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人気急上昇中!ミレニアル世代俳優・鈴木伸之、作品ごとに深まる演技の質量

現在大ヒット上映中の映画『東京喰種 トーキョーグール』。世界累計3000万冊の発行部数を誇る超人気コミックが、アニメ、舞台、ゲーム化を経て、待望の実写映画化となった。

本作で主人公のカネキを体現するのはファンのみならず、原作者も熱望した窪田正孝。脇を固めるのは、個々でも存在感抜群の清水富美加、鈴木伸之、蒼井優、大泉洋らという面々が集結し、他では観ることの出来ないような豪華俳優陣が勢ぞろいしているとこでも話題となっている。

今回は本作の中で、喰種と対峙する存在のCCG(喰種対策局)に所属する喰種捜査官・亜門鋼太朗を演じた鈴木伸之さんにインタビュー!
今年大注目の俳優として名前も上がる鈴木さん、俳優として吸収もでき新たな一面を引き出したであろう本作への思いとは。

舞台は、人の姿をしながら、人を喰らう、怪人“喰種(グール)”が潜む東京ーー。
その脅威に人々は恐れを感じていた。
読書好きの平凡な大学生・カネキ(窪田正孝)は、通い詰める喫茶店「あんていく」で、自分と同じ作家の本を愛読する女性・リゼ(蒼井優)と出会い、想いを寄せる。自分の運命を大きく変えることになるとは知らずに…。
人の命を奪い、喰い生き永らえる “喰種”の存在に疑問と葛藤を抱きつつ、あるべき世界の姿を模索する青年の未来は―!?

■役が決まった時はどんな心境でしたか?
鈴木伸之(以下・鈴木):多くの人を惹きつける漫画ですし、作品の世界観の大きさに驚きました。登場人物はカネキも好きですが、個人的には亜門がすごく好きです。真っ直ぐでピュアな男だけどいろんな挫折を経験しながら成長します。“果たしてどっちが正義なんだろう”と原作同様深く考えましたが、亜門を演じることができて本当に光栄です。

記者:映像への心配はありましたか?

鈴木:喰種特有の捕食器官・赫子(かぐね)が、どう動いてどんな音がするんだろう。といろんなことを考えました。でも出来上がった映像を観たら、赫子ってこう動くのか!と撮影現場では想像できないほど鮮やかで迫力もあって、クオリティの高さに驚きっぱなしでした!

■亜門を演じるにあたって鍛えましたか?
鈴木:原作の亜門は腹筋がありえないほどバキバキに割れているんです!
一同:笑!
鈴木:さすがに原作通りには無理でしたけど(笑)、背丈とかは似ていたので出来るだけ近づけるように努力しました。今までもアクション作品に出演しましたが、今回のアクション練習が正直一番きつかったです。真夏に週3~4回くらい走り込んで、マット運動や棒術の練習もしてヘトヘトでした。

記者:撮影中のアクションシーンも大変だったのでは?

鈴木:高所恐怖症なんですけど、30メートルくらい飛ばされるシーンがあって、ワイヤーで吊られて一番高いところで2秒間くらいふっと止まる瞬間がものすごく長く感じました。2分くらい…(笑)。それが怖かったです。

記者:亜門の武器である“クインケ”は重くなかったですか?

鈴木:最初は木の棒に発泡スチロールで作っていたのですが、僕の力が強くて3回くらい壊れてしまって、途中木から鉄に変わりました。なのですごく重くて使いこなすのが大変でした。

記者:精神的な部分ではどういう風に役を理解しましたか?

鈴木:亜門自身が複雑な環境で育ってきたので、たくさんの感情を持って大人になった青年です。CCG(喰種対策局)に入ってからも葛藤があったり、すごく人間味があって成長がわかる役柄、大事なキャラクターのひとりだと感じました。なので今回の作品はとにかく自分の思ったことなどを整理しながら、集中して取り組んでいかないといけないと気合を入れました。

■窪田さんとの共演はいかがでしたか?
鈴木:ご一緒するのは2回目でしたが、年の近い俳優さんの中でも特に役者としても尊敬していますし、人として好きなんです!なのでまた一緒の作品に参加出来て、すごく嬉しかったです。

記者:魅力的な方ですね!

鈴木:雰囲気を作るのが本当に上手で、現場ではスッと自然にカネキになっているんです。窪田さんの世界観が現場を丸ごと「東京喰種 トーキョーグール」の雰囲気にしてしまうのでそのオーラにたくさん救っていただきました。この作品にかけている熱意に感動し、僕の身もより引き締まりました。

■大泉洋さんはどんな方ですか?
鈴木:大泉さんは話せば面白いし、俳優さんとしても完璧ですし、なんなんだろうこの人って(笑)。ずるいですよね!今回は、1番一緒にいる時間が長かったので公私ともに信頼を置ける上司でした。現場の空き時間はとにかく娘さんのお話しを嬉しそうに話されていて、そこから真戸さんになる切り替えがすごいです(笑)。
一同:笑!

