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【米ビルボード・アルバム・チャート】ラッパーNFが初首位、故トム・ペティのベスト盤2位キープ

BillboardJapan

 米ミシガン州出身の26歳、クリスチャン・ラッパー=NFの新作『パーセプション』が首位デビューを果たした、今週の米ビルボード・アルバム・チャート。
 NFは、2010年頃からアーティスト活動を本格始動させ、2015年にアルバム『マンション』でデビュー。本チャートでは最高62位どまりだったものの、ラップ・チャートで9位、クリスチャン・アルバム・チャートでは、デビュー作にして首位を獲得した。昨年リリースした2ndアルバム『セラピー・セッション』は、前作から12位へ一気に順位を上げ、ラップ/クリスチャン・チャート共にNo.1を獲得。本作『パーセプション』は、前作から1年半振り、通算3作目のスタジオ・アルバムで、自身初の総合チャート首位獲得となる。ラップ・チャートでは2作、クリスチャン・チャートでは、デビュー作から3作連続の快挙。
 本作の初動ユニット数は55,000で、内アルバムの純粋な売上は38,000枚だった。ストリーミングよりセールスが高いというのは、ラップ系のアーティストとしては異例。NFは、白人ラッパーという共通点や、楽曲や歌い方(ラップ)が類似していることもあり、エミネムと比較されることも多い。本作が1位になったことで、今後、彼のように大化けすることも期待できる。そのエミネムも、2013年にリリースした『マーシャル・マザーズLP2』以来、4年振りとなる新作を間もなくリリースする模様。こちらも楽しみだ。
 10月2日に死去したトム・ペティ率いるトム・ペティ&ザ・ハートブレイカーズのベスト・アルバム『グレイテイスト・ヒッツ』が、先週に引き続き2位に停滞した。今週の売上枚数は47,000枚、先週は84,000枚だった。先週は、訃報を受けて売上を伸ばしたため、集計期間が途中の段階での発表だった。つまり、期間割れがなければ首位を獲得していたということになる。本作以外にも、60位の『ワイルドフラワーズ』など、計4作がランクインしている。
 3位には、米マイアミ出身の若手ラッパー、リル・パンプのミックステープ『リル・パンプ』が初登場。今週は運良く強豪が少なかったこともあるが、それでもデビュー作にしてTOP3入りは快挙といえる。今年の夏、立て続けにシングルをリリースしたり、グッチ・メインや2チェインズなどの人気ラッパーが参加していることも、ヒットした要因。また、フランク・デュークスやTM88など、プロデューサー陣も豪華だ。
 先週の56位から5位に急上昇した、カントリー・シンガー=ケーン・ブラウンのデビュー作『ケーン・ブラウン』は、昨年12月にリリースされたアルバムがデラックス・エディションとして再リリースされたため、再浮上した。本作にはボーナス・トラックが追加されていて、その中の「ヘヴン」が今週のソング・チャートで72位にデビューしている。奇抜なビジュアルも含め、今後が楽しみなシンガーだ。
 8位には、マリリン・マンソンの新作『ヘヴン・アップサイド・ダウン』が初登場。本作は、2015年1月にリリースした前作『ザ・ペイル・エンペラー』から約2年半振り、通算10作目のスタジオ・アルバムで、2作連続の全米8位デビューとなった。これまでには、1996年リリースのブレイク作『アンチクライスト・スーパースター』をはじめ、計8作がTOP10入りし、自身初の首位獲得となった3rdアルバム『メカニカル・アニマルズ』と、2003年の5thアルバム『ザ・ゴールデン・エイジ・オブ・グロテスク』が1位を獲得している。新作『ヘヴン・アップサイド・ダウン』は、イギリスで7位、オーストラリアやカナダで4位など、アメリカ以外の国でもTOP10入りを果たしているが、現在までに首位獲得には至っていない。
 先週No.1デビューを果たした、シャナイア・トゥエインの『ナウ』は29位へ、5位に初登場したマイリー・サイラスの『ヤンガー・ナウ』は36位へ、それぞれ急落している。ストリーミング・ポイントがアルバム・チャートに加算されるようになってからは、視聴の弱いアーティストのアルバムは、ロングヒットしない傾向にある。

Text:本家一成
※関連リンク先の米ビルボード・チャートの掲載は、10月18日22時以降予定となります。
◎【Billboard 200】トップ10
1位『パーセプション』NF
2位『グレイテイスト・ヒッツ』トム・ペティ&ザ・ハートブレイカーズ
3位『リル・パンプ』リル・パンプ
4位『ストーニー』ポスト・マローン
5位『ケーン・ブラウン』ケーン・ブラウン
6位『ザ・ビガー・アーティスト』ア・ブギー・ウィット・ダ・フーディ
7位『Luv Is Rage 2』リル・ウージー・ヴァート
8位『ヘヴン・アップサイド・ダウン』マリリン・マンソン
9位『エヴォルヴ』イマジン・ドラゴンズ『DAMN.』ケンドリック・ラマー
10位『÷(ディバイド)』エド・シーラン