菊池風磨（Sexy Zone）が約8年ぶりの映画でクズ男役に挑戦「真逆でありたいです（笑）」＜独占カットあり＞

2014年公開の劇場版『仮面ティーチャー』以来となる映画出演を果たし、現在はドラマや舞台で活躍している菊池風磨（Sexy Zone）。

©2022『もっと超越した所へ。』製作委員会
※girlswalker独占カット

10月14日公開の映画『もっと超越した所へ。』はダメ男を引き寄せてしまう女性たちが織りなすラブストーリー。菊池は前田敦子演じる岡崎真知子の彼氏で、ライブ配信の投げ銭で小遣いを稼いでいるバンドマン志望の怜人をエネルギッシュに演じている。

そんな菊池に、約8年ぶりとなる映画出演への思いや怜人の印象、お芝居の面白さなどをざっくばらんに話してもらった。

SPECIAL INTERVIEW

約8年ぶりに挑んだ映画撮影に「びっくりしました」

——約8年ぶりの映画出演となりますが、オファーをいただいたとき率直にどのような感想を抱きましたか？

菊池「久しぶりという感じはしなかったですけど、珍しいというかびっくりしました。作品の雰囲気もリアルな感じなんですけど、ちょっと奇抜さもあって、すごく楽しみだなと感じたのを覚えています」

——久しぶりの映画撮影でしたが、やっぱり普段出演されているドラマとは違いましたか？

菊池「全く違いましたね。初めて出させていただいた映画も実はドラマの延長だったので、撮り方もドラマと変わらなくて、映画という感じが正直していませんでした。そういう意味では今回が初めての映画になると思います」

©2022『もっと超越した所へ。』製作委員会

——具体的に映画とドラマで特に違ったなと感じた部分はどこですか？

菊池「ドラマだとこのシーンは何時までに撮影するというのが細かく決まっていますけど、映画はそこまで決まっていなくて、ざっくり8時から9時までみたいな感じで撮影するのが新鮮でした。あと雰囲気もちょっと違いましたね。ドラマだとどうしても時間に追われている感じがあるのですが、映画はそこまで時間に追われてない感じがあって。でもちゃんと納得するものを時間かけてでも撮るというところが素敵だなと思いました」

——撮影では山岸聖太監督らしいと感じる部分はありましたか？

菊池「作品が出来上がってから、このカットはこういうことだったんだと発見することは多かったです。カットが多くなっちゃうとぶつ切りというか気持ちが途切れちゃうことがあると思うんですけど、実際はそんなことはなくて。完成後の映画を見ても面白いカットが要所要所で入っていて、集中切らしていない感じでちゃんと最後までいけているシーンがあったので、すごく面白い撮り方だったんだなと思いました」

——完成した映画を見て気になったシーンはありますか？

菊池「僕と（岡崎）真知子ちゃんが激昂して言い合うシーンがあって、そこはすごく面白みがあり、生々しさもあって見応えがあるなと思いました。もう1回見たいですね」

クズ男・怜人の魅力は“可愛らしさ”

——今回演じられた怜人はご自身とは似ていますか？

菊池「真逆ですね。真逆でありたいです（笑）。全然自分にない発想や思考を持っている人物だったのでやる前は難しいかなと思ったんですけど、いざ本番を迎えてみると真逆な性格なのが逆にやりやすかったですね。自分とちょっと似ている役柄よりも、もしかしたら全然違う方がやりやすいかもしれないです」

——怜人を演じる上で工夫されたことはありますか？

菊池「怜人は謎のロジックでキレるんですよね。言い合いでも怜人のロジックは絶対に破綻しているのに、その異常な考えをさも自分の本心かのように相手にぶつけるのは一つの醍醐味でもあると思うのですが難しさでもあったので大変でした。でも、だからといってキツイということはなくて、すごくやりがいがありました」

©2022『もっと超越した所へ。』製作委員会

——演じられた怜人はご自身とは真逆というお話がありましたが、彼の魅力を挙げるならどこでしょう？

菊池「強いて挙げるとするなら可愛らしさみたいなところじゃないですかね。人懐っこいところとか、相手の懐にスッと入れるところというのは、まどろっこしくなくていいんじゃないでしょうか。いわゆるガツガツいく肉食系には見えないけど、実はちゃんと肉食系な感じがするので危険な男だなとは思いますけど」

