水嶋ヒロ、剛力彩芽の豹変ぶりに唖然
girlswalker編集部
女性から圧倒的な支持を集め、原作のシリーズ累計発行部数1,800万部突破(海外分含む)の大ヒットコミック「黒執事」が、ついに実写映画化!今回は、知識、教養、立ち居振る舞い、料理の腕前から戦闘能力に至るまで、すべて完璧で冷酷な美しいスーパー執事・セバスチャンを演じる水嶋ヒロさんを直撃!
水嶋さんしか成しえなかったセバスチャンの姿は、映画を観れば納得!脚本から作り上げたという水嶋ワールド作品についてたっぷりききました!
水嶋ヒロ、観察好き!?
■ プロデューサーとして作品に携わった水嶋さん、映画「黒執事」は実際どのように作り上げていったんですか?
スタート時点から、約1年半かけて詰めていきました。骨組みからストーリーを組み立てていく作業をしていきました。セバスチャンの役を演じると決まった時には、ストーリーを創っているので、頭の中で役としてどうすれば作品にとって一番いいのか、というイメージは既にできていました。
■ 作品や役を作り上げていく中で、原作の研究以外にされたことはありますか?
今回の映画は、漫画にはないオリジナルストーリーですが、世界観など原作の要素はなるべく入れられるように研究しました。また、ミステリー要素を入れたくて「シャーロックホームズ」シリーズや、悪魔を演じる上で映画「インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア」を少し参考にしましたね。
セバスチャンについても中身に関しては原作を忠実に再現するようにしましたが、ビジュアルに関しては、やはり原作に似せるのは難しいので、自分で出来る範囲でオリジナルを創りました。
■ そうでしょうか、漫画からそのまま抜け出してきたような完璧なセバスチャンでした!
え、ホントですか!?みなさんにもそう思ってもらえると嬉しいですが…
■ セバスチャンを水嶋さん自身、演じてみて共感できる部分はありましたか?
人に興味を持つ部分に共感できました。ただ、彼の場合は人の醜い部分がご馳走なのですが、僕はそうではないです(笑)人間観察するところは一緒かな、と。
■ 人間観察好きなんですね!(笑)
よくいろんな人を観てますよ、いろんなところを…(笑)
■ 原作では男性である登場人物を、女性として表現したのはどうしてですか?
これについては、すごく議論しました。原作の主人を誰が演じるか、そう考えたときに、シエルの「永遠の少年」とも感じられる良さを男性が演じることでつぶしてしまうのではないかと思ったんです。男はどんどん大人になっていってしまうので。女性に男装してもらうことで、少年の要素をもしもパート2があったとしても保てるし、痛みや苦悩をも表現できる幅が広がると考えました。
■ 原作を知らない人からすると、アクションがこんなにも起こるミステリーだということに驚く人も多いのではと思います。
相当なアクションも見ごたえのある作品ですが、その中でもお気に入りのシーンはどこですか?
冒頭、最後…うーん、迷います。冒頭と最後ではセバスチャンが戦う相手の人数が違うので、まったく異なるアクションだからこそ感じるものも違うはずです。冒頭は、1対多数での大胆なアクションシーンで、難しかったぶん是非観てほしいです。最後も激しいアクションを彩る音楽や、合間に挟まる重厚感のある芝居もカッコいいので、見ごたえありますよ。
みなさんは、どっちが好きでしょうね?
パワーの源は…
■ ミステリー独特の世界観で構成された映画ですが、実際の撮影現場はどんな様子だったのですか?
オフの時は、キャスト、スタッフみんなで和気あいあいとしていました。
今回、北九州・小倉を中心に1ヶ月半滞在していたんですが、みんなお気に入りのお店を見つけて通ったり…僕の場合は減量をしてましたが、せっかく食べるならおいしいものをいただきたいと思って、そんなときのお寿司がおいしかったですね。
お寿司が僕のエネルギー源でした、海鮮モノが本当においしかったです。
■ 共演者の方々もみなさん個性的で演じるキャラクターも個性豊かでした(笑)オススメのキャラクターはいますか?
どのキャラクターもひねくれていて、まともなのがいないんですよね(笑)
一番まともに見える山本美月さん演じる「リン」も、人間模様や背景をしっかり描いている上で意外な一面があるのでオススメです。
■ 特に共演者の剛力さんや優香さんは、ご本人のイメージと違った役を演じられていて、ギャップに驚きました。水嶋さんは実際に共演されてお二人をどんな女優さんだと思いましたか?
オフの時は明るく天真爛漫で、心優しいお二人なのですが、オンになったときの豹変ぶりに改めて驚き、素晴らしい女優さんだと思いました。難しい演技を難なくこなすお二人には本当に感動しました。
■ この映画の注目すべきポイントは?
この映画だからこそ言える「人間とは何か」という人間ドラマに注目してほしいです。いくつものセリフに深い意味が込められています。特にラストシーンは注目です。
あとは、男性は勿論ですが、女性が楽しめるアクションとなっています。それを目指してつくったので、残酷な描写の中に、上品さや優雅さが表現されている珍しいものとなっています。そして、主との間にある特殊な主従関係や絶妙な距離感など、見る角度によっては色んな楽しみ方ができると思います。
■ 最後に、読者のみなさんに一言お願いします!
ファッションや美術、装飾も含め、楽しみ方が豊富な作品です。是非ご覧になってください!
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人間観察するという意外な(?)発見も!映画でのセバスチャンとは真逆の、柔らかな雰囲気のステキな方でした!ありがとうございました!
映画「黒執事」公開までもうすぐ、原作を知らないヒトも絶対に楽しめる作品なので要チェック!
Information
『黒執事』
2014年1月18日(土)新宿ピカデリーほか全国公開
執事の名はセバスチャン。知識と実力、品格と容姿を兼ね備え、非の打ち所があるとすれば性格の悪さだけという、万能にして忠実な執事。仕える主人は、巨大企業の若き総帥にして、幻蜂(げんぽう)家当主、幻蜂清玄(きよはる)伯爵。実は女であることを隠して生きる男装の令嬢で、その過去に壮絶な傷を抱えていた。二人をつなぐもの、それは命と引き換えの絶対的な主従関係。そんなただならぬ関係の二人だが、実は東西で対立する分断された世界で、世界統一を目指す西側諸国女王の諜報員、「女王の番犬」という裏の顔を持つ。ある日、東側諸国で起きている、大使館員の“連続ミイラ化怪死事件”の解決という密命が下された。現場に残されたのはタロットカード。時同じくして、街から少女たちが失踪する出来事が起きていた。世界を巻き込む事件の黒幕の目的とは、そして事件の犯人は…!?
kuroshitsuji-movie.jp
出演者:水嶋ヒロ 剛力彩芽 優香 山本美月 大野拓朗 栗原類 海東健 ホラン千秋 丸山智己
城田優 安田顕 橋本さとし 志垣太郎 伊武雅刀 岸谷五朗
原 作:枢やな『黒執事』(掲載 月刊「Gファンタジー」 スクウェア・エニックス刊)
監 督:大谷健太郎 さとうけいいち
脚 本:黒岩勉
製 作:映画「黒執事」製作委員会
配 給:ワーナー・ブラザース映画
(c)2014 枢やな/スクウェアエニックス
(c)2014 映画「黒執事」製作委員会