジャンル主に雑誌 漫画も読める
その他漫画のラインナップは古め
漫画の全巻読み放題が多い
雑誌のスペシャル号
ムック本の配信は少な目

『読み放題の書籍の中に購入やレンタルが混在したサービスは煩わしい』という方にはストレスなく利用できます。

取り扱い雑誌800誌以上、取り扱い書籍数が4万冊以上と数が多く、さらに漫画の全巻読み切りが多い特徴があります。

人気旅行雑誌『るるぶ』が読み放題なのもポイントです。

その反面、漫画のラインナップは全体的にすこし古めで更新頻度も高くないので、最近の漫画、メジャーな漫画を読みたい方には不向きです。

漫画のコンテンツが古めでも雑誌+漫画読み放題で月550円であれば全体的なコストパフォーマンスは高いと言えます。

雑誌のコンテンツは充実しています。

主なジャンルは

  • 総合週刊誌・ニュース
  • 女性ファッション
  • 男性ファッション
  • ビジネス・IT
  • 趣味・エンタメ
  • 車・バイク
  • グルメ・お出かけ・生活
  • スポーツ・アウトドア
  • るるぶ(国内/海外)

取り扱い雑誌で有名なタイトルは以下の通りです。

  • FLASH
  • 週刊アサヒ芸能
  • 週刊文春
  • 美的
  • ViVi
  • 週刊ポスト
  • FRIDAY
  • JELLY
  • 週刊ダイヤモンド
  • BAILA
  • オレンジページ

この他漫画雑誌や実用的な雑誌(ムック本など)も扱っていますが、このカテゴリはとりわけ他社より強いとは言えないかもしれません。

ブック放題を運営する株式会社ビューンでは『読み放題プレミアムbyブック放題』というサービスも提供しています。

読み放題プレミアムはYahoo!プレミアム会員の特典としての読み放題サービスです。ブック放題との主な違いを表にまとめました。

ブック放題読み放題プレミアム
無料体験1ヵ月なし
月額料金550円(税込み)508円(税込み)
※Yahoo!プレミアム会員費
ジャンル雑誌と漫画雑誌
読み放題の数雑誌800誌以上漫画4万冊以上雑誌110誌以上
特典なしYahoo!プレミアムの特典

読み放題プレミアムは取り扱い書籍数が極端に少なく、月額料金を比べても大差がありません。

あくまでYahoo!プレミアムの特典であり、ブック放題のお試し版という位置づけと見た方が良さそうです。

AmazonプライムのPrime readingとKindle unlimitedの関係性に似ていますね。

ブック放題と相性が良い方は

  • コスパ重視な方
  • 新しい漫画、有名な漫画を追わず、昔の漫画を好む方
  • 普段読まない書籍に出会いたい方
  • 読み放題が途中から有料になるのがストレスになる方
  • 実用書や小説は重視しない方

人気や流行を追わず、『一味違った本』を探すにはコスパの良いサービスと言えます。

動画のみのVODサービスおすすめ  

電子書籍読み放題とVODサービスをセットではなく別々に利用する場合、VODサービスも単独で選ぶ選択肢がでてきます。

ここでは電子書籍サービスではない、おすすめのVODサービスをご紹介します。

Netflix

Netflixはアメリカを本拠地に世界190ヵ国で展開し、2億人を超える会員数を持つ世界トップのVODサービスです。

無料体験なし
料金790~1980円
取り扱い作品数非公開
特化したジャンルオリジナルコンテンツが多数
有料作品の有無なし
同時視聴最大4(プランにより異なる)
その他世界一のVODサービス

月額料金は4種類あり、以下のような違いがあります。

広告付きベーシックベーシックスタンダードプレミアム
月額料金(税込み)790円990円1490円1980円
画質と解像度普通 720p普通 720p高画質 1080p最高画質4k+HDR
ダウンロード視聴不可
同時視聴1124
広告ありなしなしなし

海外のVODサービスだけに海外のドラマや映画作品など海外コンテンツが充実しています。

そしてNetflixの最大の魅力は『オリジナルコンテンツ』でしょう。

VOD各社のあいだではユーザーの囲い込みのために『オリジナルコンテンツの開発競争』が繰り広げられています。

世界最大のBODサービスであるNetflixはその規模を利用して莫大な予算をオリジナルコンテンツに投入しています。

その恩恵がNetflixに数多くみられる、大きな制作予算による『クオリティの高い独占コンテンツ』となっています。

また視聴者の好みに合わせてトップ画面におすすめ作品を表示する『レコメンド機能』はユーザーから好評です。

難点としては海外コンテンツは多いが日本の国内コンテンツは若干少な目な事、スポーツや音楽、バラエティ番組のコンテンツは充実度低めかもしれません。

Netflixと相性が良い方は

  • Netflixの魅力的なオリジナルコンテンツが見たい方
  • 日本より海外コンテンツが好きな方
  • 視聴する作品を選ぶのが億劫な方

メジャーを好む方には間違いないサービスです。

ABEMAプレミアム

Avema(アベマ)、旧称AvemaTVはサイバーエージェントとテレビ朝日が出資して設立したVODサービスです。

Avemaは無料の動画配信サービスですがABEMAプレミアムはその中の有料プランで無料の約3倍の作品が見放題になります。

無料プランでは20チャンネルでのリアルタイム配信と見逃し配信なのに対し、ABEMAプレミアムではそれらに加えて過去の配信作品も視聴することができます。

また、ABEMAプレミアムは広告なしでの視聴やダウンロード視聴が可能です。

無料体験2週間
月額料金960円(税込み)
取り扱い作品数約3万エピソード
特化したジャンルオリジナル番組多数
有料作品の有無あり
同時視聴2台まで
その他サッカープレミアリーグ配信中

