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『ネオン・デーモン』レフン監督、“エイリアンのよう”エル・ファニングの美を称賛!

 

neon_gw001映画『ドライヴ』で世界を唸らせ衝撃を与えた、ニコラス・ウィンディング・レフン監督の最新作『ネオン・デーモン』がついに本日、1月13日(金)に公開!

『マレフィセント』などの作品に出演、現在世界中から熱い視線を浴びる女優のひとりであるエル・ファニングをヒロインに迎え、究極の美を追い求めるファッション業界の裏側に渦巻く欲望を、白昼夢のような幻想的かつ煌びやかな映像で描いた衝撃のサスペンスとなっている。

今回は、来日中のN.W.レフン監督を直撃!

独特な映像美が印象的で中毒性に満ちた作品を数々生み出しているレフン監督が、本作で魅せる禁断の世界。透明感溢れる純真無垢なエルとのタッグでどう二面性を映し出したのか。また大きなテーマの誰もが虜になってしまう儚くも危険で魅惑に満ちた“美”に対する、監督の表現の根源を探りました♪

neon_gw02誰もが目を奪われる特別な美しさに恵まれた16歳のジェシーは、トップモデルになる夢を叶えるために、田舎町からロスへとやって来る。すぐに一流デザイナーやカメラマンの心をとらえチャンスをつかむジェシーだがーー

■本作のテーマ“美”を撮りたいと思った理由を教えてください。
人々の中にある“美”への執着はものすごく大きなモノで、さらに現代は、若いほどいいというように縮小されながら美しさを求めて“美”の寿命がどんどんと短くなっているように感じるんだ。そのままいけば“美”を存在し続ける為には、己を食い尽くすしかなくなってしまうのではないのか。食い尽くして、蛇の尻尾のように渦巻き消費する。それを描くと非常に面白いと考えたんだ。

■劇中では、鏡が印象的に使われていますがその意図とはなんですか?
特別鏡に意識したわけでは無いけど、ナルシシズムと言うのはいわゆる自分が映された映像に恋をするということだから、その手段として用いたんだ。

記者:ということは鏡は、ナルシシズムの象徴?

象徴と言うよりナルシシズムを祝福していると言う方がいいかもしれないね。

 

■監督が感じる“美”とはなんですか?
僕は美しさは不完全にあると思っていて、個人主義も“美”だと思っている。同時に世間的には美しい人と美しくない人がいるという考えも、もちろん認識しているよ。でもこれはすごく居心地の悪い考え方だよね。僕も2人の娘の父親として、子ども達に“美”が持つ力を意識させたくない。「この人は美しい」「この人は美しくない」といった差が出てしまうことは知らなくてもいい。でも実はみんなそういうことを見るのが大好きなんだ。特に若い女の子はね。だから僕にとっては“不完全”であることが“美”とするけど、“美”に対する欲望や執着は理解出来るよ。虚栄や美しさに対する欲望は誰でもあるんだ。しかも現代ではSNSといった手段で、より美しさはカルトとして力が増しているんじゃないかな。

■“美”と“死”を隣合わせにした理由とはなんですか。
美と死とはそれぞれの感情が極端の先にあるもので、ドラマを描く時に両極にあるもの。僕にとって感情の極端な部分というは、ワクワクしていつでも描きたいと思う要素となるんだ。