綾野剛の恋愛は、苦しいことが9割!? - girlswalker
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綾野剛の恋愛は、苦しいことが9割!?

 

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■この映画のひとつのポイントとなるシーンに、響子が大瀧に向かって言う、「自分の目に見えるものしか信じられないのね。」というセリフがあります。とても重要な一言だと思うのですが、このシーンをお二人はどのように演じたのですか?

綾野:大瀧として、響子にそのセリフを言われたときの感情を覚えています。
もともとはすごく“花”に近い人だったんです。花って見ただけでは生きているかどうかわからないじゃないですか。なので、視覚を疑って生きてきたんです。
そんな生き方をしてきた大瀧が、いつのまにか普通の人になってしまった。その「目で見えるものしか信じられなくなった」という事実をつきつけられて、自分がそうなってしまったことに対して驚愕さはありました。

黒木:あのシーンのやりとりでは、先ほど綾野さんがおっしゃっていたように、普通の人になってしまった大瀧に対して、悲しさがありました。
他のシーンもそうなのですが、今回は言葉のやりとりよりも、心のやりとりが多かったというのが印象に残っています。
その中で特にあのシーンの前後はギリギリのラインでのやり取りが続いてました。

 

■今作は、花の美しさと怖さを恋愛にも重ねて描かれているように思いました。お二人自身の中では「恋愛」をどのように感じていますか?

綾野:恋愛は苦しいことが9割くらいじゃないですかね。楽しいことは1割。でもそれでいいと思います。
他人同士がお互い好きになることはものすごいことだと思うし、恋愛をすることって、とっても豊かなことですよね。よく景色が変わって見えるといいますけど、公私混同しなければ仕事にも良い影響になると思うし、本当にそれはいいことだと思います。

黒木:恋愛はしなくてもいいコミュニケーションをしなければならないことじゃないですか。それを積極的にするということなので、本当にすごいことだと思います。
我慢しなければいけないことも増えるし、相手の気持ちやいろいろなことをかんがえなければいけないし、感じとらなければいけないし。一番しんどいことだから避けようと思えば避けられるけど、だからこそ恋愛をすると人間として豊かになるんじゃないかな。

 

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■この映画の中では男女の違いも、描かれていますよね。演じていて、その違いなど改めて感じたことなどありましたか?

綾野:やはり生命体を生み出せる女性に男性は敵わないなというのを感じました。シャニダールの花が女性にしか咲かないのは当然だと思います。
女性にしか咲かない花ですが、花はおしべもめしべもあって男でも女でもない。女性が生み出したものが何者でもないもというのは、果てしなくていいなと思いました、

黒木:女性は複雑なことが起こっても、割と理性的に、最短のルートを通って解決できる。でも男の人は、いろいろなところに寄り道しないと自分を納得させられないのかなと思いました。

綾野:的を得ているね。男は論理的だし。支離滅裂だと思われるかも知れないけど、自分が納得するまではいろいろなところをみてみないと、という気持ちはあるかもしれないね。僕自身も、面倒くさいことが嫌いじゃないのでそういうこともするし。

 

■最後に、お二人が完成した映画を見たときの率直な感想を教えてください。

綾野:観たことのない映画だなと思いました。まず、最初の音がすごいですよね。音楽でなくて音。冒頭からこの世界を示す、ランドマークみたいな音だったので、とても印象に残っています。
この作品はすべてを明確に描いているわけではないですので、観終わった後に首を傾げるくらいがいいんじゃないかなと。

黒木:私も冒頭の音が印象に残っています。最初にギターの音を聞いたときやばいな!と思いましたね。
今、こういう映画ってないなと思いました。本当に面白いなと。衣装も美術も、すべてがかっこよくて、これが石井監督の世界なんだなって実感しました。ファンタジーなのでやっぱりちょっとおかしいところもあるし、でもすごく現実的でもあって。純粋に、こういう映画がもっとあったらいいのにな、と思いました。

 

■ありがとうございました!

 

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Infomation

『シャニダールの花』

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7/20(土)より、テアトル新宿ほか全国ロードショー

■STORY

人の胸に寄生する、世にも美しい、シャニダールの花。その花は、二人の愛さえもを狂わせるのか-。

極少数の限られた女性の胸にだけ、見たこともない世にも美しい花が咲くという不思議な現象が起こっていた。満開時に採取されたその花の成分は、画期的な新薬の開発に繋がるとされ、億単位で取引されていた。シャニダール研究所に勤務する植物学者の大瀧とセラピストの響子。日々、研究に追われている彼らの使命は、提供者の胸に芽吹いた花を育て、一番美しい形で採取させることであった。一途に研究に没頭する大瀧、人を惹きつける不思議な魅力を持つ響子、花の成長に誘われるように、次第に恋に落ちていくふたり・・。しかし、花を採取する時に、提供者の女性が謎の死を遂げる事件が相次ぎ、大瀧は、研究所に不信感を抱き始める。一方、響子はそれが危険な花だと知りながらも、その花の魅力にのめり込んで行く。互いに惹かれ合っていた二人の運命の歯車が、少しずつ、狂い始めていた・・・。

公式サイト:http://shanidar-hana.com/

(c)2012「シャニダールの花」製作委員会

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