ABEMAの大きな特徴のひとつは『オリジナル番組』です。

ABEMAのコンテンツはYoutubeなどのネット上に流れているので見たことがある人も多いかと思います。

TV局が出資しているサービスだけにオリジナル番組へのテコ入れもあると思われます。

またサッカープレミアリーグの配信など、ラインナップの独自性がツボに入るユーザーも多いようです。

難点としては他社サービスと比較すると月額料金の割に作品数が多くありません。
※3では『3万エピソード』

といった他社と少し違った表記が使われており、ABEMAもこの点はあまり自信が無いのかも知れません。

より多くの作品を見たい方には不満が出るかも知れません。

また、一部にレンタル、販売の有料コンテンツもあるのですべての番組が無料ではないという点も抑えておきましょう。

ABEMAプレミアムと相性が良い方は

  • 日本のサッカー選手の海外での活躍を見たい方
  • ABEMAのオリジナルコンテンツに興味がある方

ABEMAの独自性がツボに入るかどうかがポイントです。

※3参考元:ABEMA

dTV

dTVはエイベックスが運営し、NTTドコモが提供するVODサービスで、ドコモの契約がなくてもdアカウントを作れば利用できます。

月額料金が550円という低価格で12万作品以上が見放題なのは大きなアドバンテージと言えます。

無料体験31日間
月額料金550円(税込み)
取り扱い作品数12万作品以上
特化したジャンル韓国ドラマやライブ映像
有料作品の有無あり/ポイント
同時視聴不可
その他一部のアニメの見逃し配信が早い

コンテンツは韓国ドラマとK-POPが充実しているのが特徴的です。

韓国ドラマは500作品以上、BTSなど有名どころを中心としたK-POPのライブやアイドルの出演番組などが充実しています。

また、アニメの見逃し配信にも定評があります。

テレビで見逃してしまったアニメをいち早く見逃し配信してくれるのはうれしいですね。

アニメジャンルのヘビーユーザーにはドコモからdアニメストアというアニメに特化したサービスを別途提供しています。

dTVの難点として、最新作などは別料金のレンタルとなっていることが多いようです。

また画質について言うと4K画質などの作品は少なく他社に遅れ気味です。

最近ではスマホやタブレットだけでなくdTVをテレビに繋いで視れるようになりましたが、大画面で視る時の画質はあまり期待しない方が良いでしょう。

もともとがスマホ向けで低価格のサービスだけに仕方ないかも知れません。

また、動画をダウンロードできるのですがオフラインではアプリが機能せず、オフライン再生ができないのがちょっと残念です。

dTVと相性が良い方は

  • 韓国ドラマ、K-POPファンの方
  • 低価格でできるだけ多くのコンテンツの中から視るものを選びたい方

ドコモユーザー向けということは無く、意外な穴場かもしれません。

Hulu

HuluはもともとアメリカのVODサービスですが、日本では日本テレビの関連会社が運営しています。

無料体験2週間
月額料金1026円(税込)
取り扱い作品数10万以上
特化したジャンル日テレ系番組、海外ドラマ
有料作品の有無あり
同時視聴不可
その他日テレ系、海外ドラマを最速配信

大きな特徴は日テレ系の作品が多い事です。

バラエティ番組は200本以上、アニメ作品は700本以上。

日テレドラマの見逃し配信も好きな人にはありがたい存在です。

また海外ドラマの取り扱いも多く、FOXチャンネルでは海外ドラマを最速でリアルタイム配信しています。

反面、アジア系の海外ドラマは取り扱いが少ない様です。

前述のFOXチャンネルのほか、ドキュメンタリー、国内・海外ニュース、音楽、巨人の公式戦中継などのリアルタイム配信も行っています。

かつて取り扱いが少なかった新作も最近ではレンタル等の有料で取り扱うようになってきました。

Huluと相性が良い方は

  • 海外ドラマが好きな方
  • アニメやドラマなど日テレに見たい番組が多い方
  • 巨人ファンの方

海外系VODと見せかけて日本のコンテンツが充実しています。

まとめ 

『VODサービス』と『電子書籍読み放題』を選ぶ時、セットにするか?あるいは別々に選ぶか?といった視点で、選ぶ際に確認するべき情報をまとめました。

  • 料金
  • プラットホームの使いやすさ
  • 扱うコンテンツ
  • その他のメリットやデメリット

たくさんの要素からご自身に合ったサービスを選んでください。

また、これらの情報を全て踏まえて選ぶのは非常に骨が折れる作業かも知れません。

選ぶことに労力を掛けたくない方は、『無料お試し』を積極的に使うのが良いでしょう。

無料でサービスを実際に使ってみることは良し悪しを判断において確実かつ、ご自身の新たなニーズに気付くこともあるでしょう。

この記事をじっくり読んで慎重にサービスを選ぶ方も、とりあえず『無料お試し』でトライする方も選択に悩んだらもう一度この記事に戻って確認していただけたら幸いです。

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