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役からシンパシー?間宮祥太朗、恋愛の共通点は「好きの裏返し」

毎年琵琶湖で開催される「鳥人間コンテスト」に二人乗り人力飛行機で挑戦する人力飛行サークル"Team Birdman Trial"をモデルに描いた、作家・中村航の人気小説「トリガール!」が映画化。青春映画のミューズとなりつつある土屋太鳳がコミカルな芝居に体当たりで挑んだ青春エンターテイメントがついに9月1日(金)公開される。

今回は、土屋太鳳演じる主人公・鳥山ゆきなとコンビを組むことになった、厳つい外見とは裏腹に極端にプレッシャーに弱いというギャップあるキャラクター・坂場大志を演じた間宮祥太朗をピックアップ。振り幅のある演技力で数々の映画やドラマに出演する今大注目の彼の素顔に迫ります。

流されて流されて、なんとなく生きてきた鳥山ゆきな。一浪して入った理系大学では入学早々、理系のノリにカルチャーショック!そんな時、一目惚れした高橋圭先輩に「いいカラダしてるね♡」と殺し文句で誘われるまま、フラフラとサークルに入部。そのサークルこそ、毎年、二人乗り人力飛行機で“鳥人間コンテスト”を目指す人力飛行サークル〈TBT〉だった!憧れの圭先輩と二人っきりで大空にはばたくはずが...ヤンキーかぶれのくせに、メンタル最弱の坂場先輩とコンビを組むことに。こうしてゆきなの、恋よりもドキドキする最高の夏が始まる――!

■出演が決まった心境は?
間宮祥太朗(以下、間宮):話を頂いてから、原作を読んだのですが中学生の時に読んでいた小説『バッテリー』のような熱くて汗っぽいけど、清涼感のあるみずみずしさを感じました。ラブコメであり、スポ根でもあるストーリーは、男女ともに楽しめると思います。活字で読むと自分の世界観で想像しながら感じ取るじゃないですか。それを劇場のスクリーンで観た時に、肌で感じる臨場感のある映画にしたいと思い、意識して臨みました。

記者:演じるにあたって意識したことは?
間宮:僕はあまり、プランを立てるタイプではなくて、今回に関しては一つもないくらいでした。監督と『どんな感じにする?』から始まり、『じゃあそれでやってみて』『ええやん、それやろや』という監督とのやりとりで微調整していく。例えば、太鳳に対してアクションをする時も、監督と相談をして"どんな反応するかな"とイタズラ心を持ちながら芝居にもっていくような感覚でした。

記者:土屋さんとの共演はいかがでしたか?
間宮:太鳳はすごく真面目でしっかりした子なので、コンビを組む関係上、気を遣ってほしくないと思い、祥太朗って呼んでと話しました。でも最初はやっぱり、ぎこちない"祥太朗"でしたね。(笑)最終的にはとても良い関係性がつくれてよかったです。でもこの事が色々な所で、「呼び捨て!?」とざわつくとは思っていなかったです。(笑)僕は、広瀬すずのこともすずって呼んでいるし、呼び捨てに対して気にしていないのですが、太鳳が年上の男の人のことを呼び捨てで呼んでいるというのが、世間では衝撃的だったのかなと思いました。

■"狂犬"と呼ばれる坂場を演じてみていかがでしたか?
間宮:アドリブがとても多かったです。その時その時で、口から出てくる言葉を発することは珍しく、ここまでアドリブで演じたのは初めてだと思います。太鳳も僕のアドリブに返してきてくれたので、ライブ感の強い芝居になったと思います。

記者:坂場と似ているところは?

間宮:今まで演じた役のイメージで、無口な印象を持たれていることが多いのですが、僕自身の性格は明るい方だと思いますし、声が大きいことは坂場と似ています。でも、僕は坂場のようにプレッシャーに弱いタイプではなく、普段からあまりプレッシャーを感じることはないです。すごいことを求められていると思えば、プレッシャーも感じるのでしょうけど、全力でやれば出来ると思うし、すごいことは求められていないと思うので。もちろん、プレッシャーとは違うところで、ここは気合いを入れなきゃという緊張はあります。

記者:大変だったシーンはありますか?
間宮:太鳳とのコックピットの中での撮影は、空調も効かないサウナ状態の中、早朝から夜までずっと機体の中で叫んで漕いで貧血気味になり、僕も太鳳もヘトヘトでした。最後は気力で芝居をしているところもあったり、全てが勢い任せというか、全くもって繊細な芝居をしていないんです。台詞も、ちゃんと届けるのではなく、投げてる感じなんで、いい意味で斬新なやり取りだなと思いました。観た人によって受け取ることは違うだろうし、僕はそんな部分が気に入っています。体を動かしていると、身体のテンポと台詞のテンポがズレないので、何も考えずに全速力で声を出し切れました。あとやっぱり、狭い機内でどうしても何回もテイクを繰り返せなかったので、緊張感のあるライブ感も見応えがあると思います。

記者:土屋さんとのダンスシーンはどうでしたか?
間宮:台本を読んで、ダンスのシーンがあると知った時、最悪だなと思いました。(笑)ダンスが得意な太鳳に教えてもらったりもしていました。振りは割りと早く入るのですが、身体がどうしてもダンスの動きにならなくて。(笑)ダンスの先生に何回も事務所や現場へも来てもらって、ずっと練習をしていたのですが、『どうしてもぎこちなく感じてしまうのは、私もなんでか…』と先生に言われてしまい…。僕も、振りは合っているから、後は何を直したらいいのかが分からなくて困りました。多分、身体がダンスに向いていないんです。バンドをやっていたので音感と運動神経ともに自信はあるんですけど、身体が硬いことが原因なんですかね。