記者:大泉さんの娘さんトーク、和やかですね。

鈴木:その話になると、疲れも吹っ飛ぶように話されるので、本当に微笑ましかったです。でも真戸さんへの切り替えは完璧なので、天才なんだと思いました。キャラクターの特徴を捉えるのが本当に上手で、テクニックを持ち合わせています。撮影中は感情を表現する目の動きなど、たくさんアドバイスをいただきました。

■鈴木さんにとってグールはどんな存在ですか?
鈴木:ただただ怖いです(笑)。自分が食べられそうになったら兄を差し出しだします。
一同:笑!

記者:グールになってしまって、人間の食べ物が食べれなくなるのは嫌ですよね…。

鈴木:そうですね、グールはコーヒーしか飲めないですが、僕はコーヒーじゃなくてお菓子にしてほしいです(笑)。食べ物が食べれないなんて、想像を超える話ですよね。完成した映画を初めて観たときも、カネキがモノを食べれなくなってしまうシーンが衝撃的というか、とても印象深いシーンでした。

■劇中では、様々な“葛藤”が描かれますが、最近“葛藤”したことはなんですか?
鈴木:バラエティ番組を観ながらお菓子を食べることがこの上ないくらい幸せな瞬間なのですが、たまに肌が荒れてメイクさんに「どうしたの?」って心配されてしまいます。でもお菓子を無くすことはできないので、味をコンソメからうす塩に変えて見たりと、葛藤しています…。
一同:笑!!

記者:お菓子への愛が深いですね!精神面で葛藤に打ち勝つにはどう意識したらいいと思いますか?

鈴木:本作で1番葛藤を味わったのは、亜門じゃないかなと思い演じていましたが、そこで感じたことは“どこに自分が目標を置くか”なのかなと思いました。それは自分の“信念”をしっかり持つ事かもしれないです。

■バラエティ番組がお好きなんですね。
鈴木:テレビが好きです!特にバラエティ番組が好きですが、自分が出るのは苦手です。出演したときは、リアクションも大きく笑ったりしたいのですが、俳優という枠で出させてもらうことが多いので、映画の温度感など考えるとリアクションしすぎてもちょっと違うのかなって(笑)。

■今後の展望教えてください!
鈴木:この作品を観て僕のことを知ってくれる人もたくさんいると思うので、全然違った役だったり、亜門のあいつがこういう役をやったら面白そうだとか思って貰えるような俳優になれたらいいなと思います。

記者:ドラマ「あなたのことはそれほど」で演じた有島くんとは、また亜門と全然違いますよね。

鈴木:両方のキャラクターを知ってくれてる人は両極端すぎて「有島が亜門をやっちゃダメでしょ!」って思ってるでしょうね!

記者:キャリアも出てきて、今までと演技に対して意識が変わったのではないでしょうか。

鈴木:以前よりか、楽しんで演じれることが増えました。責任感も持てるようになってきましたし、作品ごとに一つ一つ向き合いながら、これからもやっていけたらいいなと思います。

 

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亜門を経てひと回りもふた回りも成長を遂げている鈴木さんが、今後も俳優としてどんな表情を見せてくれるのか目が離せないでしょう。
日本のみならず全世界でも注目を浴びている本作。ファンも納得する原作の世界観と迫力、映像だからこそ味わえるスケールの大きさに思わず心がウズいてしまう。正義とは一体なんなのだろうかーーこの夏はぜひ劇場へ。

Information

 

映画『東京喰種 トーキョーグール』
大ヒット上映中!

人の姿をしながらも人を喰らう怪人【喰種(グール)】。水とコーヒー以外で摂取できるのは「人体」のみという正体不明の怪物たちが、人間と同じように暮らしている街、東京。ごく普通のさえない大学生の金木研(窪田正孝)は、ある日、事件に遭い重傷を負ってしまう。病院に運び込まれたカネキは、事故の時一緒にいた喰種の女性・リゼの臓器を移植されたことで、半喰種となってしまう。自分が喰種化したことで苦悩するカネキは、以前から通い詰めていた喫茶店あんていくで働き始め、そこでアルバイトをしている女子高生・霧嶋董香(清水富美加)と出会う。
あんていくは喰種が集まる店で、トーカもまた喰種なのだった。トーカはぶっきらぼうな態度を取りつつも、やがてカネキを助ける存在となっていく。そんな中、喰種にも人間と同じように、守るべき家族や大切な友人がいること、愛する気持ちや哀しみ、憎しみといった感情があることを知り、カネキは人間と喰種、二つの世界の価値観の中で葛藤する。一方、喰種を駆逐しようとする人間側の組織・CCG(Commission of Counter Ghoul)の捜査官・亜門(鈴木伸之)、真戸(大泉洋)が現れ、熾烈な戦いに巻き込まれていくのだった…。

出演:窪田正孝、清水富美加、鈴木伸之、桜田ひより、蒼井優、大泉洋 他

監督:萩原健太郎
脚本:楠野一郎
原作:石田スイ『東京喰種  トーキョーグール』(集英社「週刊ヤングジャンプ」連載)
配給:松竹

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