——作品では仕事に没頭する女性といわゆるクズ男の関係が描かれていると思うんですけど、本作に出てくる女性に菊池さんがアプローチするならどう動きますか？

菊池「どう動くかな……。でも相手の時間に合わせるとかそういうことですかね。自分の時間を削る分にはいいかなと思うので、相手の都合のいい時間に合わせて連絡取ったり会ったりします」

共演の前田敦子さんは気さくな方でした

——共演の前田敦子さんとは一緒のシーンも多かったと思うのですが、印象はいかがでしたか？

菊池「勝手なイメージで落ち着いていてあんまりお話をしない方なのかなと思っていたんですけど、まったく逆でした。1、2回フルキャストで集まったんすけど、その時も中心になって、話題を作ってくれたり、話を振ってくれたりとかしてくれて、すごく気さくな方で。お芝居のことこそあんまり話すことはなかったんですけど、『普段何してんの？』みたいな何気ない話はよくしましたね」

——前田さんから刺激を受けことってありましたか？

菊池「僕は本当に人見知りなのであんまり現場で喋れないんですよ。でも、前田（敦子）さんはちゃんとみんなにパス回して、みんなで楽しく作り上げていて、ご自身が意識しているのか、持ち前の人柄なのかというのはわからないんですけど、そういう部分はすごく素敵だなと思いましたね」

©2022『もっと超越した所へ。』製作委員会

——他の共演者の印象はいかがですか？

菊池「千葉（雄大）くんはすごく面白くていい人というのを聞いていたので、それもあってか会った時に逆に僕が照れちゃって。千葉くんも人見知りだとは思うんですけど、前田さんとか過去に共演歴のある方とはマシンガン張りに話していて、それが聞き心地良くて面白い人だなと思いました。あと（オカモト）レイジくんはピュアな感がしました。

三浦（貴大）くんはツッコミが的確で面白くて、他の演者さんとかいじるんですよ。それに心地よく返していく感じで笑いが絶えない現場でしたね」

——撮影現場の雰囲気はいかがでしたか？

菊池「本当に良かったと思いますね。みんなすごくいい人たちで、8人全員がバラバラというか、綺麗に違うジャンルの8人が集まった感じがして刺激的で楽しかったですね」

恋愛は積極的なほう

——本作はいわゆるダメ男の恋愛が描かれていますけど、菊池さん自身は恋愛に関していうとどういうタイプですか？

菊池「いや〜普通だと思いますけどね。そんな奥手っていうほどではなくて、普通に自分から積極的にいきます」

——女性に対して怜人のように束縛したいみたいなのはないですか？

菊池「束縛したいというのは全然なくて、むしろ出かけてほしいぐらいなタイプですね。男性と二人きりで行かれても気にならないです」

——菊池さんは映画以外に舞台『DREAM BOYS』にも出演されていますが、芝居の面白さややりがいはどういうところにあると思いますか？

菊池「作品ごとによって全然違うところですかね。やっぱり監督がいて演出家の人がいて、この監督はこうとか、この演出家の人はこうとかっていうのが、本当に10人いたら10人とも違うので面白いなと思います。

『DREAM BOYS』を今やらせてもらっていますけど、（堂本）光一さんからは演技がドラマっぽいという意味でもっと舞台だと大きくやんないといけないというアドバイスをもらいました。そういう違いも面白いですし、どちらかだけやってしまうと、それこそどっちかしか身動き取れなくなるような気がして。いろいろやらせてもらってうるからこその強みというのがあるのかなと思います」

©2022『もっと超越した所へ。』製作委員会

INFORMATION

映画『もっと超越した所へ。』
2022年10月14日（金）

《出演》前田敦子、菊池風磨、伊藤万理華、オカモトレイジ、黒川芽以・三浦貴大、趣里、千葉雄大
《原作》月刊「根本宗子」第 10 号『もっと超越した所へ。』
《監督・脚本》山岸聖太　
《脚本》根本宗子
《製作》『もっと超越した所へ。』製作委員会　
《製作プロダクション》C&Iエンタテインメント　
《配給》ハピネットファントム・スタジオ
《公式サイト》https://happinet-phantom.com/mottochouetsu/
©2022『もっと超越した所へ。』製作委員会

文：川崎龍也