記者:最後にはバッチリとダンスを決めましたね!
間宮:後はもう、顔の迫力とテンションで乗り切れって監督から言われて全力で踊りました。テンションで誤魔化せば、細かいところはどうにかなるかなっていう。(笑)やりきったというより、やっと終わってくれたなという感覚だったかもしれないです。

■共演者は同世代!撮影現場でのエピソードは?
間宮:撮影が滋賀だったので、たまたま撮影が休みの日に、僕と真宙と太鳳と太鳳のマネージャーで、テーマパークへ行きました。僕と真宙は、パレードに入っていけるタイプではなかったのですが、太鳳が「行くよ!入ったら絶対楽しいから!」って誘ってくれたんです。マネージャーも周りに知られたら大変だからと困っていたんですが、太鳳はもうパレードに夢中だから「早く行こ!」と、僕らを引っ張ってくれて。でも行ったら「あ、意外と楽しい」と思えました。巻き込んでくれなかったら僕は多分、一生パレードの中に入ることはなかったんだろうなと思って、彼女の行動力に感服しました。

■これまでに自分を変えた出会いは?
間宮:僕の場合は、人との出会いです。俳優を始めたのも、役者や芸能人になろうっていうよりも映画が好きで、映画に関わりたいなという思いで、半分はコネクションをつくるため、先輩の雑誌の撮影に参加したんです。そしたら、その雑誌を見てくれたプロデューサーから声を掛けて頂いて…。

記者:人生を変えた出会いですね。

間宮:先輩から誘われなかったら、今の事務所に入っていないだろうし、役者をやってたかどうかも分からないです。役者を始めてからも色々な人に出会って、ターニングポイントになることは度々あります。僕はずっとオーディションでも現場でも、自分が一番目立つようにという考え方だったんですが、舞台で玉置玲央さんに出会い、演劇に対しても共演者に対しても大きな愛をもっている姿をみて、芝居への愛を学び、芝居・現場でのスタンスも180度変わりました。一つの舞台を皆でつくるのに、なんで周りを敵視してたのかなと今になっては思うのですが、目的が一緒だからこそ、力を合わせて、相乗効果をつくるということを深く教えてもらいました。

記者:本作との繋がりを感じますね。

間宮:脚本を読んだ時も思ったのですが、映画作りとすごく似ていると思いました。ベアリング班、プロペラ班、パイロット班といる中で、映画作りでも、俳優部、照明部、撮影部、録音部などがあるんです。俳優部とパイロット班がリンクするとしたら、表で作品を世に出すような役割をして、裏では設計をするプロペラ班や監督がいたりしている構造はすごく似ているなと思いました。ひとつのものをみんなで一緒に作り上げる感覚がとても感じられました。

■これから作品を観る人に向けてメッセージを!
間宮:本当にコメディとして面白いものにしたいと思って挑みました。ラブコメでも、スポ根でもあるのですが、やっぱり幸せな映画にしたいし、エンターテイメントとして、ちゃんと楽しんで、感動してほしいと思って、シンプルなことなんですが、一番気持ちいいことを届けたい。笑った先に感動があって、泣いてくれとは言わないですけど、実際に観てくれた人の心にジーンとくるものがあったらいいなと思います。それってすごい王道ですけど、この映画はそんな王道ができる題材だなと。実際の鳥人間コンテストを観ていても心に響くものがあったりするので、それを少しでも伝えられたらいいなと思います。


〈衣装協力〉/原宿シカゴ、VICTIM、STEFANOROSSI

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「僕も好きな子をいじめてしまうタイプでした。」と、坂場との恋の共通点を話してくれた間宮さん。監督自身が「あまり深く考えず、ただ体感してほしい」と作品を語ったように演者も"勢い"を大切にした本作。まだまだ熱いこの夏、最高の熱量で撮影された青春エンターテイメントがフライト!爽快感溢れる映画をぜひ劇場で。さらに、9月2日(土)さいたまスーパーアリーナにて開催する『マイナビ presents 第25回 東京ガールズコレクション 2017 AUTUMN/WINTER』にて、土屋太鳳、間宮祥太朗、高杉真宙、池田エライザ、矢本悠馬らが出演するトリガールのスペシャルステージが決定!一緒に最高の夏を彩りましょう!

Information

『トリガール!』
9月1日(金)TOHOシネマズ新宿、他 全国ロードショー!

流されっぱなしで生きてきた鳥山ゆきな。大学入学早々、一目惚れした圭先輩に誘われるまま、フラフラと人力飛行サークル〈Team Birdman Trial〉のパイロット班に加入する。100人近い部員たちが、琵琶湖で開催される夏の大会に向けて準備を進める中、トレーニングを積むゆきなの前に、「狂犬」と呼ばれる坂場先輩が現れ、圧倒的な力を見せつけて正パイロットの座を奪ってしまう。やる気を失ったゆきなだが、渋々参加したテストフライトで、圭先輩が大怪我を負う事故が起きる。機体は損傷、パイロットを失い、ショックを受ける〈TBT〉メンバー。そんな中、ゆきなは坂場が抱えた心の傷とサークルの悲願を知る。自分がどうしたらいいかを悩む中、「誰かが漕がなきゃ飛ばない」という親友・和美の言葉に背中を押され、仲間達の想いを繋ぐため、坂場先輩と二人で飛ぶことを決意する。ゆきなと坂場は、全ての想いを乗せて琵琶湖の空にキセキを描けるのかー。

キャスト:土屋太鳳、間宮祥太朗、高杉真宙、池田エライザ、ナダル、矢本悠馬 ほか
監督:英勉
原作:中村航
配給:ショウゲート
公式HP: http://torigirl-movie.com/

(C)2017「トリガール!」製作委員会